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救急車の出動件数はどこまで増えたか?60年の推移を図解【2026年】

救急車の出動件数はどこまで増えたか?60年の推移を図解
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楓
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「救急車の出動はどこまで増えたのか」という問いには、集計が始まった1963年から2024年までを1本の折れ線で見るのが近道です。件数の推移に、出動間隔の時計と、事故種別・年齢・傷病程度の内訳、現場到着までの時間を重ねると、60年の変化の輪郭がはっきりします。

救急車の出動件数は、統計上は「救急出動件数」と呼ばれ、消防機関の救急隊が出動した回数を数えたものです。総務省消防庁の「救急・救助の現況」によれば、救急業務が法制化され全国集計が始まった1963年(昭和38年)の出動件数は23万9,393件でした。2024年(令和6年)は772万740件で、61年間で約32倍です。搬送人員も21万5,804人から677万1,193人へ約31倍になりました。消防庁は、救急自動車による2024年の出動件数と搬送人員を「集計を開始した昭和38年以降、最多」としています。

本記事では、消防庁の「令和7年版 救急・救助の現況」(2026年1月公表・2024年確定値)と「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」(2026年3月公表)、それに過去の年版を組み合わせ、1963年からの年別推移、何秒に1回の出動なのかという換算、事故種別・年齢区分・傷病程度の構成比、現場到着と病院収容にかかる時間の推移を図解で整理します。増えた理由の評価には踏み込まず、公表された数値がどう動いたかを観察していきます。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

救急車の出動件数は、集計が始まった1963年から60年で、どこまで増えたのか。

1963年の23万9,393件から、2024年は772万740件へ。約32倍になりました。

1963年|全国の救急出動件数(暦年) 23.9万件 集計開始年・23万9,393件(救急自動車のみ) 起点 / 1963
2024年|全国の救急出動件数(暦年) 772万件 確定値・772万740件(救急自動車+ヘリの合計) 約32倍 / 2024
1963 集計開始 2004 500万超 2022 700万超 2024 772万件

Source

総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第10表ほか/「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」(2026年3月31日公表)

楓の整理
この記事の要点

◆ 全国の救急出動件数は、1963年の23万9,393件から2024年の772万740件へ、61年で約32倍になりました。搬送人員は21万5,804人から677万1,193人へ約31倍です。
◆ 2024年の救急自動車は1日平均約2万1,088件、約4.1秒に1回の出動でした。1963年は編集部試算で約2分に1回です。搬送人員の63.3%は65歳以上の高齢者、出動の67.3%は急病でした。
◆ 現場到着までの平均は2004年の6.4分から2024年の9.8分、病院収容までは30.0分から44.6分になりました。2025年は速報値で768万6,235件(救急自動車のみ)と前年を0.4%下回っています。

出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」(2024年確定値・2026年1月公表)/「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」(2026年3月公表)。1963〜2009年の年別値は「平成21年版 救急・救助の現況」および厚生労働白書の元データ(原資料は消防庁)に基づきます。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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61年で約32倍|1963年の23万件から2024年の772万件へ

楓
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60年分の年別値を1本の線にすると、途中で下がった年はごくわずかで、ほぼ一方向に上がり続けた形が見えます。線の傾きが変わる場所と、終端の速報点に注目してください。

救急出動件数の推移(1963〜2024年・全国・暦年) 単位:万件 / 救急自動車と消防防災ヘリコプターの合計。2025年は速報値(救急自動車のみ)を点で添えています 0 200 400 600 800 1963 1970 1980 1990 2000 2010 2020 1963年 23万9,393件 2024年 772万740件 2025年(速報) 768万6,235件 1963 集計開始 2020 前年比10.6%減 出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第10表・「平成21年版」第13の2図・「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」 ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第10表(2010〜2024年)/「平成21年版 救急・救助の現況」第13の2図(1963〜2008年)/厚生労働省「平成23年版厚生労働白書」図表3-2-3 元データ(2009年・原資料は消防庁)/「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」(2025年・救急自動車のみ)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

全国の救急出動件数は、集計が始まった1963年の23万9,393件から、1972年に100万件、1994年に300万件、2004年に500万件、2022年に700万件を超えました。2024年(令和6年)は772万740件で、1963年からの61年間で約32倍、件数にして約748万件の増加です。61年間で前年を下回った年は、2006年・2008年・2009年・2020年など数えるほどしかありません。

2020年(令和2年)は593万5,694件で、前年から70万7,078件(10.6%)減りました。消防庁の公表資料はこの減少の理由を示しておらず、本記事でも数値のみを記録します。その後は2021年に619万6,069件、2022年に723万2,118件、2023年に764万987件と3年続けて増え、2024年に772万740件となりました。

2025年(令和7年)は、2026年3月に公表された速報値で768万6,235件(救急自動車のみ)でした。消防庁の前年比は救急自動車どうしの比較で3万2,145件(0.4%)の減少です。速報値は精査の結果、数値が修正される可能性があると消防庁が注記しているため、本記事の図解では中抜きの点として2024年の確定値と区別して示しています。

楓の整理
用語と集計範囲の整理

◆ 「救急出動件数」は救急隊が出動した回数、「搬送人員」は医療機関などへ搬送した人の数です。搬送を伴わない出動もあるため、件数は人員より多くなります。平成期の資料では「救急出場件数」と呼ばれていましたが、同じ指標です。
◆ 「救急・救助の現況」の第10表は、救急自動車による件数と消防防災ヘリコプターによる件数を分けて集計しています。ヘリは年2,000〜4,000件で全体の0.03〜0.07%です。消防庁の「昭和38年以降最多」は救急自動車の値についての判定です。
◆ 確定値は毎年12月〜翌1月に「救急・救助の現況」で、速報値は翌年3月末に報道資料で公表されます。2025年の値は速報値で救急自動車のみ、2024年以前は確定値です。

出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第10表および用語の定義/「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」の注記。

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何秒に1回の出動か|1963年の約2分に1回から2024年の約4.1秒に1回へ

楓
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年間の件数は桁が大きすぎて実感しにくいので、1日平均と「何秒に1回」に直して、2つの時計で並べてみます。1963年は1周60秒の文字盤に点が1つしか置けず、2024年は14個の点が並びます。

救急自動車は何秒に1回出動しているか(1963年 vs 2024年) 1周=60秒の文字盤に、出動1回ごとの点を置いています。2024年の値は消防庁公表、1963年は編集部試算 1963年 約2分に1回 1日平均 約656件 2周と約12秒で1回(編集部試算) 2024年 約4.1秒に1回 1日平均 約2万1,088件 60秒あたり 約14.6回(消防庁公表) → 約32倍の出動件数 出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」(1日平均約2万1,088件・約4.1秒に1回)/1963年は239,393件÷365日÷86,400秒の編集部試算 ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」(2024年・救急自動車の1日平均約2万1,088件・約4.1秒に1回)/1963年の値は「平成14年 救急・救助の概要」第1表の239,393件をもとにした編集部試算
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2024年の救急自動車による出動件数771万8,380件は、消防庁の公表で1日平均約2万1,088件、約4.1秒に1回の割合でした。同じ計算を1963年の23万9,393件に当てはめると、1日平均は約656件、86,400秒を656で割ると約132秒、つまり約2分に1回になります(📊編集部試算)。出動の間隔は、60年あまりで約2分から約4秒へ縮まりました。

消防庁は令和5年について、搬送人員を「国民の延べ19人に1人が救急自動車によって搬送された」と表現しています。2002年(平成14年)の「救急・救助の概要」では約6.9秒に1回、国民の約29人に1人でしたので、20年あまりで出動間隔は約6.9秒から約4.1秒に短くなりました。人口1万人当たりの出動件数は2024年で612.0件です(消防庁算出)。

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出動の3分の2は急病|事故種別の構成比は20年でどう変わったか

楓
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何の出動が増えたのかは、事故種別の構成比を5年ごとに横に並べると見えてきます。急病の帯が伸び、交通事故の帯が縮む形です。

事故種別の救急出動件数 構成比の推移(2004〜2024年・5年ごと) 救急自動車による出動件数の内訳。2024年は急病519万5,867件(67.3%)、一般負傷122万4,778件(15.9%) 2004年 58.7% 12.9% 9.1% 13.3% 6.0% 2009年 61.3% 13.7% 8.7% 10.7% 5.6% 2014年 63.2% 14.8% 8.3% 8.7% 2019年 65.3% 15.3% 8.3% 6.5% 2024年 67.3% 15.9% 7.5% 5.1% 急病 一般負傷 転院搬送 交通事故 その他 急病の割合:58.7%(2004年)→ 67.3%(2024年) 「その他」は加害・自損行為・労働災害・運動競技・火災・水難・自然災害など。 出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第13表・第14図(救急自動車・暦年) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第13表・第14図(救急自動車による事故種別出動件数・2004〜2024年)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2024年の救急自動車による出動件数771万8,380件を事故種別に分けると、急病が519万5,867件(67.3%)で最も多く、一般負傷122万4,778件(15.9%)、転院搬送58万1,928件(7.5%)、交通事故39万3,941件(5.1%)と続きます。出動の3件に2件は急病で、交通事故は20件に1件です。

5年ごとの構成比を見ると、急病は2004年の58.7%から2024年の67.3%へ8.6ポイント上がり、一般負傷も12.9%から15.9%へ増えました。一方で交通事故は13.3%から5.1%へ下がっています。転院搬送は9.1%から7.5%へ構成比が下がりましたが、件数そのものは増えていると消防庁は説明しています。

搬送人員の63.3%が高齢者|年齢区分別の構成比

楓
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誰が運ばれているかを、年齢区分の構成比で20年分並べます。高齢者の帯が20年で20ポイント以上広がっているのが、この図の見どころです。

年齢区分別の搬送人員 構成比の推移(2004〜2024年・5年ごと) 救急自動車による搬送人員の内訳。高齢者は65歳以上。2024年は428万4,953人(63.3%) 2004年 42.5% 46.9% 5.8% 2009年 49.3% 40.9% 5.2% 2014年 55.5% 35.8% 2019年 60.0% 31.7% 2024年 63.3% 29.1% 高齢者 成人 少年 乳幼児 新生児 高齢者の割合:42.5%(2004年)→ 63.3%(2024年) 区分は消防庁の定義(新生児:生後28日未満、乳幼児:7歳未満、少年:7〜18歳未満、成人:18〜65歳未満、高齢者:65歳以上)。 出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第22表・第23図(救急自動車・暦年) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第22表・第23図(救急自動車による年齢区分別搬送人員・2004〜2024年)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2024年の救急自動車による搬送人員676万9,172人のうち、65歳以上の高齢者は428万4,953人で63.3%を占めました。成人(18〜65歳未満)は196万9,431人(29.1%)、乳幼児は27万5,562人(4.1%)、少年は22万6,932人(3.4%)、新生児は1万2,294人(0.2%)です。高齢者のうち75歳以上は336万5,377人で、搬送人員全体の49.7%にあたります(📊編集部試算・75〜84歳168万4,899人と85歳以上168万478人の合計)。

高齢者の構成比は2004年の42.5%から2009年49.3%、2014年55.5%、2019年60.0%、2024年63.3%と5年ごとに上がり、20年で20.8ポイント増えました。消防庁は「救急需要増大の要因の一つとして、高齢化の進展が挙げられる」と記しています。令和5年については「高齢者の約9人に1人が搬送されている」との表現も消防白書にあります。本記事では構成比の推移を記録するにとどめ、それ以上の説明は加えません。

現場到着9.8分・病院収容44.6分|所要時間は20年でどう変わったか

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件数が増えるあいだに、救急車が現場に着くまでの時間と、病院に収容されるまでの時間はどう動いたかを、2段の折れ線で並べます。上下の線の形がそろっているところに注目してください。

救急自動車の現場到着・病院収容の平均所要時間(2004〜2024年・全国) 単位:分 / 上:119番通報の入電から現場到着まで、下:入電から医師への引継ぎまで(各年の全国平均) 現場到着所要時間(分) 5 7 9 11 2004 2008 2012 2016 2020 2024 2004年 6.4分 2022年 10.3分 9.8分 2024年 2019年比 +1.1分(消防庁) 病院収容所要時間(分) 25 30 35 40 45 50 2004 2008 2012 2016 2020 2024 2004年 30.0分 2022年 47.2分 44.6分 2024年 2019年比 +5.1分(消防庁) 出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第35図(救急自動車・各年の全国平均) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第35図(救急自動車による現場到着所要時間・病院収容所要時間の推移・2004〜2024年・全国平均)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

119番の入電から救急自動車が現場に到着するまでの時間は、2004年の全国平均6.4分から2024年の9.8分になりました。入電から医師に引き継ぐまでの病院収容所要時間は、同じ期間に30.0分から44.6分です。現場到着は20年で3.4分、病院収容は14.6分長くなりました。

どちらの時間も2022年が最も長く、現場到着10.3分・病院収容47.2分でした。2023年は10.0分・45.6分、2024年は9.8分・44.6分と2年続けて短くなっています。消防庁は2024年について、2019年(令和元年)と比べて現場到着が1.1分、病院収容が5.1分長いと説明しています。

救急の体制の側では、救急隊数が2019年4月1日の5,215隊から2025年4月1日の5,485隊へ6年で270隊増え、救急自動車は6,727台(2025年4月1日現在)です。隊数は年度当初の時点、出動件数は暦年の集計で時点が異なるため、本記事では両者を割り算した指標は示しません。

軽症46.8%・中等症44.6%|傷病程度別の構成比

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搬送された人の傷病程度を、消防庁の定義どおりに4区分で並べます。軽症の帯が少しずつ縮み、中等症の帯が伸びる形が20年分そろいます。

傷病程度別の搬送人員 構成比の推移(2004〜2024年・5年ごと) 救急自動車による搬送人員の内訳。2024年は軽症317万1,350人(46.8%)、中等症301万7,912人(44.6%) 2004年 51.6% 36.9% 10.1% 2009年 50.7% 37.8% 9.9% 2014年 49.4% 40.2% 8.7% 2019年 48.0% 42.5% 8.1% 2024年 46.8% 44.6% 7.3% 軽症 中等症 重症 死亡 その他 軽症の割合:51.6%(2004年)→ 46.8%(2024年) 中等症の割合:36.9%(2004年)→ 44.6%(2024年) 軽症:入院加療を必要としないもの(外来診療)、中等症:入院診療、 重症:3週間以上の入院加療、死亡:初診時に死亡が確認されたもの(消防庁の定義)。 出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第25表・第26図(救急自動車・暦年) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第25表・第26図(救急自動車による傷病程度別搬送人員・2004〜2024年)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2024年の救急自動車による搬送人員676万9,172人のうち、軽症(外来診療)は317万1,350人(46.8%)、中等症(入院診療)は301万7,912人(44.6%)、重症(長期入院)は49万1,471人(7.3%)、死亡は8万6,199人(1.3%)でした。消防庁の定義では、軽症は入院加療を必要としないもの、中等症は重症と軽症以外、重症は3週間以上の入院加療を必要とするものを指します。

軽症の構成比は2004年の51.6%から2024年の46.8%へ4.8ポイント下がり、中等症は36.9%から44.6%へ7.7ポイント上がりました。搬送人員に占める中等症以上の割合は、20年で48.3%から53.2%に変わっています。消防庁は、軽症の区分には早期に病院での治療が必要だった人や通院が必要だった人も含まれると注記しています。

年別一覧|1963〜2025年の出動件数・搬送人員・出動間隔

楓
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最後に、63年分の年別値を3つのタブでまとめました。出動件数、搬送人員、それに1日平均と出動間隔の順です。気になる年の値を、この表で確認できます。

合計は救急自動車と消防防災ヘリコプターの合計。1963〜1997年は救急自動車のみの集計のため「全数」と表記しています。2025年は速報値で救急自動車の値のみ公表されています。

年出動件数(合計)うち救急自動車
1963年239,393全数
1964年314,272全数
1965年329,898全数
1966年429,972全数
1967年504,417全数
1968年594,862全数
1969年724,819全数
1970年872,545全数
1971年991,914全数
1972年1,145,296全数
1973年1,340,071全数
1974年1,419,771全数
1975年1,537,762全数
1976年1,601,045全数
1977年1,710,722全数
1978年1,783,458全数
1979年1,869,163全数
1980年2,007,731全数
1981年2,055,750全数
1982年2,125,447全数
1983年2,227,930全数
1984年2,255,113全数
1985年2,327,368全数
1986年2,345,907全数
1987年2,426,852全数
1988年2,547,700全数
1989年2,656,934全数
1990年2,764,951全数
1991年2,829,248全数
1992年2,861,311全数
1993年2,931,663全数
1994年3,049,000全数
1995年3,280,046全数
1996年3,373,394全数
1997年3,476,504全数
1998年3,702,0753,701,315
1999年3,930,9993,930,024
2000年4,184,1214,182,675
2001年4,399,1954,397,527
2002年4,557,9494,555,881
2003年4,832,9004,830,813
2004年5,031,4645,029,108
2005年5,280,4285,277,936
2006年5,240,4785,237,716
2007年5,293,4035,290,236
2008年5,100,3705,097,094
2009年5,125,9365,122,226
2010年5,467,6205,463,682
2011年5,711,1025,707,655
2012年5,805,7015,802,455
2013年5,918,9395,915,683
2014年5,988,3775,984,921
2015年6,058,1906,054,815
2016年6,213,6286,209,964
2017年6,345,5176,342,147
2018年6,608,3416,605,213
2019年6,642,7726,639,767
2020年5,935,6945,933,277
2021年6,196,0696,193,581
2022年7,232,1187,229,572
2023年7,640,9877,638,558
2024年7,720,7407,718,380
2025年(速報)未公表7,686,235

合計は救急自動車と消防防災ヘリコプターの合計。1963〜1997年は救急自動車のみの集計のため「全数」と表記しています。2025年は速報値で救急自動車の値のみ公表されています。

年搬送人員(合計)うち救急自動車
1963年215,804全数
1964年275,623全数
1965年317,145全数
1966年383,790全数
1967年458,766全数
1968年551,104全数
1969年685,629全数
1970年830,577全数
1971年954,324全数
1972年1,107,555全数
1973年1,300,380全数
1974年1,366,860全数
1975年1,476,085全数
1976年1,525,217全数
1977年1,621,423全数
1978年1,696,719全数
1979年1,787,651全数
1980年1,928,492全数
1981年1,977,203全数
1982年2,049,487全数
1983年2,150,796全数
1984年2,182,772全数
1985年2,255,999全数
1986年2,273,385全数
1987年2,348,217全数
1988年2,468,239全数
1989年2,593,753全数
1990年2,700,458全数
1991年2,765,836全数
1992年2,793,495全数
1993年2,853,339全数
1994年2,948,630全数
1995年3,164,483全数
1996年3,247,129全数
1997年3,342,280全数
1998年3,546,7393,545,975
1999年3,761,1193,759,996
2000年3,999,2653,997,942
2001年4,192,4704,190,897
2002年4,331,9174,329,935
2003年4,577,4034,575,325
2004年4,745,8724,743,469
2005年4,958,3634,955,976
2006年4,895,3284,892,593
2007年4,905,5854,902,753
2008年4,681,4474,678,636
2009年4,686,0454,682,991
2010年4,982,5124,979,537
2011年5,185,3135,182,729
2012年5,252,8275,250,302
2013年5,348,6235,346,087
2014年5,408,6355,405,917
2015年5,481,2525,478,370
2016年5,624,0345,621,218
2017年5,738,6645,736,086
2018年5,962,6135,960,295
2019年5,980,2585,978,008
2020年5,295,7275,293,830
2021年5,493,6585,491,744
2022年6,219,2996,217,283
2023年6,643,3796,641,420
2024年6,771,1936,769,172
2025年(速報)未公表6,761,871

1日平均は年間の出動件数(合計)を365日(うるう年は366日)で割った編集部試算。出動間隔は86,400秒を1日平均で割った値です。2024年の救急自動車のみの値では消防庁公表の「1日平均約2万1,088件・約4.1秒に1回」と一致します。

年1日平均(件)出動間隔(秒に1回)
1963年656131.7
1964年859100.6
1965年90495.6
1966年1,17873.3
1967年1,38262.5
1968年1,62553.2
1969年1,98643.5
1970年2,39136.1
1971年2,71831.8
1972年3,12927.6
1973年3,67123.5
1974年3,89022.2
1975年4,21320.5
1976年4,37419.8
1977年4,68718.4
1978年4,88617.7
1979年5,12116.9
1980年5,48615.8
1981年5,63215.3
1982年5,82314.8
1983年6,10414.2
1984年6,16214.0
1985年6,37613.6
1986年6,42713.4
1987年6,64913.0
1988年6,96112.4
1989年7,27911.9
1990年7,57511.4
1991年7,75111.1
1992年7,81811.1
1993年8,03210.8
1994年8,35310.3
1995年8,9869.6
1996年9,2179.4
1997年9,5259.1
1998年10,1438.5
1999年10,7708.0
2000年11,4327.6
2001年12,0537.2
2002年12,4886.9
2003年13,2416.5
2004年13,7476.3
2005年14,4676.0
2006年14,3576.0
2007年14,5026.0
2008年13,9356.2
2009年14,0446.2
2010年14,9805.8
2011年15,6475.5
2012年15,8635.4
2013年16,2165.3
2014年16,4075.3
2015年16,5985.2
2016年16,9775.1
2017年17,3855.0
2018年18,1054.8
2019年18,1994.7
2020年16,2185.3
2021年16,9765.1
2022年19,8144.4
2023年20,9344.1
2024年21,0954.1
2025年(速報)21,0584.1
出典:総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第10表(2010〜2024年)/「平成21年版 救急・救助の現況」第13の2図(1963〜2008年)/厚生労働省「平成23年版厚生労働白書」図表3-2-3 元データ(2009年・原資料は消防庁「平成22年版 救急・救助の現況」)/「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」(2025年)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

表の出動件数と搬送人員は、1998年以降は救急自動車と消防防災ヘリコプターの合計で、うち救急自動車の値を並記しています。1963〜1997年はヘリの区分がなく、救急自動車の値が全数です。1日平均と出動間隔は、年間の合計を日数と秒数で割った編集部試算で、2024年の救急自動車のみの値では消防庁公表の約2万1,088件・約4.1秒と一致します。

楓のまとめ|60年の推移から読み取れる3つの観察事実

楓
楓

ここまでの図解を重ねると、件数・間隔・内訳・時間の4つの見方がそろいます。評価や予測を加えず、3つの観察事実として整理しておきます。

「救急車の出動件数はどこまで増えたか」という問いに、本記事は消防庁の公表値で答えてきました。1963年から2024年までの61年間の推移、1963年と2024年の出動間隔、2024年の内訳、20年間の所要時間の変化を、それぞれ一次資料の数値のまま並べています。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 全国の救急出動件数は1963年の23万9,393件から2024年の772万740件へ61年で約32倍、搬送人員は21万5,804人から677万1,193人へ約31倍になりました。消防庁は救急自動車による2024年の出動件数と搬送人員を「集計を開始した昭和38年以降、最多」としています。2025年は速報値で768万6,235件(救急自動車のみ)と前年比0.4%減でした。

観察2. 出動の間隔は、1963年の約2分に1回(編集部試算)から2024年の約4.1秒に1回(消防庁公表)へ縮まりました。2024年の出動の67.3%は急病、搬送人員の63.3%は65歳以上の高齢者で、高齢者の構成比は2004年の42.5%から20年で20.8ポイント上がっています。

観察3. 現場到着までの平均時間は2004年の6.4分から2024年の9.8分へ、病院収容までは30.0分から44.6分へ長くなりました。どちらも2022年が最も長く、2023年・2024年は2年続けて短くなっています。軽症の構成比は51.6%から46.8%へ下がり、中等症は36.9%から44.6%へ上がりました。

3つの観察事実を重ねると、出動件数が約32倍になった61年間は、出動間隔が約2分から約4秒へ縮まり、運ばれる人の年齢構成と傷病程度の構成、そして現場到着までの時間が同時に変わってきた期間だったことがわかります。件数の増加は一方向でしたが、所要時間は2022年を境に2年続けて短くなっており、指標ごとに向きが違います。消防庁は毎年「救急・救助の現況」と速報値を公表しており、確定値は例年12月から翌年1月に公表されています。

関連する記事として、都道府県別の高齢化率(秋田39.5%と東京22.7%)、熱中症の救急搬送者数の推移、日本人の死因の戦後80年の推移をそれぞれ図解で整理しています。

よくある質問(FAQ)

楓
楓

救急出動の統計を読むときに迷いやすい点を、3つにまとめました。件数と人員の違い、速報値の扱い、最近の増え方についてです。

Q1. 「出動件数」と「搬送人員」はどう違いますか?

出動件数は救急隊が出動した回数、搬送人員は医療機関などに搬送した人の数です。搬送を伴わない出動(不搬送)があるため、件数は人員より多くなります。2024年の救急自動車による出動771万8,380件のうち、不搬送は98万67件(12.7%)でした。本記事の主役の数値は出動件数で、1963年の23万9,393件と2024年の772万740件はいずれも出動件数です。

Q2. 2025年の768万6,235件は確定した数字ですか?

確定値ではありません。2026年3月31日に消防庁が公表した速報値で、救急自動車による出動件数のみです。消防庁は速報値について、精査の結果、数値を修正する可能性があると注記しています。確定値は例年12月〜翌1月に「救急・救助の現況」で公表されるため、2025年の確定値も同じ時期に確認できます。2024年の772万740件(ヘリ含む合計)と直接比べると集計範囲が違うため、前年比は救急自動車どうしの771万8,380件と比べた0.4%減で示しています。

Q3. 最近はどのくらいのペースで増えていますか?

消防庁の第10表で見ると、出動件数(ヘリ含む合計)は2010年の546万7,620件から2024年の772万740件へ約1.41倍、1998年の370万2,075件からは約2.09倍です(📊編集部試算)。年ごとの動きでは2020年に10.6%減った後、2021年から2023年まで3年続けて増え、2024年は前年比1.0%増、2025年は速報値で0.4%減でした。1年ごとの増減は年によって向きが変わるため、本記事では複数年の推移で示しています。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓
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当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

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この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年9月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

2024年(令和6年)救急出動件数 772万740件・搬送人員 677万1,193人(救急自動車+ヘリ合計)/救急自動車による出動 771万8,380件・搬送 676万9,172人は「集計を開始した昭和38年以降、最多」(2026年1月20日公表)

総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」の公表(報道資料) →
✅ 一次確認

1963年(昭和38年)救急出場件数 239,393件・搬送人員 215,804人(第1表・救急業務の法制化と集計開始の年)

総務省消防庁「平成14年 救急・救助の概要」第1表 →
✅ 一次確認

1963〜2008年の年別出動件数・搬送人員(第13の2図のデータラベル)および1998〜2008年の救急自動車・ヘリ別集計(第13の1表)。厚生労働省「平成23年版厚生労働白書」図表3-2-3の元データ(原資料は消防庁)と46年分すべて一致することを確認

総務省消防庁「平成21年版 救急・救助の現況」 →
✅ 一次確認

2010〜2024年の年別出動件数・搬送人員(第10表)、1日平均約2万1,088件・約4.1秒に1回、人口1万人当たり612.0件、事故種別・年齢区分・傷病程度の5年ごと構成比(第14図・第23図・第26図)、現場到着・病院収容所要時間の推移(第35図)、救急隊数5,485隊・救急自動車6,727台(第3表ほか)

総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」Ⅰ 救急編 →
✅ 一次確認

「救急需要増大の要因の一つとして、高齢化の進展が挙げられる」「国民の延べ19人に1人が救急自動車によって搬送された」「高齢者の約9人に1人が搬送されている」(いずれも令和5年の値についての消防庁の記述)

総務省消防庁「令和6年版 消防白書」特集4 救急業務の現況 →
✅ 一次確認

2020年(令和2年)救急出動件数 593万5,694件・対前年比70万7,078件減(10.6%減)、搬送人員 529万5,727人(11.4%減)。減少理由についての消防庁の記述はなし

総務省消防庁「令和3年版 救急・救助の現況」の公表(報道資料) →
📊 筆者試算

約32倍=7,720,740÷239,393=32.25/約31倍=6,771,193÷215,804=31.38/1963年 約2分に1回=86,400秒÷(239,393件÷365日=656件)=約132秒/2024年 1日平均=7,718,380÷366日=21,088件(消防庁公表値と一致)/75歳以上 336万5,377人=1,684,899+1,680,478/2010年比 約1.41倍・1998年比 約2.09倍(編集部集計)

総務省消防庁「令和7年版 救急・救助の現況」第10表(元データ) →
⚠ 要確認

2025年(令和7年)の768万6,235件・676万1,871人は2026年3月31日公表の速報値(救急自動車のみ)です。消防庁は精査の結果、数値を修正する可能性があると注記しており、確定値は「令和8年版 救急・救助の現況」の公表後に差し替えます。

変更の可能性あり。総務省消防庁「令和7年中の救急出動件数等(速報値)」の公表 →
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