
ゲーム機の歴史は、発売年だけを並べても台数が見えず、台数だけを並べても順番が見えません。発売年の年表と累計販売台数を同じ年の軸に重ねると、どの時期に、どのメーカーから、どれだけ売れた機種が出たのかを1枚で確認できます。
累計販売台数の公表値が1億台を超えているゲーム機は、7機種あります。1983年に任天堂が「ファミリーコンピュータ」を発売してから、2026年で43年になります。任天堂とソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が累計販売台数を公表している18機種のうち、7機種が全世界で1億台を超えています。
公表値が最も大きいのは、2000年に発売された「PlayStation 2」の16,000万台以上です。任天堂のゲーム機では、2017年発売の「Nintendo Switch」が1億5,659万台で最多でした。18機種の公表値を合計すると15億2,950万台以上になり、43年で単純に割ると1年あたり約3,557万台、1日あたり約9.7万台にあたります。
本記事では、任天堂・SIE・セガ・マイクロソフトの4社が日本で発売した主なゲーム専用機を、発売年の年表と累計販売台数の図で順に整理します。数値は各社のIR・公式資料の公表値で、公的統計ではありません。国内のゲーム市場の規模については、ゲーム市場の推移をまとめた記事で扱っています。
ファミコンから43年、1億台を超えたゲーム機はいくつあるのか?
1983年のファミコンから43年。台数が公表されている18機種のうち、7機種が累計1億台を超えた。
本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
ゲーム機はいつ、どの順に発売されてきたか|1983年から2025年までの年表図

上の段に4社の発売年、下の段に機種ごとの累計販売台数を置き、横軸は年を等間隔にとりました。発売が続いた時期と間が空いた時期、棒の高い機種と低い機種が、同じ軸の上で見比べられます。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
図の上の段は、メーカーごとに3つの段に分けています。1段目が任天堂、2段目がSIE、3段目がセガとマイクロソフトです。3段目の白抜きの丸は、累計販売台数の公式な一覧が見当たらず、発売年だけを置いた機種を示しています。下の段の棒は、任天堂とSIEが台数を公表している18機種です。
上の段に置いた機種は4社あわせて27機種で、新しい機種が発売された年は1983年から2025年までに19あります。発売のあった年どうしの間隔は最長でも5年で、1983年から1988年、2006年から2011年、2020年から2025年の3回でした。1988年から1990年、2000年から2002年、2004年から2006年は、3年続けて発売がありました。
同じ年に複数のメーカーが発売した例もあります。1983年には任天堂のファミリーコンピュータとセガのSG-1000が、1994年にはセガサターンとPlayStationが発売されました。2004年はニンテンドーDSとPSP、2006年はPlayStation 3とWii、2020年はXbox Series X|SとPlayStation 5です。
ファミリーコンピュータより前にも、任天堂は家庭用のゲーム機を発売しています。任天堂の「会社の沿革」によると、1977年に家庭用テレビゲーム機「テレビゲーム15」「テレビゲーム6」を、1980年に携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」を発売しました。この3機種は累計販売台数の一覧に含まれていないため、年表図は1983年を始点にしています。
なお、4社以外のメーカーの機種(PCエンジン、ネオジオ、ワンダースワンなど)は、発売年と台数を一次資料で確認していないため、本記事では扱っていません。主図にラベルを付けた機種は8点に絞っており、全機種の発売年は記事の後半の年表にまとめています。
1億台を超えたゲーム機はどれか|公表値のある18機種のうち7機種

18機種を公表値の大きい順に横棒で並べ、1億台の位置に線を引きました。線を越えている棒を上から数えると、7本あります。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
1億台を超えた7機種は、公表値の大きい順に、PlayStation 2(16,000万台以上)、Nintendo Switch(1億5,659万台)、ニンテンドーDS(1億5,402万台)、ゲームボーイ(1億1,869万台)、PlayStation 4(11,700万台以上)、PlayStation(10,240万台以上)、Wii(1億163万台)です。7機種の内訳は任天堂が4機種、SIEが3機種でした。
任天堂のゲーム機の中では、Nintendo Switchの1億5,659万台が最多です。ニンテンドーDSの1億5,402万台を257万台上回っています。任天堂の「会社の沿革」で携帯型ゲーム機と書かれている機種のうち、1億台を超えているのはニンテンドーDSとゲームボーイの2機種です。
SIEの値には「以上」が付いており、概数として公表されています。そのため本記事では順位を断定せず、公表値どうしの比較として並べています。PlayStation 2の16,000万台以上とNintendo Switchの1億5,659万台は、公表値の差が341万台以上です。
1億台に届いていない11機種のうち、公表値が最も大きいのはPlayStation 5の9,500万台以上で、18機種の中では8番目にあたります。最も小さいのはWii Uの1,356万台でした。2025年に発売されたNintendo Switch 2は、2026年6月末時点で2,368万台です。機種ごとの値と基準日は、次の表のとおりです。
18機種の累計販売台数(公表値の大きい順)
| 機種 | メーカー | 日本発売年 | 累計販売台数 | 公表値の基準日 |
|---|---|---|---|---|
| PlayStation 2 | SIE | 2000年 | 16,000万台以上 | 2012年3月31日時点 |
| Nintendo Switch | 任天堂 | 2017年 | 1億5,659万台 | 2026年6月末時点 |
| ニンテンドーDS | 任天堂 | 2004年 | 1億5,402万台 | 2026年6月末時点 |
| ゲームボーイ | 任天堂 | 1989年 | 1億1,869万台 | 2026年6月末時点 |
| PlayStation 4 | SIE | 2014年 | 11,700万台以上 | 2022年6月30日時点 |
| PlayStation | SIE | 1994年 | 10,240万台以上 | 2012年3月31日時点 |
| Wii | 任天堂 | 2006年 | 1億163万台 | 2026年6月末時点 |
| PlayStation 5 | SIE | 2020年 | 9,500万台以上 | 2026年6月30日時点 |
| PlayStation 3 | SIE | 2006年 | 8,740万台以上 | 2017年3月31日時点 |
| ゲームボーイアドバンス | 任天堂 | 2001年 | 8,151万台 | 2026年6月末時点 |
| PSP | SIE | 2004年 | 7,640万台以上 | 2012年3月31日時点 |
| ニンテンドー3DS | 任天堂 | 2011年 | 7,594万台 | 2026年6月末時点 |
| ファミリーコンピュータ | 任天堂 | 1983年 | 6,191万台 | 2026年6月末時点 |
| スーパーファミコン | 任天堂 | 1990年 | 4,910万台 | 2026年6月末時点 |
| NINTENDO64 | 任天堂 | 1996年 | 3,293万台 | 2026年6月末時点 |
| Nintendo Switch 2 | 任天堂 | 2025年 | 2,368万台 | 2026年6月末時点 |
| ニンテンドー ゲームキューブ | 任天堂 | 2001年 | 2,174万台 | 2026年6月末時点 |
| Wii U | 任天堂 | 2012年 | 1,356万台 | 2026年6月末時点 |
PlayStation Vita(2011年発売)は、SIEのページで累計販売台数が非開示とされているため、表に含めていません。SIEの基準日は同社ページの表記のとおりです。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
メーカー別に合計すると何台になるか|2社18機種で15億2,950万台以上

機種ごとの値をメーカー別に足し上げ、2本の横棒にしました。基準日のそろっていない値の単純な合計なので、棒の長さはおおよその規模を見るためのものです。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
公表値をメーカー別に合計すると、任天堂の12機種が8億9,130万台、SIEの6機種が6億3,820万台以上です。2社の18機種をあわせると15億2,950万台以上になります。機種の数は任天堂が12、SIEが6で、合計に占める任天堂の割合は約58%です。
この合計を1983年から2026年までの43年で割ると、1年あたり約3,557万台になります。1日あたりに直すと約9.7万台です。任天堂の値は全機種が2026年6月末時点、SIEの値は機種ごとに基準日が異なるため、ある1時点の合計ではなく、各社の最新の公表値を足した数字として見てください。
合計に含めていない機種もあります。PlayStation Vitaは累計販売台数が非開示で、セガの4機種とマイクロソフトの4機種は公式な台数の一覧を確認できませんでした。これらを加えた4社の総数は、本記事の出典からは計算できません。
PlayStationは何年で1億台に届いたか|PlayStation 2は発売から5年8か月

SIEの沿革には、累計台数が節目の数字に届いた月が機種ごとに書かれています。その点を年の軸に置いて線で結ぶと、1億台の線に届くまでの長さを機種ごとに比べられます。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
SIEの「より詳しい沿革」によると、PlayStation 2は2000年3月に日本で発売され、2001年3月に1,000万台、2003年1月に5,000万台を超えました。販売台数が全世界で1億台を超えたのは2005年11月です。発売から1億台までは5年8か月でした。2011年1月には1億5,000万台を超えたと記されています。
1994年12月に日本で発売されたPlayStationは、1996年12月に1,000万台、1998年12月に5,000万台、1999年12月に7,000万台を超えました。沿革には、2004年5月に生産出荷の累計が1億台に達したと書かれています。発売からは9年5か月です。
PlayStation 4は、2013年11月に米国やカナダ、欧州などで、2014年2月に日本で発売されました。2014年8月に1,000万台、2016年12月に5,000万台を超え、沿革に載っている最後の記録は2018年12月の9,160万台です。PlayStation 5は2020年11月に発売され、2022年1月に3,000万台、2023年12月に5,000万台に達しました。
図に置いた点は沿革に記載のある月だけで、点と点の間の動きは分かりません。また、時期によって出荷台数と販売台数が使い分けられているため、点どうしを厳密に同じ基準で比べることはできません。任天堂は到達時期の一覧を公表していないため、ここでは比較していません。
販売台数が公表されていないゲーム機|セガとマイクロソフトの8機種

台数の公表値が見当たらない機種は、棒を立てられません。発売日のように確認できた項目だけを表にまとめ、確認できなかった項目は「記載なし」と書いています。
セガとマイクロソフトの8機種(日本での発売日)
| メーカー | 機種 | 日本での発売日 | 発売時の価格 |
|---|---|---|---|
| セガ | SG-1000 | 1983年7月15日 | 15,000円 |
| セガ | メガドライブ | 1988年10月29日 | 21,000円 |
| セガ | セガサターン | 1994年11月22日 | 44,800円 |
| セガ | ドリームキャスト | 1998年11月27日 | 29,800円 |
| マイクロソフト | Xbox | 2002年2月22日 | 34,800円 |
| マイクロソフト | Xbox 360 | 2005年12月10日 | 記載なし |
| マイクロソフト | Xbox One | 2014年9月4日 | 記載なし |
| マイクロソフト | Xbox Series X|S | 2020年11月10日 | 49,980円/29,980円 |
累計販売台数の公式な一覧は、セガ・マイクロソフトとも確認できませんでした。価格は参照した資料に記載のあるものだけを載せています。Xbox Series X|Sの価格はXbox Series X/Xbox Series Sの順です。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
セガの公式サイト「セガハード大百科」には、機種ごとの発売日と価格が載っています。SG-1000は1983年7月15日、メガドライブは1988年10月29日、セガサターンは1994年11月22日、ドリームキャストは1998年11月27日の発売です。同サイトの各機種のページに、販売台数の記載はありません。
ドリームキャストのページには、2001年1月31日にセガが家庭用ゲームビジネスの事業展開をコンテンツ事業に特化すると発表し、あわせてドリームキャストの製造を2001年3月期で中止することが明らかにされた、と書かれています。年表図の3段目でセガの丸が1998年までになっているのは、このためです。
マイクロソフトの発売日は、同社の発表資料で確認しました。Xboxは2002年2月22日、Xbox 360は2005年12月10日、Xbox Oneは2014年9月4日、Xbox Series X|Sは2020年11月10日に日本で発売されています。SIEのPlayStation Vitaは2011年12月の発売で、累計販売台数は非開示です。沿革には、2012年2月に120万台を超えたという記録だけが残っています。
ゲーム機の発売年表|1983年から2025年までの19の年

年表図ではラベルを8点に絞りました。ここでは4社の27機種すべてを、発売された年ごとに1行ずつ並べます。累計販売台数が公表されている機種には、その値を添えています。
年表の19行のうち、任天堂の発売がある行は11、SIEが7、セガが4、マイクロソフトが4です。2つ以上のメーカーの発売が重なった年は、1983年、1994年、2004年、2006年、2011年、2014年、2020年の7つあります。累計販売台数は全世界の値で、発売の月日は日本でのものです。
楓のまとめ|年表から読み取れる3つの観察

発売年、台数、合計、1億台までの期間の順に見てきました。年表に置いた数字を、3つの観察事実に整理します。
「ゲーム機は、ファミコンからどう入れ替わってきたのか」という問いには、年表そのものが答えになります。1983年から2025年までの43年間に、4社から27機種が発売されました。新しい機種のない期間は長くても5年で、年表の上には発売の印がほぼ途切れずに並んでいます。
3つを重ねると、ゲーム機の43年は、発売年の並びと台数の大小を別々に見るよりも、同じ軸に置いたほうが読み取りやすいことが分かります。1億台を超えた7機種は、1989年から2017年までの発売年に散らばっています。競技としてのゲームの広がりについては、eスポーツ市場の規模をまとめた記事で整理しています。
よくある質問(FAQ)

ゲーム機の台数は、メーカーが公表した値か、調査会社などの推計かで数字が変わります。数字を見るときは、出典と基準日をセットで確認してください。
Q1. 世界で一番売れたゲーム機は何ですか?
メーカーの公表値で比べると、最も大きいのはPlayStation 2の16,000万台以上です。Nintendo Switchの1億5,659万台、ニンテンドーDSの1億5,402万台が続きます。ただし、PlayStation 2の値は「以上」の付いた概数で、公表値の基準日もNintendo Switch(2026年6月末時点)とは異なります。本記事では順位を断定せず、公表値どうしの比較として示しています。
Q2. ファミコンはいつ発売され、何台売れましたか?
任天堂の「会社の沿革」によると、ファミリーコンピュータの発売は1983年です。任天堂のIRページ「ゲーム専用機販売実績」では、ハードの累計販売台数は6,191万台(2026年6月末時点・全世界の連結累計)とされています。同じ1983年の7月15日には、セガのSG-1000も発売されました。
Q3. Nintendo Switchは何台売れましたか?
任天堂のIRページによると、Nintendo Switchの累計販売台数は2026年6月末時点で1億5,659万台です。発売は2017年で、任天堂のゲーム機の中ではニンテンドーDSの1億5,402万台を上回って最多です。2025年に発売されたNintendo Switch 2は、同じ時点で2,368万台でした。最新の値は任天堂のIRページで確認できます。
🔍 この記事のファクトチェックについて

当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。





