
箱根駅伝の歴史は、年を等間隔に並べた年表に、各回の出場チーム数を重ねると全体の形がつかめます。開かれなかった年は空白として残り、出場チームが増えていった段階も同じ1枚の上で追えます。
箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)は、1920年2月14日の第1回から2026年1月の第102回まで、102回開かれてきました。1920年から2026年までの暦年は107年あり、そのうち1941・1942・1944・1945・1946年の5年は開催されていません。出場は第1回の4校から、第102回では関東学生連合を含む21チームになりました。第1回から106年が経った2026年時点の回数が102回にとどまるのは、開催されなかった5年があるためです。
本記事では、主催者である関東学生陸上競技連盟の公式記録をもとに、全102回の開催年・出場チーム数・総合優勝タイムを年表にまとめます。総合優勝タイムは、往路と総合の記録が新規扱いになった第93回(2017年)以降の10大会で、11時間4分10秒から10時間37分34秒へ26分36秒短くなりました。1kmあたりにすると3分3.6秒から2分56.2秒です。次の第103回は2027年1月2日〜3日に予定されています。
箱根駅伝はこれまで何回開かれ、出場チームはどれだけ増えたのか?
1920年の第1回から2026年の第102回まで。出場は4校から21チームになった。
出典:関東学生陸上競技連盟・東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「過去の記録」(2026年10月閲覧)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
102回と106年|開催されなかった5年を年表で見る

106年の歩みは、年を等間隔に並べた年表図で見ると、開催されなかった年が棒のない空白として残ります。出来事の位置と出場チーム数の高さを、1枚で追ってみます。
出典:関東学生陸上競技連盟・東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「過去の記録」大会一覧・大会詳細、「箱根駅伝について」(2026年10月閲覧)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
第1回は1920年2月14日に開かれ、東京高等師範学校・明治大学・早稲田大学・慶應義塾大学の4校が出場しました。公式サイトは、このときの名称を「四大校駅伝競走」と記しています。翌1921年の第2回は7校、1922年の第3回は10校が出場し、1933年の第14回で初めて10校を上回る11校になりました。
年表図の1941年から1946年のあたりには、棒のない年が並びます。公式サイトは、第2次世界大戦のため1941・1942・1944・1945・1946年は開催していないと記しています。この間の1943年には第22回が開かれ、11校が出場しました。次の第23回は1947年に開かれ、そこから2026年まで毎年続いています。1920年から2026年までの107年から、開催されなかった5年を引いた102回が、2026年1月の大会の回数と一致します。
「何年目」と「何回目」は混同されやすい数字です。第1回から数えた経過年数は2026年時点で106年ですが、開かれた大会は102回です。2026年10月17日には第103回の予選会が行われ、第103回は2027年1月2日〜3日に予定されています。
出場は4校から21チームへ|15チームの回が44回で最多

出場チーム数は、何チームの大会が何回あったかを横棒で数えると、長く続いた形が見えてきます。最も多かったのは15チームの回でした。
出典:関東学生陸上競技連盟・東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「過去の記録」大会詳細(2026年10月閲覧)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出場チーム数を、各回の公式記録の総合順位表に載るチームの数で数えると、15チームの回が44回で最も多くなります。初めて15校になったのは1954年の第30回で、15チームの最後の回は2002年の第78回です。その間も、1974年の第50回、1984年の第60回、1994年の第70回は20校が出場しました。4校で始まった大会は、1954年から2002年まで15チームの回を中心に続きました。
2003年の第79回からは20チームの回が続きます。この回は、連合チームの関東学連選抜が順位のつかない「参考」として出場しました。2004年の第80回は日本学連選抜が参考として出場し、2007年の第83回から2013年の第89回までは、関東学連選抜にも順位がついています。
2009年の第85回は、公式サイトが「記念大会」と記す回で、初めて23チームが出場しました。23チームの回は、2014年の第90回、2019年の第95回、2024年の第100回を合わせて4回あります。2015年の第91回からは、連合チームが関東学生連合の名称で参考として出場しています。現在は、前回のシード10校、予選会を通過した10校、関東学生連合の計21チームで行われています。
関東学生陸上競技連盟は2025年12月25日、2028年1月の第104回から通常の大会を24チーム、記念大会を26チームとし、これまで5年に1回だった記念大会を4年に1回にすると発表しました。2027年1月の第103回は21チームで行われます。
優勝タイムは距離をそろえて比べる|第93回以降の10大会で26分36秒短縮

優勝タイムは、コースの距離が同じ回どうしに絞って折れ線で並べると、変化が読み取りやすくなります。基準にするのは、4区と5区の距離が変わった第93回です。
出典:関東学生陸上競技連盟・東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「過去の記録」大会一覧(2026年10月閲覧)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
箱根駅伝のコースは何度か変わっています。関東学生陸上競技連盟が2014年10月8日に出した文書によると、函嶺洞門が通行止めになって新しいバイパスを通ることになり、全距離を測り直した結果、2015年の第91回から総距離は217.9kmから217.1kmになりました。続いて2016年2月25日の文書で、2017年の第93回から4区を18.5kmから20.9kmに、5区を23.2kmから20.8kmに変えると決めています。
2016年の文書は、往路と総合の記録を第93回以降の新規記録とし、第92回以前の記録を参考記録として扱うとしています。この区切りに沿って第93回から第102回の10大会を並べると、総合優勝タイムは11時間4分10秒から10時間37分34秒へ26分36秒短くなりました。10大会のうち、それまでの最短を下回った回は第94・95・96・98・100・101・102回の7回です。
1kmあたりに直すと、第93回の3分3.6秒に対して第102回は2分56.2秒です。公式サイトの歴代総合タイムランキングでも、第102回の10時間37分34秒が1位、第101回の10時間41分19秒が2位、第100回の10時間41分25秒が3位に並んでいます。第92回以前は距離とコースが異なるため、本記事では第93回より前の優勝タイムとの差を比べていません。マラソンの記録の推移は、マラソン世界記録の推移を図解した記事で整理しています。
箱根駅伝の年表|1920年の第1回から2026年の第102回まで

年表図に載せきれなかった出来事も含めて、出場チーム数が変わった回と、コースや記録の区切りを年の順に並べました。
年表のうち、出場チーム数の変化は公式記録の総合順位表から、コースと記録の区切り、出場チーム数の変更の発表は関東学生陸上競技連盟の文書から拾っています。大会の規模を出来事と数字で並べる見方は、オリンピックの歴史の年表でも同じ形でまとめています。
楓のまとめ|102回の年表から見える3つの観察事実

年表図と2つのグラフを並べ直すと、箱根駅伝の106年は「回数」「出場チーム数」「優勝タイムの区切り」の3つで整理できます。
ここまで、箱根駅伝の歴史を主催者の公式記録にある数字だけで並べてきました。大学ごとの成績や選手の記録には触れず、大会そのものの回数・規模・記録の扱いがどう変わってきたかを、観察事実として整理しておきます。
3つの観察事実を重ねると、箱根駅伝の年表は、回数を数える軸、出場チーム数という規模の軸、記録をどこで区切るかという軸の3本でできていることがわかります。「100年以上」「100回以上」とひとことでまとめられる大会の歴史も、開催されなかった5年、出場チーム数の段階的な変化、記録の区切りという3つの事実に分けて読むことができます。
よくある質問(FAQ)

箱根駅伝の数字を読むときは、回数と年数、出場チーム数の数え方、記録の区切りの3点をセットで確認してください。
Q1. 箱根駅伝はこれまで何回開かれましたか?
2026年1月2日〜3日の大会が第102回です。第1回は1920年2月14日で、2026年時点で第1回から106年が経っていますが、1941・1942・1944・1945・1946年の5年は開催されていないため、回数は102回です。次の第103回は2027年1月2日〜3日に予定されています。
Q2. 箱根駅伝が開かれなかった年はありますか?
1941年・1942年・1944年・1945年・1946年の5年です。公式サイトの「箱根駅伝について」に、開催していない年として記されています。この間の1943年には第22回が開かれ、11校が出場しました。1947年の第23回からは毎年開かれています。
Q3. 出場チーム数はいつから21チームですか?
公式記録の総合順位表で21チームになったのは、2015年の第91回からです。現在は、前回のシード10校、予選会を通過した10校、関東学生連合の計21チームです。ただし、2019年の第95回と2024年の第100回は23チームでした。2028年1月の第104回からは、通常の大会が24チームになると発表されています。
Q4. 箱根駅伝でいちばん速い総合優勝タイムはいくつですか?
2026年の第102回の10時間37分34秒です。公式サイトの歴代総合タイムランキングで1位にあたります。4区と5区の距離が変わった第93回(2017年)以降は総距離217.1kmで、往路と総合の記録は第93回から新規の記録として扱われています。
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