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男女の賃金格差はどこまで縮まった?女性は男性の何%か、50年の推移を図解【2026年】

男女の賃金格差はどこまで縮まった?女性は男性の何%か、50年の推移を図解
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楓
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「女性の賃金は男性の何%か」という問いは、1年分の数字だけでなく、50年の折れ線と年齢別・区分別の内訳を並べて見ると形がつかめます。最新の値が50年のどこに位置するかも、同じ物差しで確認していきます。

男女間賃金格差は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」で、一般労働者(短時間労働者を除く)の女性の賃金を、男性の賃金を100として表した値です。賃金は6月分の所定内給与で、賞与や残業代は含みません。2026年3月24日に厚生労働省が公表した2025年の値は76.6で、比較できる1976年の58.8から17.8ポイント縮まりました(編集部試算)。

厚生労働省は、比較できる1976年以降で格差が最も縮小したと公表しています。ただし縮まり方は一直線ではなく、2023年は74.8と前年より0.9ポイント差が広がりました。2025年の月額は男性37万3,400円、女性28万5,900円で、差は8万7,500円です(賞与・残業代を含まない月額・編集部試算)。女性の賃金は男性のおよそ4分の3にあたります。

本記事では、労働政策研究・研修機構(JILPT)が整理した長期系列と、厚生労働省の令和7年の概況から、1976年から2025年までの50年分の値を取り出し、推移・男女の金額・年齢別・雇用形態と企業規模別に図解します。あわせて、企業に公表が義務づけられている「男女の賃金の差異」との定義の違いも整理します。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

女性の賃金は男性の何%でしょうか。比較できる1976年から、男女の差はどこまで縮まったのでしょうか。

2025年は76.6%。1976年の58.8%から17.8ポイント縮まりました。

1976年・全国・一般労働者 女性の賃金(男性=100) 58.8% 女性89.1千円/男性151.5千円(6月分) 比較の起点
2025年・全国・一般労働者 女性の賃金(男性=100) 76.6% 女性285.9千円/男性373.4千円(2026年3月公表) 最新の公表値
1976 起点 2020 推計変更 2023 差が拡大 2025 76.6

Source

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2026年3月24日公表)/労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6 男女間賃金格差」

楓の整理
この記事の要点

◆ 一般労働者の所定内給与で見た男女間賃金格差(男性=100)は、1976年の58.8から2025年は76.6になりました。厚生労働省は、比較できる1976年以降で格差が最も縮小したと公表しています。
◆ 縮まり方は一直線ではありません。2023年は74.8で前年より差が広がり、1977年から2025年までに前年より差が広がった年は9回ありました。
◆ 2025年は20〜24歳で97.5、55〜59歳で68.6と、年齢階級によって差の大きさが違います。企業が公表する「男女の賃金の差異」は賞与を含む年間の賃金で計算するため、この統計とは定義が異なります。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2026年3月24日公表)/労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6 男女間賃金格差」。1976〜2000年の年別の値は同機構が掲載する賃金構造基本統計調査の値に基づきます。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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男女間賃金格差は50年でどこまで縮まったか

楓
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50年分の格差は、男性=100の線を上端に置いた折れ線で見ると、差の大きさが帯の幅としてそのまま見えます。推計方法が変わった年と、企業の公表制度が始まった年に印を付けました。

男女間賃金格差の推移(1976〜2025年) 全国・一般労働者・6月分の所定内給与(賞与・残業代を含まない) 女性の賃金(男性=100) 0 20 40 60 80 100 男性=100 1976 1985 1995 2005 2015 2025 年 男性との差 2022年 賃金差異の公表義務化 2020年 推計方法の変更 1976年 58.8 2023年 74.8 76.6 2025年 出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6」掲載値) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
全国・一般労働者・6月分の所定内給与(賞与・残業代を含まない)。女性の賃金を男性=100として表した値です。1975年以前は国・公営の事業所を含むため、民営事業所のみとなる1976年から掲載しています。
2020年から推計方法が変わっています。2019年を2020年と同じ推計方法で計算した参考値も74.3です(白丸)。2022年の印は、常時雇用301人以上の企業に男女の賃金の差異の公表が義務づけられた年です。
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6」掲載値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

比較できる最初の年である1976年(昭和51年)の男女間賃金格差は58.8でした。1976年から1986年までの11年間は58.6から59.7のあいだで推移し、差が最も大きかったのは1982年と1984年の58.6です。60を初めて超えたのは1987年の60.5で、65を超えたのは2000年、70を超えたのは2011年、75を超えたのは2021年でした。

2025年は76.6で、1976年から17.8ポイント縮まっています(編集部試算)。厚生労働省は令和7年の概況で、比較できる1976年以降で格差が最も縮小したと公表しました。前年の2024年も75.8で、JILPTは公表当時、1976年以降で最も縮小した値と伝えています。

図の上端の点線が男性の賃金(100)で、折れ線との間の帯が男女の差を表します。1976年から2025年にかけて帯の幅は細くなっており、比率で見た男女の差は50年で縮まってきました。

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縮まり方は一直線ではない|前年より差が広がった年

楓
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折れ線を1年ずつたどると、ところどころで線が下がっています。前年より差が広がった年を拾い出して、順に並べてみます。

1977年から2025年までの49回の前年比較のうち、男女間賃金格差の値が前年を下回った、つまり前年より差が広がった年は、1980年・1982年・1984年・1989年・2001年・2005年・2010年・2018年・2023年の9回でした。直近では2023年が74.8で、前年の75.7から0.9ポイント差が広がりました。

2023年の後は、2024年が75.8、2025年が76.6と、2年続けて前年より差が縮まっています。広がった幅が最も大きかったのは2005年で、65.9と前年の67.6から1.7ポイント差が広がり、2006年も65.9と同じ値でした。

賃金構造基本統計調査は、2020年調査から有効回答率を考慮した推計方法に変わりました。厚生労働省は2019年の値を新しい推計方法で計算し直した参考値も示しており、男女間賃金格差は旧推計・新推計ともに74.3です。金額は新推計で男性336.1千円・女性249.8千円と、旧推計の338.0千円・251.0千円より少し低くなっています。

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男女の賃金を金額で見る|差は1994年に124.4千円

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比率だけでなく、男女それぞれの金額を2本の線で並べると、差が千円単位でどう動いてきたかが見えます。

男女の賃金(所定内給与)の推移(1976〜2025年) 全国・一般労働者・6月分の所定内給与・名目 単位:千円 男性 女性 0 100 200 300 400 千円 1976 1985 1995 2005 2015 2025 2020年 推計方法の変更 1994年 差124.4千円(最大) 1976年 差62.4千円 男性 373.4 差87.5 女性 285.9 出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6」掲載値) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
全国・一般労働者・6月分の所定内給与・名目(千円)。2020年から推計方法が変わっており、前後で水準は厳密にはつながりません。
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6」掲載値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

6月分の所定内給与は、1976年の男性151.5千円・女性89.1千円から、2025年は男性373.4千円・女性285.9千円になりました(名目)。男女の金額の差は1976年の62.4千円から1994年に124.4千円まで開き、2025年は87.5千円です(編集部試算)。

比率と金額は、同じ期間でも違う形を描きます。1976年から1994年にかけて、男女間賃金格差は58.8から62.0に縮まる一方で、名目の金額の差は2倍近くに広がりました。2025年の対前年増減率は男性2.8%、女性3.9%で、女性の伸びが男性を上回っています。

2025年の月額の差8万7,500円は6月分の所定内給与の差で、賞与や残業代を含みません。12倍しても年収の差にはならない点に注意が必要です。手取り額の推移は「手取り額は30年でどう変わった?」で図解しています。

年齢階級別に見る|20〜24歳は97.5、55〜59歳は68.6

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年齢ごとの賃金は、男女2本の線を並べると、どの年齢層で線の間隔が開いているかが一目でわかります。下の段には、各年齢の比率を添えました。

年齢階級別の男女の賃金(2025年) 全国・一般労働者・6月分の所定内給与 単位:千円 同じ年の年齢別の断面で、同じ人の推移ではありません 男性 女性 0 100 200 300 400 500 〜19 20〜24 25〜29 30〜34 35〜39 40〜44 45〜49 50〜54 55〜59 60〜64 65〜69 歳 女性の賃金(男性=100)・編集部試算 94.8 97.5 93.3 85.7 79.8 76.2 72.7 69.8 68.6 75.5 79.1 20代前半は97.5 出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2026年3月24日公表) 第2表 ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
全国・一般労働者・6月分の所定内給与(2025年)。比率は第2表の男女の賃金から編集部が算出しています。
同じ年の年齢別の断面であり、同じ人が年を重ねた推移ではありません。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第2表(2026年3月24日公表)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2025年の男女間賃金格差を年齢階級別に計算すると、20〜24歳は97.5、25〜29歳は93.3で、男女の賃金はほぼ同じ水準です(編集部試算)。比率は30〜34歳で85.7となり、年齢階級が高いほど低くなって、55〜59歳の68.6で差が最も大きくなります。60〜64歳は75.5、65〜69歳は79.1です。

男性の賃金は55〜59歳の445.6千円が最も高く、女性は45〜49歳と55〜59歳の305.7千円が最も高い値です。同じ調査の平均年齢は男性45.2歳・女性43.2歳、平均勤続年数は男性14.2年・女性10.4年でした。

この図は2025年の1年分を年齢で切り分けた断面で、同じ人の賃金を追いかけたものではありません。20代前半の人が50代後半になったとき、同じ比率になるかどうかは、この図からはわかりません。

雇用形態・企業規模で見る|大企業は72.6、小企業は80.1

楓
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区分ごとの比率は、男性=100の線に向かって横棒を並べると、どの区分で棒が短いかを比べられます。

区分別の男女間賃金格差(2025年) 女性の賃金(男性=100) 一般労働者の6月分の所定内給与。短時間労働者は1時間当たり賃金 男性=100 全体(一般労働者) 76.6 正社員・正職員 78.7 正社員・正職員以外 81.5 大企業(1,000人以上) 72.6 中企業(100〜999人) 78.7 小企業(10〜99人) 80.1 短時間労働者(1時間当たり) 80.2 大企業は72.6 全体の76.6は厚生労働省の公表値。ほかの区分は公表された男女の賃金から編集部が算出(試算)。 区分ごとに男女の人数構成が違うため、区分の値を平均しても全体の値にはなりません。 出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2026年3月24日公表) 第4表・第6-1表・第11表 ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
女性の賃金(男性=100)・2025年。全体は厚生労働省の公表値、ほかの区分は公表された男女の賃金から編集部が算出しています。短時間労働者は1時間当たり賃金、それ以外は一般労働者の6月分の所定内給与です。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第4表・第6-1表・第11表(2026年3月24日公表)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

雇用形態別では、正社員・正職員が78.7(男性387.4千円・女性304.9千円)、正社員・正職員以外が81.5(男性268.1千円・女性218.4千円)でした。企業規模別では、大企業(1,000人以上)が72.6で、中企業の78.7、小企業の80.1より差が大きくなっています。いずれも編集部試算です。

短時間労働者の1時間当たり賃金は男性1,769円・女性1,418円で、比率は80.2です。どの区分の値も全体の76.6より大きくなっていますが、区分ごとに男女の人数の構成が異なるため、区分の値から全体の値は導けません。雇用形態ごとの人数の推移は「正規と非正規の雇用、40年の推移」で図解しています。

企業が公表する「男女の賃金の差異」との違い

楓
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名前の似た2つの「男女の賃金」は、長さを比べるグラフにはせず、定義のカードと項目の表として並べました。

2つの「男女の賃金」の定義

期間・賃金の範囲・対象がそれぞれ異なるため、2つの値は同じ物差しで比べられません。

男女間賃金格差

賃金構造基本統計調査

76.6

2025年・全国の値(男性=100)

厚生労働省が毎年3月に公表。一般労働者の6月分の所定内給与で、女性の賃金を男性=100として表す

男女の賃金の差異

女性活躍推進法に基づく企業の公表

企業ごと

全国で1つの値はありません

企業が事業年度の平均年間賃金で、女性÷男性×100を計算し、女性の活躍推進企業データベース等で公表

項目男女間
賃金格差
男女の
賃金の差異
期間6月分(1か月)事業年度(1年)
賃金の範囲所定内給与。賞与・残業代を含まない賞与・残業代・手当を含む。退職手当・通勤手当は除外できる
対象の人一般労働者。短時間労働者は1時間当たり賃金で別に集計全労働者・正規雇用・非正規雇用の3区分
対象の範囲常用労働者10人以上の民営事業所(全国)常時雇用101人以上の企業(2026年3月までは301人以上)
公表主体厚生労働省それぞれの企業
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」主な用語の定義/厚生労働省「男女の賃金の差異の算出及び公表の方法について」(2026年2月18日更新)/厚生労働省「女性活躍推進法の改正(令和7年改正)について」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

女性活躍推進法により、常時雇用する労働者が301人以上の企業は2022年7月8日から、101〜300人の企業は2026年4月1日から、「男女の賃金の差異」の公表が義務づけられています。企業が公表する男女の賃金の差異は、事業年度の賃金総額を人数で割った平均年間賃金で計算し、賞与や残業代も含みます。

公表は、全労働者・正規雇用労働者・非正規雇用労働者の3つの区分で行います。厚生労働省は、公表先として「女性の活躍推進企業データベース」への掲載が最も適切としています。企業ごとに計算するため、全国で1つにまとめた値はありません。

一方、この記事の男女間賃金格差は、民営事業所の一般労働者について、6月分の所定内給与で計算した全国の値です。集計する期間も、含める賃金の範囲も、対象の人も異なるため、企業が公表する値と76.6は同じ物差しでは比べられません。

年別・年齢別・区分別の一覧

楓
楓

年ごとの正確な値は、下の一覧で確認できます。年別・年齢階級別・区分別を切り替えて見られます。

一覧の賃金は6月分の所定内給与(千円)で、短時間労働者のみ1時間当たりの円です。2019年は旧推計の値と、2020年と同じ推計方法による参考値(※)の2行を載せています。年齢階級別と区分別の格差は、公表された男女の賃金から編集部が算出した値です。

賃金の単位は千円(6月分の所定内給与)。格差は女性の賃金(男性=100)で、厚生労働省の公表値。2019年※は2020年と同じ推計方法による参考値。

年男性女性格差
1976
昭和51
151.589.158.8
1977
昭和52
166.097.959.0
1978
昭和53
176.7104.259.0
1979
昭和54
186.3109.959.0
1980
昭和55
198.6116.958.9
1981
昭和56
211.4124.658.9
1982
昭和57
222.0130.158.6
1983
昭和58
229.3134.758.7
1984
昭和59
237.5139.258.6
1985
昭和60
244.6145.859.6
1986
昭和61
252.4150.759.7
1987
昭和62
257.7155.960.5
1988
昭和63
264.4160.060.5
1989
平成元
276.1166.360.2
1990
平成2
290.5175.060.2
1991
平成3
303.8184.460.7
1992
平成4
313.5192.861.5
1993
平成5
319.9197.061.6
1994
平成6
327.4203.062.0
1995
平成7
330.0206.262.5
1996
平成8
334.0209.662.8
1997
平成9
337.0212.763.1
1998
平成10
336.4214.963.9
1999
平成11
336.7217.564.6
2000
平成12
336.8220.665.5
2001
平成13
340.7222.465.3
2002
平成14
336.2223.666.5
2003
平成15
335.5224.266.8
2004
平成16
333.9225.667.6
2005
平成17
337.8222.565.9
2006
平成18
337.7222.665.9
2007
平成19
336.7225.266.9
2008
平成20
333.7226.167.8
2009
平成21
326.8228.069.8
2010
平成22
328.3227.669.3
2011
平成23
328.3231.970.6
2012
平成24
329.0233.170.9
2013
平成25
326.0232.671.3
2014
平成26
329.6238.072.2
2015
平成27
335.1242.072.2
2016
平成28
335.2244.673.0
2017
平成29
335.5246.173.4
2018
平成30
337.6247.573.3
2019
令和元
338.0251.074.3
2019※
令和元
336.1249.874.3
2020
令和2
338.8251.874.3
2021
令和3
337.2253.675.2
2022
令和4
342.0258.975.7
2023
令和5
350.9262.674.8
2024
令和6
363.1275.375.8
2025
令和7
373.4285.976.6

賃金の単位は千円。格差(男性=100)は男女の賃金から編集部が算出した値。同じ年の年齢別の断面です。

年齢男性女性格差
〜19歳212.5201.494.8
20〜24歳245.7239.697.5
25〜29歳288.0268.893.3
30〜34歳330.4283.285.7
35〜39歳366.2292.479.8
40〜44歳398.2303.676.2
45〜49歳420.7305.772.7
50〜54歳437.5305.469.8
55〜59歳445.6305.768.6
60〜64歳358.5270.875.5
65〜69歳304.3240.779.1

賃金の単位は千円(短時間労働者は1時間当たりの円)。全体の格差は公表値、ほかは男女の賃金から編集部が算出した値。

区分男性女性格差
全体(一般労働者)373.4285.976.6
正社員・正職員387.4304.978.7
正社員・正職員以外268.1218.481.5
大企業
(1,000人以上)
428.0310.872.6
中企業
(100〜999人)
356.0280.178.7
小企業
(10〜99人)
329.6264.080.1
短時間労働者
(1時間当たり)
1,7691,41880.2
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6」掲載値)/厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第1表・第2表・第4表・第6-1表・第11表
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

楓のまとめ|長い縮小と、一直線ではない動き

楓
楓

50年の推移、男女の金額、年齢別と区分別の内訳を並べると、同じ「男女の賃金」でも物差しによって形が変わります。3つの観察事実に整理します。

「男女の賃金格差はどこまで縮まったか」という問いに、本記事では比率・金額・年齢・区分の物差しで図解を並べてきました。数字の大小に評価を加えず、見えてきた形を観察事実として整理しておきます。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 一般労働者の所定内給与で見た男女間賃金格差(男性=100)は、1976年の58.8から2025年の76.6まで、17.8ポイント縮まりました。1976年から1986年までは58台から59台で推移し、60を超えたのは1987年、75を超えたのは2021年です。

観察2. 縮まり方は一直線ではなく、1977年から2025年までに前年より差が広がった年が9回ありました。直近では2023年が74.8で、前年より0.9ポイント差が広がり、その後の2年は続けて縮まっています。

観察3. 2025年を切り分けると、20〜24歳は97.5、55〜59歳は68.6、大企業は72.6、小企業は80.1と、区分によって比率が違います。企業が公表する男女の賃金の差異は賞与を含む年間の賃金で計算し、この統計とは定義が異なります。

男女間賃金格差の50年は、比率で見れば58.8から76.6へと縮まる長い流れと、ところどころで前年より差が広がる起伏の組み合わせとして現れます。「どこまで縮まったか」への答えは、どの賃金を、どの年齢や区分で、どの期間で見るかによって形が変わる点も含めて読むと、数字の意味がつかみやすくなります。

関連する記事として、女性の管理職比率は「女性管理職比率の目標と実績の推移」、世帯所得の分布は「年収の平均値と中央値」、職種ごとの賃金の違いは「保育士・介護職員の賃金、全産業平均との差」で図解しています。

よくある質問(FAQ)

楓
楓

男女間賃金格差の数字を読むときに迷いやすい点を4つにまとめました。年収との違い、企業の公表値との関係、国際比較、推計方法の変更についてです。

Q1. 76.6は「女性の年収が男性の76.6%」という意味ですか?

いいえ。76.6は、一般労働者の6月分の所定内給与について、女性の賃金を男性の賃金を100として表した値です。所定内給与には賞与や残業代が含まれず、パートなどの短時間労働者も別に集計されています。年収の比とは計算の対象が異なります。

Q2. 自社が公表した「男女の賃金の差異」を76.6と比べてもよいですか?

同じ物差しでは比べられません。企業が公表する男女の賃金の差異は、事業年度の平均年間賃金で計算し、賞与や残業代を含みます。全労働者・正規雇用・非正規雇用の3区分で公表します。一方、76.6は6月分の所定内給与で計算した全国の値で、期間も賃金の範囲も異なります。

Q3. 国際比較の数字とは比べられますか?

OECDなどの国際比較では、フルタイムで働く人の賃金の中央値を用い、男女の差を男性の賃金に対する割合で示すなど、この記事の値とは異なる定義で計算しています。この記事の値は賃金構造基本統計調査の平均の所定内給与で計算しているため、国際比較の数字とはそのまま並べられません。

Q4. 2020年に推計方法が変わって、系列はつながっていますか?

厚生労働省は、2025年の76.6を比較できる1976年以降の値と並べて公表しており、本記事もその扱いに従って1本の系列として描いています。ただし2020年から推計方法が変わっており、2019年を新しい方法で計算した参考値は金額がやや低くなります。前後の金額は厳密には同じ物差しでつながっていません。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓
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当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

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この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年9月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

2025年の男女間賃金格差76.6(前年差0.8ポイント)・比較可能な1976年以降で格差が最も縮小・一般労働者の賃金 男女計340.6千円・短時間労働者の1時間当たり賃金 男性1,769円・女性1,418円・公表日2026年3月24日

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」報道発表資料 →
✅ 一次確認

2001〜2025年の男女別の賃金と格差(2023年74.8・2024年75.8・2025年 男性373.4千円・女性285.9千円)、2020年からの推計方法の変更、2019年の新推計による参考値(74.3)

同 結果の概況「賃金の推移」第1表 →
✅ 一次確認

1976〜2000年の男女別の賃金と格差(1976年58.8・1982年と1984年58.6・1987年60.5)、1975年以前は国・公営事業所を含むこと

労働政策研究・研修機構「早わかり グラフでみる長期労働統計 図6 男女間賃金格差」 →
✅ 一次確認

2024年の格差75.8が公表当時に1976年以降で最も縮小した値であったこと

労働政策研究・研修機構「ビジネス・レーバー・トレンド」2025年5月号 →
✅ 一次確認

年齢階級別の男女の賃金(2025年)、平均年齢(男性45.2歳・女性43.2歳)・平均勤続年数(男性14.2年・女性10.4年)

同 結果の概況「性別」第2表 →
✅ 一次確認

雇用形態別(正社員・正職員/正社員・正職員以外)・企業規模別(大・中・小企業)の男女の賃金(2025年)

同 結果の概況(全体)第4表・第6-1表 →
✅ 一次確認

用語の定義(賃金=6月分の所定内給与額・所定内給与額は超過労働給与額を含まない・一般労働者は短時間労働者以外)

同「主な用語の定義」 →
✅ 一次確認

男女の賃金の差異の算出方法(賞与を含む事業年度の平均年間賃金・女性÷男性×100・3区分・女性の活躍推進企業データベースへの掲載)

厚生労働省「男女の賃金の差異の算出及び公表の方法について」 →
✅ 一次確認

公表義務の対象(301人以上は2022年7月8日から・101〜300人は2026年4月1日から)

厚生労働省「女性活躍推進法の改正(令和7年改正)について」 →
📊 筆者試算

1976→2025年の縮小幅17.8ポイント(76.6−58.8)・男女の金額の差 1976年62.4千円(151.5−89.1)・1994年124.4千円(327.4−203.0)・2025年87.5千円(373.4−285.9)・前年より差が広がった年9回(49回の前年比較)

編集部試算・元データ:労働政策研究・研修機構 図6(賃金構造基本統計調査) →
📊 筆者試算

年齢階級別の格差 20〜24歳97.5(239.6÷245.7×100)・55〜59歳68.6(305.7÷445.6×100)、区分別の格差 正社員78.7・正社員以外81.5・大企業72.6・中企業78.7・小企業80.1・短時間80.2(女性÷男性×100)

編集部試算・元データ:同 結果の概況 第2表・第4表・第6-1表・第11表 →
⚠ 要確認

賃金構造基本統計調査は2020年から推計方法が変わっており、2019年以前と2020年以降の金額は厳密には同じ物差しでつながりません。1976〜2000年の値は労働政策研究・研修機構が掲載する値で、今後の更新で改められる可能性があります。

変更の可能性あり。厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査 →

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