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犯罪率が低い(治安が良い)都道府県は?全国ランキング【2026年】

犯罪率が低い都道府県はどこ?全国ランキング
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楓

47都道府県のランキングを見るときは、件数の多い順と、人口あたりの犯罪率の高い順・低い順を分けて見るのが近道です。タイルマップと一覧表を並べると、どの地域が低く、どの地域が高いかが一目で分かります。

令和7年(2025年)の犯罪率(人口千対)が全国で最も低いのは、岩手県の2.98です。僅差で秋田県の3.00が続き、最も高いのは大阪府の9.60でした。全国の刑法犯認知件数は774,142件で、1年間で平均するとおよそ41秒に1件のペースになります。最も低い岩手県と最も高い大阪府の間には、約3.2倍の開きがあります。

本記事では、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」の都道府県別認知件数と、総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」の人口を組み合わせて、47都道府県の犯罪率(人口千対)を編集部が独自に算出し、ランキングにしました。件数で見るか率で見るかで順位がどう変わるかも、図解で中立に観察していきます。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

犯罪率が最も低い都道府県はどこ?

岩手県の2.98(人口千対)。僅差で秋田県3.00が続き、最も高い大阪府9.60との差は約3.2倍。

犯罪率が最も低い 岩手県(令和7年・人口千対) 2.98件/千人 認知件数3,351件 ÷ 速報人口1,125,502人 × 1,000。2位の秋田県3.00とは0.02の僅差。
全国平均 6.29 認知件数774,142件(前年比+4.9%)
最も高い 大阪府 9.60 84,107件/8,764,578人
最高 ÷ 最低 約3.2倍 9.60 ÷ 2.98 = 3.22

SOURCE

警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」(分母の人口は速報値)

楓の整理
この記事の要点

◆ 令和7年の犯罪率(人口千対)が最も低いのは岩手県の2.98で、僅差で秋田県の3.00が続きます。
◆ 最も高いのは大阪府の9.60で、最も低い岩手県との差は約3.2倍です。
◆ 件数の最多は東京都(99,349件)ですが、率では全国39位。件数と率では順位の顔ぶれが大きく変わります。

出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」。犯罪率は編集部が独自に算出しました。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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犯罪率が最も低いのは岩手県|47都道府県タイルマップ

楓

47都道府県の犯罪率は、タイルマップにすると地域のまとまりが見えてきます。色が薄いほど低く、濃い朱色ほど高い配色です。まず全体の地図から眺めてみましょう。

47都道府県の犯罪率(人口千対)|令和7年 最も低い:岩手 2.98 最も高い:大阪 9.60 全国 6.29(刑法犯認知件数 ÷ 国勢調査速報人口 × 1,000) 📖 凡例 / HOW TO READ タイル色=犯罪率の高さ(5階調・人口千対) ← 犯罪率が高い 犯罪率が低い → 8.00 以上 (最も高い) 7.00 〜 8.00 未満 6.00 〜 7.00 未満 4.50 〜 6.00 未満 4.50 未満 (最も低い) データ出所 公式 =警察庁 犯罪統計資料(令和7年確定値)の認知件数 独自 =国勢調査速報人口で編集部が率を算出 北海道 4.84 青森 4.09 秋田 3.00 岩手 2.98 山形 3.21 宮城 5.06 福島 5.07 沖縄 7.27 石川 4.94 富山 5.41 新潟 4.69 福井 4.49 岐阜 6.79 長野 4.14 山梨 4.22 愛知 7.59 静岡 5.15 群馬 8.18 栃木 6.85 埼玉 7.34 茨城 6.90 東京 6.97 神奈川 5.44 千葉 6.39 滋賀 6.23 京都 4.95 兵庫 7.49 大阪 9.60 奈良 4.94 三重 6.31 和歌山 4.57 鳥取 5.81 島根 3.45 岡山 5.68 広島 5.49 山口 3.89 香川 6.98 愛媛 5.51 徳島 4.78 高知 5.64 福岡 7.59 長崎 3.42 佐賀 5.33 大分 3.85 熊本 4.49 宮崎 4.63 鹿児島 5.58 ▲ 犯罪率が高い上位5都道府県 1. 大阪 独自 9.60 2. 群馬 独自 8.18 3. 福岡 独自 7.59 4. 愛知 独自 7.59 5. 兵庫 独自 7.49 ▼ 犯罪率が低い5都道府県 1. 岩手 独自 2.98 2. 秋田 独自 3.00 3. 山形 独自 3.21 4. 長崎 独自 3.42 5. 島根 独自 3.45 出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」 ※ 犯罪率=刑法犯認知件数 ÷ 2025年10月1日現在の速報人口 × 1,000。分母は速報値のため確報で順位が変わる可能性があります。
出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」(人口は速報値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

令和7年の犯罪率(人口千対)が最も低いのは岩手県の2.98で、2位の秋田県3.00との差はわずか0.02です。3位以下は山形県3.21、長崎県3.42、島根県3.45と続きます。低い側の上位には、東北・山陰・九州西部の県が並びます。タイルマップでも、東北から日本海側にかけて薄い色のまとまりが確認できます。

一方、最も高いのは大阪府の9.60で、群馬県の8.18、福岡県と愛知県の7.59がそれに続きます。なお、岩手県と秋田県の厳密な差は0.024と極めて小さく、分母の人口が速報値から確報値に置き換わる際に順位が入れ替わる可能性があります。本記事では1位を断定的に固定せず、僅差である事実とあわせてお伝えします。

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全47都道府県 犯罪率ランキング一覧|地域タブで切替

楓

お住まいの都道府県が全国で何位かは、この一覧表で確認できます。タブで地域ブロックに切り替えても、全47都道府県のデータはすべてページ内に載っています。

次の表は、犯罪率の低い順に全47都道府県を並べた一覧です。順位・犯罪率・認知件数・人口をセットで確認できます。埼玉県・神奈川県・東京都は、県内の市区町村ごとの犯罪率ランキング記事にリンクしています。タブを使うと、北海道・東北から九州・沖縄までの地域ブロック別にも切り替えられます。

全47都道府県 犯罪率ランキング一覧(令和7年・低い順)

順位都道府県犯罪率件数人口
1岩手2.983,3511,125,502
2秋田3.002,647882,100
3山形3.213,191993,127
4長崎3.424,2091,232,190
5島根3.452,173629,460
6大分3.854,1511,076,875
7山口3.894,9211,264,006
8青森4.094,6651,140,395
9長野4.148,0851,954,950
10山梨4.223,292779,912
11熊本4.497,5291,678,090
12福井4.493,276729,386
13和歌山4.573,946864,262
14宮崎4.634,7171,018,904
15新潟4.699,7072,068,476
16徳島4.783,231675,489
17北海道4.8424,1504,985,419
18奈良4.946,2651,269,180
19石川4.945,3761,088,221
20京都4.9512,3982,502,747
21宮城5.0611,2602,227,240
22福島5.078,6741,711,937
23静岡5.1517,8563,468,845
24佐賀5.334,162781,214
25富山5.415,337985,675
26神奈川5.4450,0599,193,657
27広島5.4914,7352,683,399
28愛媛5.516,9471,260,088
29鹿児島5.588,4411,512,969
30高知5.643,630643,437
31岡山5.6810,2671,808,664
32鳥取5.813,045523,732
33滋賀6.238,6691,392,439
34三重6.3110,6921,694,896
35千葉6.3939,9766,258,512
36岐阜6.7912,8471,891,489
37栃木6.8512,7801,864,833
38茨城6.9019,2732,791,207
39東京6.9799,34914,246,219
40香川6.986,334907,725
41沖縄7.2710,6771,468,220
42埼玉7.3453,4717,287,169
43兵庫7.4939,8995,323,825
44愛知7.5956,5157,449,403
45福岡7.5938,5775,081,879
46群馬8.1815,2831,867,582
47大阪9.6084,1078,764,578
順位都道府県犯罪率件数人口
1岩手2.983,3511,125,502
2秋田3.002,647882,100
3山形3.213,191993,127
8青森4.094,6651,140,395
17北海道4.8424,1504,985,419
21宮城5.0611,2602,227,240
22福島5.078,6741,711,937
順位都道府県犯罪率件数人口
26神奈川5.4450,0599,193,657
35千葉6.3939,9766,258,512
37栃木6.8512,7801,864,833
38茨城6.9019,2732,791,207
39東京6.9799,34914,246,219
42埼玉7.3453,4717,287,169
46群馬8.1815,2831,867,582
順位都道府県犯罪率件数人口
9長野4.148,0851,954,950
10山梨4.223,292779,912
12福井4.493,276729,386
15新潟4.699,7072,068,476
19石川4.945,3761,088,221
23静岡5.1517,8563,468,845
25富山5.415,337985,675
36岐阜6.7912,8471,891,489
44愛知7.5956,5157,449,403
順位都道府県犯罪率件数人口
13和歌山4.573,946864,262
18奈良4.946,2651,269,180
20京都4.9512,3982,502,747
33滋賀6.238,6691,392,439
34三重6.3110,6921,694,896
43兵庫7.4939,8995,323,825
47大阪9.6084,1078,764,578
順位都道府県犯罪率件数人口
5島根3.452,173629,460
7山口3.894,9211,264,006
16徳島4.783,231675,489
27広島5.4914,7352,683,399
28愛媛5.516,9471,260,088
30高知5.643,630643,437
31岡山5.6810,2671,808,664
32鳥取5.813,045523,732
40香川6.986,334907,725
順位都道府県犯罪率件数人口
4長崎3.424,2091,232,190
6大分3.854,1511,076,875
11熊本4.497,5291,678,090
14宮崎4.634,7171,018,904
24佐賀5.334,162781,214
29鹿児島5.588,4411,512,969
41沖縄7.2710,6771,468,220
45福岡7.5938,5775,081,879
出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」(人口は速報値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

表示上の犯罪率が同じ7.59の愛知県と福岡県は、厳密値では福岡県がわずかに高いため、低い順の順位は愛知県44位・福岡県45位としています。件数の列を見ると、率の順位と件数の規模が必ずしも対応していないことも読み取れます。

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「件数」と「率」では顔ぶれが変わる|東京・大阪・群馬・岩手

楓

件数は人口の多い都道府県ほど大きくなりやすい指標です。人口あたりの率に直すと順位がどう入れ替わるかを、4都府県の対比で見てみましょう。

「件数」と「率」では顔ぶれが変わる|4都府県の順位対比 同じ令和7年データでも、件数の順位(左)と犯罪率の順位(右)は大きく入れ替わります 認知件数で見ると 犯罪率(人口千対)で見ると 東京 件数 1位 99,349件 率 39位 6.97 大阪 件数 2位 84,107件 率 1位(最高) 9.60 群馬 件数 11位 15,283件 率 2位 8.18 岩手 件数 45位 3,351件 率 47位(最低) 2.98 件数1位でも率は39位 出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」 ※ 件数は人口規模を強く反映します。率の順位は「高い方から」数えた順位で表記しています。
出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」(人口は速報値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

認知件数の最多は東京都の99,349件ですが、犯罪率に直すと6.97で、低い順の全国39位、高い方から数えると9番目です。逆に、件数では11位の群馬県(15,283件)が、率では8.18で高い方から2位に上がります。件数で見るか率で見るかで、上位の顔ぶれは大きく入れ替わります

大阪府は件数2位・率1位(最高)と、どちらの指標でも上位に来ます。反対に岩手県は件数でも下から3番目、率では47位(最低)と、どちらの指標でも低い側にあります。件数は人口規模をそのまま反映しやすいため、地域ごとの発生しやすさを比べるときは人口あたりの率で見るのが出発点になります。本記事のランキングが率を軸にしているのはこのためです。

低い県・高い県はどこに集まっているか|地域ブロック別の分布

楓

上位10・下位10のバーと、地域ブロックごとの分布図を並べると、タイルマップで見えていた濃淡が地域のまとまりとして確認できます。

犯罪率が高い10都道府県・低い10県(人口千対・令和7年) 左:率が高い順の上位10 右:率が低い順の10県。バーの長さは犯罪率(最大9.60)に比例 ▲ 犯罪率が高い上位10 1 大阪 9.60 2 群馬 8.18 3 福岡 7.59 4 愛知 7.59 5 兵庫 7.49 6 埼玉 7.34 7 沖縄 7.27 8 香川 6.98 9 東京 6.97 10 茨城 6.90 ▼ 犯罪率が低い10県 1 岩手 2.98 2 秋田 3.00 3 山形 3.21 4 長崎 3.42 5 島根 3.45 6 大分 3.85 7 山口 3.89 8 青森 4.09 9 長野 4.14 10 山梨 4.22 出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」 ※ 率=認知件数÷速報人口×1,000。愛知7.59と福岡7.59は表示同率で、厳密値では福岡がわずかに高く福岡45位・愛知44位です。
出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」(人口は速報値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

率が低い側の10県は、岩手・秋田・山形・青森の東北4県、島根・山口の中国地方2県、長崎・大分の九州2県、長野・山梨の中部内陸2県で構成されます。低い側の顔ぶれは、東北・山陰・九州西部・中部内陸という特定の地域に集中しています。高い側の10都府県は、大阪・愛知・兵庫・埼玉・東京の三大都市圏に、群馬・茨城の北関東と福岡・沖縄・香川が加わる構成です。

地域ブロック別に見た犯罪率の分布(人口千対・令和7年) ●=各都道府県の率。東北・中国・四国・九州西部が左(低い)側、大都市圏と北関東が右(高い)側に寄ります 3 4 5 6 7 8 9 10 犯罪率(件/千人) 全国 6.29 北海道・東北 岩手 2.98 福島 5.07 関東 神奈川 5.44 群馬 8.18 中部 長野 4.14 愛知 7.59 近畿 和歌山 4.57 大阪 9.60 中国・四国 島根 3.45 香川 6.98 九州・沖縄 長崎 3.42 福岡 7.59 出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」 ※ 各ブロック内の●は所属都道府県の率。ラベルはブロック内の最低・最高の都道府県のみ表示しています。
出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」(人口は速報値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

地域ブロック別の分布図では、関東と近畿のレンジが右側(高い側)に寄り、東北と中国・四国が左側(低い側)に寄っているのが分かります。北関東は群馬8.18・茨城6.90・栃木6.85と3県そろって全国平均の6.29を上回りました。関東で最も低い神奈川県でも5.44で、岩手県や秋田県の水準の県は関東にはありません。

全国では犯罪は増えているのか|戦後最少から4年連続増加

楓

47都道府県の横比較の背景として、全国の推移も1枚だけ確認しておきます。折れ線の出発点にある転換点マーカーに注目してください。

全国の刑法犯認知件数の推移|2021年(戦後最少)→ 2025年 戦後最少の2021年から4年連続で増加し、2025年はコロナ前の2019年水準を上回りました 55万 60万 65万 70万 75万 80万 2019年(令和元年)748,559件の水準 568,148 2021年 601,331 2022年 703,351 2023年 737,679 2024年 774,142 2025年 2021 戦後最少 出典:警察庁「令和7年の犯罪情勢」(令和8年2月)/警察庁 犯罪統計資料(各年確定値) ※ 2021年の568,148件は刑法犯認知件数の戦後最少。2025年は774,142件(前年比+4.9%)。
出典:警察庁「令和7年の犯罪情勢」(令和8年2月)/警察庁「犯罪統計資料」(各年確定値)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

全国の刑法犯認知件数は、2021年(令和3年)に568,148件で戦後最少を記録した後、4年連続で増加し、2025年(令和7年)は774,142件になりました。前年からは36,463件、率にして4.9%の増加です。2025年は、コロナ禍前の2019年(748,559件)の水準を約3.4%上回りました

警察庁「令和7年の犯罪情勢」によれば、2019年からの増加分の内訳では知能犯や風俗犯の伸びが大きく、認知件数の多くを占める窃盗犯は2019年の水準までは戻っていません。本記事の47都道府県ランキングは、この「戦後最少からの増加局面」にあたる令和7年の断面を切り取ったものという位置づけになります。

この数字の読み方|認知件数と分母人口の3つの前提

楓

ランキングを解釈する前に、この犯罪率がどう作られた数字なのかを3点だけ確認しておきます。数字の性質を知っておくと、読み方が安定します。

犯罪率の読み方|3つの前提 この記事の犯罪率は「確定の認知件数 ÷ 速報の常住人口 × 1,000」。数字の性質を3点で押さえておきます 認知件数=警察が認知した件数 発生したすべての犯罪ではなく、届出や 検挙を通じて警察が把握した件数です。 発生実数そのものとは同義ではありません。 分母は「常住人口」 昼間に通勤・通学・観光で人が流入する 都県は、事件は昼間人口で起きても分母は 夜間の常住人口のため、率が出やすくなります。 分母の人口は速報値 令和7年国勢調査の速報集計を使用して います。確報(令和8年9月までに公表) への置換で、僅差の順位は変わる可能性 があります。 出典:警察庁「犯罪統計資料」の用語定義/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」結果の概要 ※ 警察庁「令和7年の犯罪情勢」の人口比は令和6年10月1日人口を用いており、本記事の率とは分母が異なります。
出典:警察庁「犯罪統計資料」の用語定義/総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」結果の概要
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

第一に、認知件数は警察が届出や検挙を通じて把握した件数であり、発生したすべての犯罪と同義ではありません。第二に、分母は夜間の常住人口のため、昼間に通勤・通学・観光で人が流入する都県では率が出やすくなります。東京都の6.97という率には、こうした昼夜間人口差の影響が含まれると考えられます。

第三に、分母の人口は令和7年国勢調査の速報集計で、確報は令和8年9月までに公表される予定です。岩手県2.98と秋田県3.00のような僅差の順位は、確報への置換で入れ替わる可能性があります。なお、警察庁が「令和7年の犯罪情勢」で示す人口比は令和6年10月1日現在の人口を分母としており、最新の国勢調査速報人口で計算した本記事の率とは分母が異なります。

楓のまとめ|順位より「まとまり」と「指標の違い」を見る

楓

タイルマップ・一覧表・対比図・分布図と並べてきた観察を、3つの事実に整理します。順位の数字だけでなく、その裏側の構造まで持ち帰っていただけたらうれしいです。

「犯罪率が低い都道府県はどこか」という問いへの答えは、岩手県の2.98でした。ただしこの数字は、確定値の認知件数と速報値の人口から編集部が算出した一つの断面です。どの指標で見るか、どの年の分母を使うかで、ランキングの景色は変わります。ここまでの図解から読み取れる観察事実を整理しておきます。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 令和7年の犯罪率(人口千対)が最も低いのは岩手県の2.98で、2位の秋田県3.00との差は0.02の僅差でした。最も高いのは大阪府の9.60で、岩手県との差は約3.2倍です。

観察2. 認知件数の最多は東京都の99,349件ですが、率に直すと6.97で全国39位です。逆に件数11位の群馬県(15,283件)は率では8.18で2位に上がり、件数と率では上位の顔ぶれが大きく入れ替わります。

観察3. 率が低い側は東北・山陰・九州西部・中部内陸に、高い側は三大都市圏と北関東にまとまっています。全国の認知件数は2021年の戦後最少から4年連続で増加し、令和7年は774,142件でした。

3つの観察を重ねると、このランキングの使い道が見えてきます。順位そのものより、低い地域・高い地域のまとまりと、件数と率で見え方が変わるという構造を押さえておくと、他の年のデータや市区町村単位のデータを見るときにも同じ読み方が使えます。数字の性質に注意しながら、定点観測として毎年の変化を眺めていくのがこの種のランキングとの付き合い方だと、わたしは考えています。

よくある質問(FAQ)

楓

犯罪率ランキングについて、よくいただく3つの質問にお答えします。計算方法と数字の読み方が中心です。

Q1. 犯罪率はどうやって計算していますか?

警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表の都道府県別刑法犯認知件数を、総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計」の2025年10月1日現在人口で割り、1,000を掛けた人口千対の値です。たとえば岩手県は3,351件÷1,125,502人×1,000=2.98になります。分母の人口は速報値のため、確報の公表後に僅差の順位が変わる可能性があります。

Q2. 犯罪率が低い県は「安全な県」ということですか?

単純にそうとは言い切れません。認知件数は警察が把握した件数であり、発生実数そのものではありません。また、分母が常住人口のため、昼間人口の多い都県は率が出やすいという構造もあります。本記事では「低い・高い」という観察事実のみを整理し、「安全・危険」という評価はしていません。住まい選びなどに使う場合は、罪種の内訳や市区町村単位のデータとあわせて見ることをおすすめします。

Q3. 自分の県の市区町村ごとの状況は分かりますか?

埼玉県・神奈川県・東京都については、県内の市区町村別に件数と発生率を整理したランキング記事を公開しており、本記事の順位一覧表の県名からたどれます。ほかの道府県についても、各県警察が市区町村別の認知件数を公表している場合があり、可視化pediaでも順次記事を追加していく予定です。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓

当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年7月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

令和7年(2025年)刑法犯認知件数 全国774,142件・前年比+36,463件(+4.9%)・47都道府県別の内訳(東京99,349件・大阪84,107件・岩手3,351件ほか)

警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」第3表(e-Stat・2026年2月12日公開) →
✅ 一次確認

全国推移:2021年(令和3年)568,148件で戦後最少 → 4年連続増加 → 2025年は令和元年(748,559件)を上回る(+3.4%)

警察庁「令和7年の犯罪情勢」(令和8年2月) →
📊 筆者試算

犯罪率=認知件数 ÷ 速報人口 × 1,000(岩手2.98=3,351÷1,125,502×1,000/大阪9.60=84,107÷8,764,578×1,000/全国6.29)。「約41秒に1件」=1年間の秒数31,536,000秒 ÷ 774,142件=40.7秒

計算基礎:警察庁 犯罪統計資料 第3表(e-Stat) →
⚠ 要確認

分母の人口は「令和7年国勢調査 人口速報集計」(2025年10月1日現在・2026年5月29日公表)の速報値です。確報(人口等基本集計・令和8年9月までに公表予定)への置換により、岩手2.98と秋田3.00など僅差の順位は入れ替わる可能性があります。

変更の可能性あり。総務省統計局 令和7年国勢調査 調査の結果 →
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