記事内に広告があります。

東京で犯罪が多いのはどこ?区市町村別データ【2026年】

東京で犯罪が多いのはどこ?区市町村別データ
楓

区市町村ごとの治安を見るときは、件数の多い順と、人口あたりの発生率の高い順を分けて見るのが近道です。地図とランキングを並べると、同じ都内でも地域によって見え方が変わることがはっきりします。

東京都の刑法犯認知件数は、2025年(令和7年)に、区部と多摩地域をあわせた本土53区市町村で約98,500件でした。都全体を人口千人あたりに直すと約6.9件ですが、この数字は区市町村ごとに大きく開きがあり、どの指標で見るかによって上位の顔ぶれが変わります

本記事では、警視庁が公表した区市町村別の認知件数(令和7年)と、令和7年国勢調査の速報人口を組み合わせて、都内本土53区市町村の犯罪件数と人口あたりの発生率を地図とランキングで整理します。件数で見るか発生率で見るかで像がどう変わるかを、中立に観察していきます。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

東京の犯罪は、区市町村ごとにどれくらい違う?

件数の1位は新宿区だが、人口あたりの発生率では千代田区が1位になり、顔ぶれが入れ替わる。

東京都本土 刑法犯認知件数(2025年) 98,546 区部と多摩地域の53区市町村の合計。人口千人あたりでは約6.9件。
件数が最も多い 新宿区 6,977 件。発生率は19.29でこちらも上位
発生率が最も高い 千代田区 44.79 人口千人あたり。件数では14位の2,965件
発生率が最も低い 奥多摩町 2.16 多摩西部の山間部・件数では9件

SOURCE

警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/犯罪率の分母は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」(人口は速報値)

楓の整理
この記事の要点

◆ 東京都本土の刑法犯認知件数は2025年で約98,500件、人口千人あたりでは約6.9件です。
◆ 認知件数が最も多いのは新宿区(6,977件)で、足立区・世田谷区・江戸川区と人口規模の大きい区が続きます。
◆ 人口千人あたりの発生率では最も高いのが千代田区(44.79)で、件数で上位の区とは顔ぶれが入れ替わります。最も低いのは多摩西部の奥多摩町(2.16)です。

出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」。犯罪率の分母人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」(人口は速報値)に基づきます。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

認知件数が多いのはどの区市町村か

楓

まずは単純に、件数そのものが多いのはどこかを見ていきます。件数は人口の多さや、明るい時間に人が集まるせんの規模が反映されやすい指標です。

2025年の認知件数を区市町村別に見ると、最も多いのは新宿区の6,977件でした。次いで足立区4,617件、世田谷区4,599件、江戸川区4,375件と続きます。件数の上位は、ターミナルや繁華街を抱える区と、人口規模の大きい区が混在しています

認知件数が多い 上位10区市(2025年) 棒の右の小さな数字は人口千人あたりの発生率。件数が多い区は人口や昼間人口の規模を映します。 新宿区 6,977件 率19.29 足立区 4,617件 率6.57 世田谷区 4,599件 率4.81 江戸川区 4,375件 率6.21 渋谷区 4,272件 率17.87 大田区 4,121件 率5.43 豊島区 4,021件 率13.14 練馬区 3,672件 率4.82 港区 3,544件 率13.0 板橋区 3,492件 率5.87 出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」 ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

件数の上位10区市で、都全体の約半分(約44%)を占める計算です。一方で、新宿区や渋谷区のように人口はそれほど多くない区が上位に入る一方で、足立区や世田谷区のように人口が多いために件数も多くなる区も並びます。同じ「件数が多い」でも、背景は一様ではありません。

発生率が高いのはどの区市町村か

楓

次に、人口の大きさの影響を取り除いた「人口あたりの発生率」で見ます。件数を人口で割ると、街の大きさに関係なく、住む人あたりでどれくらい起きているかを比べられます。

人口千人あたりの発生率(犯罪率)で並べ替えると、上位の顔ぶれが大きく変わります。最も高いのは千代田区の44.79で、新宿区19.29、渋谷区17.87、豊島区13.14、港区13.00と続きます。千代田区は件数では14位ですが、住む人の少なさから人口あたりの発生率では突出して高くなります

千代田区の人口は約6万測と都内で最も少ない一方で、オフィス街や繁華街を抱え、明るい時間に多くの人が集まります。人口を分母にした発生率では、こうした明るい時間の人口が多い都心の区が高く出る傾向があります。

地図にすると、発生率の地域差が面で見えてきます。都心の区で色が濃く、多摩西部の市町村では色が薄くなっています。どの地域で人口あたりの発生率が高いのかを、区市町村名のランキングと地図の両方で確認できます。

東京都 区市町村別の犯罪発生率(人口千人あたり・2025年) 色が濃いほど人口あたりの発生率が高い区市町村。都心部で濃く、多摩西部で薄くなります。 発生率(件/千人) 〜5.08 〜6.21 〜7.08 7.08超 件数1位 新宿区 発生率1位 千代田区 発生率が高い 上位5 千代田区 44.79 新宿区 19.29 渋谷区 17.87 豊島区 13.14 港区 13.0 発生率が低い 下位5 奥多摩町 2.16 稲城市 4.06 狛江市 4.21 三鷹市 4.25 杉並区 4.26 都全体の発生率は約6.9件(人口千人あたり)。島しょ部は本土と分けて扱うため除いています。 出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」 地図:国土数値情報(国土交通省) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」/地図:国土数値情報(国土交通省)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

「件数」と「発生率」で顔ぶれが入れ替わる

楓

この記事でいちばん見てほしいのがここです。件数の順位と発生率の順位を並べると、同じ都内でも上位の区市町村が入れ替わることが分かります。

件数1位の新宿区は発生率でも2位、渋谷区も両方で上位に入りますが、件数2位の足立区や世田谷区は発生率では上位に入りません。逆に発生率1位の千代田区は、件数では14位です。規模で見るか密度で見るかで、上位の顔ぶれが入れ替わります

「件数」で見るか「発生率」で見るかで顔ぶれが変わる 左は件数の多い順、右は人口あたり発生率の高い順。同じ区市町村を線で結んでいます。 認知件数 上位5 発生率 上位5 1位 新宿区 6,977件 2位 足立区 4,617件 3位 世田谷区 4,599件 4位 江戸川区 4,375件 5位 渋谷区 4,272件 1位 千代田区 44.79 2位 新宿区 19.29 3位 渋谷区 17.87 4位 豊島区 13.14 5位 港区 13.0 出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」 ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

両方のランキングで上位に入るのは、新宿区や渋谷区のような大きなターミナルを抱える区です。件数も多く、人口あたりの発生率も高いという両面をもちます。一方で多くの区市町村は、件数と発生率のどちらか一方だけで上位に来ます。どちらの指標を選ぶかで、見える「治安の地図」が変わる、ということです。

ここまでは上位を中心に見てきましたが、お住まいの区市町村が都内で何位なのかは、全体の一覧で確認できます。次の表に、都内本土の全53区市町村の認知件数の多い順と、人口千人あたりの発生率の高い順を並べました。同じ区市町村でも、件数の順位と発生率の順位がどれだけ違うかを見比べられます。

東京都 全53区市町村 犯罪ランキング一覧(2025年)

左は認知件数の多い順、右は人口千人あたりの発生率の高い順。お住まいの区市町村が都内で何位かを、件数と発生率の両方で確認できます。

認知件数が多い順
順位区市町村件数発生率
1新宿区6,97719.29
2足立区4,6176.57
3世田谷区4,5994.81
4江戸川区4,3756.21
5渋谷区4,27217.87
6大田区4,1215.43
7豊島区4,02113.14
8練馬区3,6724.82
9港区3,54413.0
10板橋区3,4925.87
11江東区3,4566.25
12葛飾区3,3097.08
13八王子市3,0105.24
14千代田区2,96544.79
15台東区2,79312.23
16町田市2,6866.38
17杉並区2,5474.26
18北区2,4426.63
19品川区2,2255.22
20中央区2,14711.8
21中野区2,1356.01
22墨田区1,9926.98
23立川市1,6908.94
24荒川区1,4516.41
25目黒区1,3804.82
26武蔵野市1,3538.98
27文京区1,3295.32
28調布市1,3005.29
29府中市1,2224.64
30西東京市1,1795.68
31小平市1,0405.24
32日野市9424.95
33多摩市8435.97
34三鷹市8294.25
35昭島市8187.01
36東村山市7514.94
37東久留米市7286.31
38青梅市6585.08
39国分寺市6495.06
40小金井市6004.65
41東大和市5606.74
42武蔵村山市5037.28
43清瀬市4776.38
44福生市4497.85
45あきる野市4485.8
46国立市4315.63
47羽村市4217.87
48稲城市3864.06
49狛江市3544.21
50瑞穂町2036.51
51日の出町1358.4
52檜原村116.25
53奥多摩町92.16
発生率が高い順
順位区市町村発生率件数
1千代田区44.792,965
2新宿区19.296,977
3渋谷区17.874,272
4豊島区13.144,021
5港区13.03,544
6台東区12.232,793
7中央区11.82,147
8武蔵野市8.981,353
9立川市8.941,690
10日の出町8.4135
11羽村市7.87421
12福生市7.85449
13武蔵村山市7.28503
14葛飾区7.083,309
15昭島市7.01818
16墨田区6.981,992
17東大和市6.74560
18北区6.632,442
19足立区6.574,617
20瑞穂町6.51203
21荒川区6.411,451
22町田市6.382,686
22清瀬市6.38477
24東久留米市6.31728
25江東区6.253,456
25檜原村6.2511
27江戸川区6.214,375
28中野区6.012,135
29多摩市5.97843
30板橋区5.873,492
31あきる野市5.8448
32西東京市5.681,179
33国立市5.63431
34大田区5.434,121
35文京区5.321,329
36調布市5.291,300
37八王子市5.243,010
37小平市5.241,040
39品川区5.222,225
40青梅市5.08658
41国分寺市5.06649
42日野市4.95942
43東村山市4.94751
44目黒区4.821,380
44練馬区4.823,672
46世田谷区4.814,599
47小金井市4.65600
48府中市4.641,222
49杉並区4.262,547
50三鷹市4.25829
51狛江市4.21354
52稲城市4.06386
53奥多摩町2.169
出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」
発生率は人口千人あたりの件数。同じ値の場合は同順位とし、島しょ部は本土と分けて扱うため除いています。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

発生率が低いのはどの区市町村か

楓

最後に、発生率が低い側も見ておきます。高い側だけでなく低い側を見ると、地域のまとまりがより分かりやすくなります。

人口千人あたりの発生率が最も低いのは奥多摩町の2.16で、稲城市4.06、狛江市4.21、三鷹市4.25、杉並区4.26と続きます。発生率が低い顔ぶれは、多摩西部の市町村と、住宅地としての性格が強い区にまとまっています

発生率が低い 下位10区市町村(2025年) 人口千人あたりの発生率が低い顔ぶれ。多摩西部の市町村や住宅地の区が並びます。 奥多摩町 2.16 多摩西部 稲城市 4.06 多摩西部 狛江市 4.21 多摩西部 三鷹市 4.25 多摩西部 杉並区 4.26 住宅地の区 府中市 4.64 多摩西部 小金井市 4.65 多摩西部 世田谷区 4.81 住宅地の区 練馬区 4.82 住宅地の区 目黒区 4.82 住宅地の区 出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」 ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和7年)」/人口は総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

発生率の下位には、奥多摩町や稲城市などの多摩地域に加えて、三鷹市や杉並区のような住宅地の区も並びます。人口に対して件数が抑えられている地域が、人口あたりでも低い値になっている形です。地図で見た多摩西部の薄い色と、このランキングはおおむね対応しています。

楓のまとめ|同じ都でも、見る指標で治安の地図は変わる

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 認知件数の上位は、ターミナルを抱える区と人口規模の大きい区が中心です。最も多い新宿区(6,977件)に、足立区・世田谷区・江戸川区が続き、上位10区市で都全体の約半分を占めます。

観察2. 人口千人あたりの発生率にすると、上位は千代田区・新宿区・渋谷区などの都心部に移ります。件数1位の新宿区は発生率でも2位ですが、発生率1位の千代田区は件数では14位で、件数と発生率で上位の顔ぶれが入れ替わります。

観察3. 発生率を地図で見ると、都心の区で濃く、多摩西部で薄くなっています。発生率が低い顔ぶれは奥多摩町など多摩西部と三鷹市・杉並区などの住宅地にまとまり、地域によって人口あたりの発生率に差があります。

3つの観察を重ねると、「東京のどこで犯罪が多いか」という問いには、件数で答えるか発生率で答えるかで違う地図が現れることが分かります。件数ならターミナルや人口の多い区、人口あたりの発生率なら都心の区が上位に来て、同じ都でも見る指標によって治安の像が変わります。どちらか一方だけを見るのではなく、規模と密度の両方を並べて見ることが、データを正確に読む手がかりになります。

よくある質問(FAQ)

楓

区市町村別の治安データを読むときに迷いやすい点を、3つにまとめました。件数と発生率の違い、データの新しさ、千代田区の発生率が高い理由についてです。

Q1. この件数は確定値ですか?

警視庁が公表している区市町村別の認知件数は、令和7年の年計値です。ただし、公表当時の数値は暑定値とされており、他の統計値と異なる場合があります。また、発生率の計算に使う人口は令和7年国勢調査の速報値で、確報は令和8年9月に公表される予定です。

Q2. 「件数」と「発生率」はどう違いますか?

件数は、その区市町村で1年間に認知された刑法犯の総数です。発生率(人口千対)は、その件数を人口で割って1,000を掛けた値で、人口規模の影響を取り除いて比べられます。人口の多い区は件数が多く出やすいため、街の大きさに関係なく比べたいときは発生率が使われます。

Q3. 千代田区の発生率が高いのはなぜですか?

発生率は「その街に住んでいる人」の数を分母にします。千代田区は人口が約6万人と都内で最も少ない一方で、オフィス街や繁華街を抱え、明るい時間に多くの人が集まります。そのため、住む人あたりに換算すると発生率が高く出ます。千代田区に限らず、都心の区で同じ傾向が見られます。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓

当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年6月

記事内の主要な数値・事実について、公式サイトおよび一次情報源を用いて確認しています。確認できた項目には「確認済み」、最新情報を確認すべき項目には「要確認」を表示しています。

✅ 確認済み

2025年(令和7年)区市町村別の刑法犯認知件数・本土53区市町村の合計約98,500件・区市町村別の内訳

警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」 →
✅ 確認済み

認知件数 最多は新宿区6,977件・足立区4,617件・世田谷区4,599件(区市町村別の順位)

警視庁「区市町村の町丁別認知件数(令和7年)」 →
✅ 確認済み

犯罪率の分母となる区市町村別人口(都総人口14,246,219人・令和7年10月1日現在の速報値)

総務省「令和7年国勢調査 人口速報集計」 →
⚠ 要確認

犯罪率の分母人口は令和7年国勢調査の速報値です。確報は令和8年9月に公表予定で、確報値の差し替えはその後に実施します。発生率の数値は速報人口に基づく暑定的なものです。

変更の可能性あり。令和7年国勢調査 →
タイトルとURLをコピーしました