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日本の総人口はいつから減り始めた?明治から150年の推移と将来推計を図解【2026年】

日本の総人口はいつから減り始めた?明治から150年の推移と将来推計を図解
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楓
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「人口はいつから減り始めたのか」という問いには、明治期の推計・国勢調査・人口推計・将来推計の4つの系列を1本につないだ折れ線で答えるのが近道です。ピークの年と、減少が続き始めた年と、国勢調査で初めて減った年は、それぞれ別の指標にあることが見えてきます。

「日本の総人口はいつから減り始めたのか」という問いには、答えが1つではありません。総務省統計局の人口推計では、各年10月1日現在の総人口は2008年の1億2,808万4千人が最も多く、2011年から2024年まで14年連続で減少しています。5年ごとの国勢調査では2015年調査で初めて前回を下回り、令和7年国勢調査の速報値は1億2,305万人で、2020年から309万7千人(2.5%)の減少でした。ピークの年、連続減少の起点、国勢調査での初めての減少は、それぞれ別の指標が示す別の年です。

ここでいう総人口は、日本に常住する日本人と外国人を合わせた人口で、日本人人口とは別の指標です。本記事では、統計局の日本統計年鑑(明治5年以降の推計人口・国勢調査・人口推計)、令和7年国勢調査の人口速報集計、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の将来推計人口(令和5年推計)という一次情報を、1872年から2070年までを1本につないだ折れ線を中心に整理します。減少の原因や政策の是非には踏み込まず、どの統計が何を示しているかを観察していきます。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

日本の総人口は、いつから減り始めたのでしょうか。

人口推計では2008年が最多で、2011年から14年連続減。国勢調査では2015年調査が初の減少。

Peak|2008年10月1日・人口推計 1億2808万人 日本の総人口 1億2,808万4千人(128,084千人) 最多 / Peak
Now|2025年10月1日・国勢調査 速報値 1億2305万人 日本の総人口 1億2,305万人(速報値・2020年比309万7千人減) 速報値 / Preliminary
1872 統計の起点 1967 1億人超 2008 推計のピーク 2056 1億人割れ推計

Source

総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」「人口推計(2024年10月1日現在)」「日本統計年鑑」/国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」

楓の整理
この記事の要点

◆ 総務省統計局の人口推計では、日本の総人口は2008年10月1日の1億2,808万4千人が最も多く、2011年から2024年まで14年連続で減少しています。
◆ 国勢調査では2015年調査で初めて前回を下回り、2026年5月公表の令和7年国勢調査の速報値は1億2,305万人(2020年比309万7千人・2.5%の減少)でした。
◆ 社人研の将来推計(出生中位・死亡中位)では2056年に1億人を下回り、2070年は8,700万人です。8,700万人は1950年(8,412万人)と1955年(9,008万人)の間の水準にあたります(📊筆者試算)。

出典:総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」(2026年5月29日公表・速報値)/「人口推計(2024年10月1日現在)」/「日本統計年鑑」/国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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明治から150年、総人口はどう推移したか|1872年の3,481万人から2008年の1億2,808万4千人へ

楓
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153年分の系列を1本の折れ線にすると、右肩上がりの長い坂と、頂上のあとの短い下り坂が同じ図に並びます。線の種類が4つあるのは統計のつくり方が時代で違うからで、凡例で見分けられるようにしています。

日本の総人口の推移 1872〜2070年|4系列を1本につなぐ 単位:万人 / 1919年まで1月1日現在の推計、1920年以降10月1日現在の国勢調査・人口推計、2025年以降は社人研の推計(破線) 社人研 令和5年推計 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 1872 1900 1920 1940 1960 1980 2000 2020 2040 2060 1億人 1872年 3,481万人 1967年 初めて1億人超 1億2,808万4千人 2025年 1億2,305万人(速報) 2056年 1億人割れ(推計) 2070年 8,700万人(中位) 1920 第1回国勢調査 2008 人口推計のピーク 明治期推計(各年1月1日) 国勢調査(5年ごと・10月1日) 人口推計(各年10月1日) 将来推計(社人研 令和5年推計・出生中位死亡中位) 2025年 令和7年国勢調査 速報値 ※ 1945年は11月1日の人口調査による補正人口。1945〜1970年は沖縄県を除く。1920年は国勢調査値を採用。
出典:総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」表2-1・表2-2/「令和7年国勢調査 人口速報集計」(2025年は速報値)/国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

日本の総人口の統計は1872年(明治5年)に始まります。統計局の統計FAQによれば、1872年から1919年までは内閣統計局が本籍人口を基に推計した1月1日現在の人口で、1920年(大正9年)以降は10月1日現在の国勢調査と人口推計の人口です。1872年の3,481万人(34,806千人)から1900年前後には4,000万人台、1912年には5,000万人台に達し、1920年の第1回国勢調査では5,596万人でした。

戦後は1950年の8,412万人、1955年の9,008万人と増え、日本統計年鑑の人口推計では1967年に1億19万6千人(100,196千人)と初めて1億人を超えました。1970年の国勢調査では1億466万5千人です。その後も増え続け、人口推計では2008年10月1日の1億2,808万4千人が最も多くなっています。1872年からの136年で約3.7倍です(📊筆者試算:128,084÷34,806=3.68)。

図の右側の破線は、社人研の将来推計(出生中位・死亡中位)です。2025年の1億2,326万2千人から2056年には1億人を下回り、2070年には8,700万人となります。左側の実績と右側の推計は、統計のつくり方が違うことを踏まえて読む必要があります。1872年から2070年までの4つの系列を、区別したまま1本の図に並べること自体が、本記事の観察の出発点です。

楓の整理
統計の仕組み

◆ 総人口は、日本に常住する日本人と外国人を合わせた人口です。日本人人口とは別の指標として扱います。
◆ 1872〜1919年は1月1日現在の推計人口、1920年以降は10月1日現在の国勢調査(5年ごと)と人口推計(各年)です。1945年は11月1日の人口調査に基づく補正人口で、1945〜1970年は沖縄県を除きます。
◆ 人口推計は国勢調査の結果を基準に各年を算出し、次の国勢調査の確定後に改定されます。本記事の2011〜2024年の値は2020年国勢調査基準です。
◆ 将来推計は社人研が国勢調査を基準に公表します。現行は令和5年(2023年)推計で、令和7年国勢調査を基準とする次回推計は未公表です。

出典:総務省統計局「統計FAQ 02A-Q16 明治5年以降の我が国の人口」/「日本統計年鑑」表2-1 脚注/「人口推計 2026年9月報」注記/国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」。

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ピークの前後で何が起きたか|2005〜2024年の年別推移

楓
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ピークの前後は、年ごとの棒で見ると増えた年と減った年が混ざっている様子が分かります。上段は縦軸を拡大しているので、棒の高さの差は小さな変化を大きく見せていることに注意してください。

ピーク前後の総人口 2005〜2024年|各年10月1日現在の人口推計 単位:上段は万人(縦軸は差を見るため1億2,300万人から拡大・0起点ではありません)/下段は前年からの増減(千人) 12,300 12,400 12,500 12,600 12,700 12,800 12,900 万人 1億2,808万4千 1億2,783万4千 1億2,380万2千 2005 2010 2015 2020 2024 前年より増加(2006・2007・2008・2010年) 前年より減少(2005・2009年、2011年以降) -600 -400 -200 0 +200 千人 +51 ▲550 2005 2010 2015 2020 2024 2011年から14年連続減
出典:総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」表2-1B(人口の推移・大正9年〜令和6年)/「人口推計(2024年10月1日現在)」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

人口推計の年別総人口を2005年から並べると、2005年は前年比1万9千人の減少、2006年と2007年はそれぞれ13万3千人と13万2千人の増加、2008年は5万1千人の増加で1億2,808万4千人の最多となりました。2009年は5万2千人の減少、2010年は2万6千人の増加です。2008年を最多の年としても、2009年と2010年は減少と増加が混在しており、「2008年から減り続けた」とは言えません。

2011年は22万3千人の減少となり、以後2024年まで14年連続で減少しています。減少数は2016年の5万3千人が最も小さく、2021年の64万4千人が最も大きい年でした。2024年10月1日現在の総人口は1億2,380万2千人で、前年から55万人(0.44%)の減少です。1日あたりに直すと約1,500人にあたります(📊筆者試算:550,000÷365=1,507)。

人口推計のピーク(2008年)から国勢調査の速報値(2025年)までの減少は503万4千人、率にして3.9%です(📊筆者試算:128,084−123,050=5,034千人・系列をまたぐ比較)。2025年は国勢調査の年にあたり、年次の人口推計は公表されていないので、連続減少の年数は2024年までの14年として数えています。

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「いつから減り始めた?」への4つの答え|人口推計と国勢調査で起点が違う

楓
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答えを1つに絞らず、4つを並べています。指標が違えば起点も違うという事実そのものが、この記事でいちばん見てほしいところです。

「いつから減り始めた?」への4つの答え|指標が違えば答えも違う 人口推計(各年)と国勢調査(5年ごと)では、減少の「起点」の見え方が異なります。どれが正しいかではなく、指標の違いとして並べています。 人口推計 2005年 前年比 ▲1万9千人 統計局「減少局面に入りつつある」 出典:統計Today No.9(2009年7月) 答え1 人口推計 2008年 1億2,808万4千人 各年10月1日現在の総人口が最多 出典:人口推計(2024年10月1日現在) 答え2 人口推計 2011年 前年比 ▲22万3千人 以後2024年まで14年連続の減少 出典:人口推計(2024年10月1日現在) 答え3 国勢調査 2015年調査 前回比 ▲96万3千人 1920年の調査開始以来、初の減少 出典:令和7年国勢調査 人口速報集計 答え4 ※ 統計局のコラム「統計Today No.9」(2009年7月)は当初2008年を人口減少社会「元年」としましたが、  2010年国勢調査の結果で人口推計が改定され、2012年11月の追記で2011年に改めています。数値は現行の人口推計に合わせています。
出典:総務省統計局「統計Today No.9 人口減少社会『元年』は、いつか?」(2009年7月3日・2012年11月28日追記)/「人口推計(2024年10月1日現在)」/「令和7年国勢調査 人口速報集計」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

減少の起点として挙げられる年は、指標によって4つあります。人口推計では、2005年に前年比1万9千人の減少、2008年に総人口が最多、2011年から14年連続の減少が始まります。国勢調査では、2015年調査で前回比96万3千人(0.8%)の減少となり、1920年の調査開始以来初めて前回を下回りました。4つの年はどれも一次統計に基づく事実で、どれが正しいかを選ぶ性質のものではありません。

統計局のコラム「統計Today No.9」(2009年7月)は、2005年の減少を「人口は減少局面に入りつつある」とし、当時の推計で7万9千人減となった2008年を、人口が継続して減少する社会の始まりの年、人口減少社会「元年」と述べています。その後、2010年国勢調査の結果を基に人口推計が改定され、2012年11月の追記では26万人減となった2011年を「元年」と改めています。

この経緯は、人口推計が国勢調査のたびに改定される仕組みを示しています。本記事の数値は現行の人口推計(2020年国勢調査基準)に合わせており、コラム当時の数値とは異なります。令和7年国勢調査の確定後には2011年以降の値も改定される予定で、統計局は月報にその旨を注記しています。

統計局が公表する増減の内訳|自然増減と社会増減

楓
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増減の内訳は、統計局が自然増減と社会増減の2つに分けて公表しています。原因を説明する図ではなく、公表値をそのまま積み上げた図として見てください。

総人口の増減の内訳 2005〜2024年|自然増減と社会増減(統計局の公表値) 単位:千人 / 前年10月から当年9月までの1年間。点は両者の合計(総人口の増減)。国勢調査年は調査結果に基づく補間補正を含む -1,000 -800 -600 -400 -200 0 +200 +400 千人 社会増 +340 自然減 ▲890 合計 ▲550 2005 2010 2015 2020 2024 自然増減(出生児数と死亡者数の差) 社会増減(入国者数と出国者数の差) 合計(総人口の増減) ※ 自然増減は2020年9月以前は人口動態統計の確定数、2020年10月以降は概数による。社会増減は出入国管理統計による(短期滞在者を除く)。
出典:総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」表2-1B(自然増減・社会増減)/「人口推計(2024年10月1日現在)」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

統計局は総人口の増減を、出生児数と死亡者数の差である自然増減と、入国者数と出国者数の差である社会増減に分けて公表しています。2024年(前年10月から当年9月まで)は自然増減が89万人の減少で18年連続の減少、社会増減が34万人の増加で3年連続の増加でした。合計の55万人減が総人口の減少数です。

年別に見ると、自然増減は2006年の1千人の増加を最後に、2007年以降は毎年減少しています。社会増減は2009年の12万4千人減のあと2013年から増加が続き、2021年の3万5千人減を挟んで2022年以降は再び増加しています。自然増減の減少幅が年々広がる一方で、社会増減の増加幅も広がっているというのが、統計局の公表値が示す内訳です。

日本人人口と外国人人口の内訳も公表されています。2024年10月1日現在の日本人人口は1億2,029万6千人で、前年から89万8千人(0.74%)の減少です。総人口の減少55万人より日本人人口の減少が大きく、その差は外国人人口の増加にあたります。出生数そのものの推移は日本の出生数の推移の記事で扱っています。

社人研の将来推計|2056年に1億人を下回り、2070年は8,700万人

楓
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将来推計は、実績の線とは別の性格の系列です。社人研の公表値だけを載せ、編集部の見立ては加えていません。

将来推計人口 2020〜2070年|社人研 令和5年推計(出生中位・死亡中位) 単位:万人(縦軸は6,000万人から・0起点ではありません)/ 基準人口は2020年国勢調査(不詳補完結果)。2070年は出生高位・低位も点で示す 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000 12,000 13,000 14,000 2020 2030 2040 2050 2060 2070 1億人 出生高位 9,549万人 出生低位 8,024万人 出生中位 8,700万人 2056年 9,965万人(1億人を下回る) 2020年 1億2,614万6千人(基準人口) 2025年 推計 1億2,326万2千人 / 国勢調査速報 1億2,305万人(差 ▲21万2千人) 出生中位・死亡中位(5年ごとに点) 2070年 出生高位/出生低位(死亡中位) 令和7年国勢調査 速報値 ※ 社人研は本推計を「現在の社会変化の趨勢が継続した場合に実現する人口」と説明しています(仮定に基づく推計)。
出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」結果の概要/総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」表2-2/「令和7年国勢調査 人口速報集計」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

社人研の将来推計人口(令和5年推計)は、2020年国勢調査(不詳補完結果)の1億2,614万6千人を基準に、出生・死亡・国際人口移動について仮定を設けて推計したものです。出生中位・死亡中位の仮定では、2025年に1億2,326万2千人、2040年に1億1,283万7千人、2056年に9,965万人と1億人を下回り、2070年には8,700万人となります。

2070年の総人口は、出生高位で9,549万人、出生低位で8,024万人です。社人研は本推計を、現在の社会変化の趨勢が継続した場合に実現する人口と説明しています。2070年の合計特殊出生率の仮定は中位で1.36、65歳以上人口の割合は38.7%です。年齢構成の推移は日本の人口ピラミッドの記事で扱っています。

令和7年国勢調査の速報値1億2,305万人は、社人研の2025年推計値1億2,326万2千人を21万2千人下回っています(📊筆者試算:123,050−123,262=−212千人)。速報値と推計値の差が示すのは、推計が仮定に基づく値であり、実績で確認されていく性質のものだという事実です。2025年推計値から2070年推計値までの減少率は29.4%です(📊筆者試算)。

2070年の8,700万人は、過去のどの年の水準か

楓
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未来の数字は、過去の同じ大きさの数字と並べると規模がつかめます。ただし年齢構成は当時と違うので、人数の水準だけを比べた図です。

2070年の8,700万人は、過去のどの年の水準か|1950年と1955年の間 単位:万人 / 1950年・1955年は国勢調査(10月1日現在)、2070年は社人研 令和5年推計(出生中位・死亡中位)。📊筆者試算 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 万人 8,412万人 1950年 国勢調査 8,700万人 2070年(推計) 社人研 出生中位・死亡中位 9,008万人 1955年 国勢調査 ※ 8,700万人(86,996千人)は1950年の8,412万人と1955年の9,008万人の間の値です。同じ水準ではなく、両者の間にあることのみを示しています。
出典:総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」表2-1B(1950年・1955年の国勢調査人口)/国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」(2070年・出生中位・死亡中位)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2070年の8,700万人(86,996千人)を過去の国勢調査人口と比べると、1950年の8,412万人(84,115千人)と1955年の9,008万人(90,077千人)の間の値にあたります(📊筆者試算)。人数の水準としては、1950年代前半と同じ帯にあることになります。

ただし、これは総人口の人数だけの比較です。社人研の推計では2070年の65歳以上人口の割合は38.7%で、1950年の年齢構成とは大きく異なります。人数が同じ帯にあっても中身の構成は別物であるという点は、この比較を読むときの前提です。

年別の総人口一覧|1872〜2025年の実績と2025〜2070年の推計

楓
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本文で扱った年以外の値も、表で確認できます。実績と将来推計はタブで切り替えられ、どちらの数値もページ内に常に載せています。

次の表は、日本統計年鑑の表2-1(人口の推移)と表2-2(将来推計人口)から、年別の総人口を千人単位でまとめたものです。実績のタブは1872年から2025年まで、将来推計のタブは2025年から2070年までです。統計種別の列で、推計・国勢調査・人口推計のどれにあたるかを確認できます。

年総人口(千人)統計種別
1872年34,806推計
1873年34,985推計
1874年35,154推計
1875年35,316推計
1876年35,555推計
1877年35,870推計
1878年36,166推計
1879年36,464推計
1880年36,649推計
1881年36,965推計
1882年37,259推計
1883年37,569推計
1884年37,962推計
1885年38,313推計
1886年38,541推計
1887年38,703推計
1888年39,029推計
1889年39,473推計
1890年39,902推計
1891年40,251推計
1892年40,508推計
1893年40,860推計
1894年41,142推計
1895年41,557推計
1896年41,992推計
1897年42,400推計
1898年42,886推計
1899年43,404推計
1900年43,847推計
1901年44,359推計
1902年44,964推計
1903年45,546推計
1904年46,135推計
1905年46,620推計
1906年47,038推計
1907年47,416推計
1908年47,965推計
1909年48,554推計
1910年49,184推計
1911年49,852推計
1912年50,577推計
1913年51,305推計
1914年52,039推計
1915年52,752推計
1916年53,496推計
1917年54,134推計
1918年54,739推計
1919年55,033推計
年総人口(千人)統計種別
1920年55,963国勢調査
1921年56,666人口推計
1922年57,390人口推計
1923年58,119人口推計
1924年58,876人口推計
1925年59,737国勢調査
1926年60,741人口推計
1927年61,659人口推計
1928年62,595人口推計
1929年63,461人口推計
1930年64,450国勢調査
1931年65,457人口推計
1932年66,434人口推計
1933年67,432人口推計
1934年68,309人口推計
1935年69,254国勢調査
1936年70,114人口推計
1937年70,630人口推計
1938年71,013人口推計
1939年71,380人口推計
1940年71,933国勢調査
1941年72,218人口推計
1942年72,880人口推計
1943年73,903人口推計
1944年74,433人口推計
1945年72,147人口調査
1946年75,750人口推計
1947年78,101人口推計
1948年80,002人口推計
1949年81,773人口推計
1950年84,115国勢調査
1951年84,541人口推計
1952年85,808人口推計
1953年86,981人口推計
1954年88,239人口推計
1955年90,077国勢調査
1956年90,172人口推計
1957年90,928人口推計
1958年91,767人口推計
1959年92,641人口推計
1960年94,302国勢調査
1961年94,287人口推計
1962年95,181人口推計
1963年96,156人口推計
1964年97,182人口推計
1965年99,209国勢調査
1966年99,036人口推計
1967年100,196人口推計
1968年101,331人口推計
1969年102,536人口推計
年総人口(千人)統計種別
1970年104,665国勢調査
1971年106,100人口推計
1972年107,595人口推計
1973年109,104人口推計
1974年110,573人口推計
1975年111,940国勢調査
1976年113,094人口推計
1977年114,165人口推計
1978年115,190人口推計
1979年116,155人口推計
1980年117,060国勢調査
1981年117,902人口推計
1982年118,728人口推計
1983年119,536人口推計
1984年120,305人口推計
1985年121,049国勢調査
1986年121,660人口推計
1987年122,239人口推計
1988年122,745人口推計
1989年123,205人口推計
1990年123,611国勢調査
1991年124,101人口推計
1992年124,567人口推計
1993年124,938人口推計
1994年125,265人口推計
1995年125,570国勢調査
1996年125,859人口推計
1997年126,157人口推計
1998年126,472人口推計
1999年126,667人口推計
2000年126,926国勢調査
2001年127,316人口推計
2002年127,486人口推計
2003年127,694人口推計
2004年127,787人口推計
2005年127,768国勢調査
2006年127,901人口推計
2007年128,033人口推計
2008年128,084人口推計
2009年128,032人口推計
2010年128,057国勢調査
2011年127,834人口推計
2012年127,593人口推計
2013年127,414人口推計
2014年127,237人口推計
2015年127,095国勢調査
2016年127,042人口推計
2017年126,919人口推計
2018年126,749人口推計
2019年126,555人口推計
2020年126,146国勢調査
2021年125,502人口推計
2022年124,947人口推計
2023年124,352人口推計
2024年123,802人口推計
2025年123,050速報値
年総人口(千人)統計種別
2025年123,262将来推計(出生中位・死亡中位)
2026年122,661将来推計(出生中位・死亡中位)
2027年122,044将来推計(出生中位・死亡中位)
2028年121,414将来推計(出生中位・死亡中位)
2029年120,771将来推計(出生中位・死亡中位)
2030年120,116将来推計(出生中位・死亡中位)
2031年119,448将来推計(出生中位・死亡中位)
2032年118,766将来推計(出生中位・死亡中位)
2033年118,071将来推計(出生中位・死亡中位)
2034年117,362将来推計(出生中位・死亡中位)
2035年116,639将来推計(出生中位・死亡中位)
2036年115,902将来推計(出生中位・死亡中位)
2037年115,152将来推計(出生中位・死亡中位)
2038年114,391将来推計(出生中位・死亡中位)
2039年113,619将来推計(出生中位・死亡中位)
2040年112,837将来推計(出生中位・死亡中位)
2041年112,045将来推計(出生中位・死亡中位)
2042年111,243将来推計(出生中位・死亡中位)
2043年110,434将来推計(出生中位・死亡中位)
年総人口(千人)統計種別
2044年109,620将来推計(出生中位・死亡中位)
2045年108,801将来推計(出生中位・死亡中位)
2046年107,981将来推計(出生中位・死亡中位)
2047年107,159将来推計(出生中位・死亡中位)
2048年106,336将来推計(出生中位・死亡中位)
2049年105,512将来推計(出生中位・死亡中位)
2050年104,686将来推計(出生中位・死亡中位)
2051年103,859将来推計(出生中位・死亡中位)
2052年103,029将来推計(出生中位・死亡中位)
2053年102,195将来推計(出生中位・死亡中位)
2054年101,355将来推計(出生中位・死亡中位)
2055年100,508将来推計(出生中位・死亡中位)
2056年99,654将来推計(出生中位・死亡中位)
2057年98,792将来推計(出生中位・死亡中位)
2058年97,920将来推計(出生中位・死亡中位)
2059年97,038将来推計(出生中位・死亡中位)
2060年96,148将来推計(出生中位・死亡中位)
2065年91,587将来推計(出生中位・死亡中位)
2070年86,996将来推計(出生中位・死亡中位)
出典:総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」表2-1(人口の推移)・表2-2(男女別将来推計人口)/2025年は「令和7年国勢調査 人口速報集計」(速報値)
統計種別:「推計」=各年1月1日現在の推計人口(1872〜1919年)、「国勢調査」「人口推計」=10月1日現在、「人口調査」=1945年11月1日の人口調査に基づく補正人口、「速報値」=令和7年国勢調査 人口速報集計。将来推計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」の出生中位・死亡中位。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

楓のまとめ|「いつから」の答えは指標ごとにあり、系列を区別すると見えてくる

楓
楓

ここまでの図解を重ねると、「いつから減り始めたか」への答えが指標ごとにあること、そして系列を区別して読む必要があることが確認できます。3つの観察事実に整理してみます。

「日本の総人口はいつから減り始めたのか」という問いに対して、本記事で並べた図解は、答えが統計の種類によって異なることを示してきました。どの答えが正しいかではなく、どの統計がどの年を指しているかを観察事実として整理しておきます。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 人口推計の総人口は1872年の3,481万人から2008年の1億2,808万4千人まで約3.7倍に増え、2011年から2024年まで14年連続で減少しました。国勢調査では2015年調査で初めて前回を下回り、2025年調査の速報値は1億2,305万人で、2020年から309万7千人(2.5%)の減少でした。

観察2. 「いつから」の答えには、2005年(減少局面)、2008年(最多)、2011年(連続減少の起点)、2015年調査(国勢調査での初めての減少)の4つがあり、指標が違えば年も違います。統計局のコラムが「元年」を2008年から2011年に改めた経緯は、人口推計が国勢調査で改定される仕組みそのものです。

観察3. 社人研の将来推計(出生中位・死亡中位)では、2056年に1億人を下回り、2070年は8,700万人です。この値は1950年の8,412万人と1955年の9,008万人の間にあたります。2025年の速報値は同年の推計値を21万2千人下回っており、推計は実績で確認されていく値です。

3つの観察事実を重ねると、総人口の推移は「1本の線」でありながら、明治期推計・国勢調査・人口推計・将来推計という4つの系列の継ぎ目を持っていることが分かります。「いつから減り始めたか」への答えは、どの系列のどの年を指しているかを添えて初めて意味を持ちます。統計局は令和7年国勢調査の確定値の公表後に人口推計を改定する予定で、そのときには本記事の数値も更新の対象になります。

よくある質問(FAQ)

楓
楓

人口の数字を読むときに迷いやすい3点をまとめました。減少の起点、総人口と日本人人口の違い、そして直近の数字の確認先です。

Q1. 結局、日本の人口はいつから減っているのですか?

指標によって答えが変わります。人口推計では2008年が最多で、2011年から2024年まで14年連続の減少です。国勢調査では2015年調査が初めての減少で、2025年調査(速報)まで3回連続で前回を下回っています。統計局のコラムは当初2008年を人口減少社会「元年」としましたが、2010年国勢調査に基づく改定後は2011年に改めています。

Q2. 総人口と日本人人口はどう違いますか?

総人口は日本に常住する日本人と外国人を合わせた人口で、国勢調査の常住人口の考え方に基づきます。日本人人口は日本国籍を持つ人の人口です。2024年10月1日現在では総人口が1億2,380万2千人(前年比55万人減)、日本人人口が1億2,029万6千人(同89万8千人減)で、統計局は両者の差を外国人人口の増加として公表しています。

Q3. いま現在の人口はいくらですか?

統計局は毎月「人口推計」の月報を公表しています。2026年9月報では、2026年4月1日現在の確定値が1億2,283万8千人(前年同月比55万9千人減)、2026年9月1日現在の概算値が1億2,265万人です。これらは2020年国勢調査を基準とする値で、統計局は令和7年国勢調査の人口等基本集計(2026年9月29日公表予定)の後に確定人口を基準とした値に更新するとしています。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓
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この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年9月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

令和7年国勢調査(速報値)総人口 1億2,305万人(123,049,524人)・2020年比309万7千人減(2.5%減)・2015年調査が調査開始以来初の前回比減少(比較表)

総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計 結果の概要」(2026年5月29日公表) →
✅ 一次確認

人口推計の総人口は2008年10月1日の1億2,808万4千人が最多・2011年以降14年連続減・2024年 自然増減▲89万人(18年連続減)・社会増減+34万人(3年連続増)・日本人人口1億2,029万6千人(▲89万8千人)

総務省統計局「人口推計(2024年10月1日現在)」 →
✅ 一次確認

1872年3,481万人(34,806千人)から2024年までの年別総人口・自然増減・社会増減、1967年に初めて1億人超(100,196千人)、1940年・1945年の補正人口の脚注(表2-1A/2-1B)、将来推計の年別値(表2-2)

総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」第2章 人口・世帯 →
✅ 一次確認

1872〜1919年は内閣統計局が本籍人口を基に推計した1月1日現在の推計人口、1920年以降は10月1日現在の国勢調査・人口推計(総人口の定義と統計方法)

総務省統計局「統計FAQ 02A-Q16 明治5年以降の我が国の人口」 →
✅ 一次確認

統計局コラムが2005年を「減少局面に入りつつある」とし、当初2008年を人口減少社会「元年」、2010年国勢調査に基づく改定後の追記(2012年11月28日)で2011年に改めた経緯

総務省統計局「統計Today No.9 人口減少社会『元年』は、いつか?」 →
✅ 一次確認

社人研 令和5年推計(出生中位・死亡中位):2025年123,262千人・2056年に1億人を下回る(9,965万人)・2070年8,700万人(86,996千人)・出生高位95,490千人・出生低位80,237千人・2070年65歳以上割合38.7%・合計特殊出生率の仮定1.36・「現在の社会変化の趨勢が継続した場合に実現する人口」

国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)結果の概要」 →
✅ 一次確認

2026年4月1日現在の確定値 1億2,283万8千人(前年同月比▲55万9千人)・2026年9月1日現在の概算値 1億2,265万人・令和7年国勢調査の人口等基本集計公表後に確定人口を基準とした値に更新する予定との注記

総務省統計局「人口推計 2026年9月報」 →
📊 筆者試算

1872→2008年の倍率 約3.7倍(128,084÷34,806=3.68)/2008→2025年の減少 503万4千人・3.9%(128,084−123,050=5,034千人)/2024年の減少55万人=1日あたり約1,500人(550,000÷365=1,507)/2025年速報値と推計値の差 ▲21万2千人(123,050−123,262)/2070年8,700万人は1950年8,412万人と1955年9,008万人の間/2025→2070年の減少率29.4%((86,996−123,262)÷123,262)。元データは日本統計年鑑 表2-1・表2-2(編集部 集計)

総務省統計局「第七十五回 日本統計年鑑 令和8年」表2-1・表2-2 →
⚠ 要確認

2025年の総人口1億2,305万人は令和7年国勢調査の速報値です。確定値(人口等基本集計)は2026年9月29日に公表予定で、公表後は確定値への差し替えと、確定値を基準とする人口推計の改定(2011年以降の年別値・連続減少の年数)を反映する予定です。

変更の可能性あり。総務省統計局 令和7年国勢調査 結果一覧 →

参照した公式情報源

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