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サンマの漁獲量はどこまで減ったか|推移と価格を図解【2026年】

サンマの漁獲量はどこまで減ったか|推移と価格を図解
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楓

さんまの水揚げがどこまで減ったのかは、45年の推移と、量と単価を並べた図で見るのが近道です。量の減り方と1kg当たりの値段の動きを重ねると、同じ「さんま」でも見え方が変わってきます。

サンマの漁獲量はどこまで減ったのか。全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)の集計では、2025年(令和7年)の全国のさんま水揚量は64,738トンでした。最も多かった2008年の343,225トンと比べると18.9%、系列内で最も少なかった2022年の17,910トンからは3.61倍、前年の2024年からは1.67倍です。45年の系列で見れば依然として低い水準にありながら、直近の1年では前年を大きく上回ったというのが、2025年の位置です。

水揚金額から計算した2025年の平均単価は、1kg当たり331.6円でした。1尾を120gと仮定して編集部が試算すると、1尾あたりおよそ40円にあたります。これは水揚港での平均単価をもとにした数値で、店頭に並ぶときの価格とは水準が異なります。本記事では45年の水揚量、17年の金額と単価、2025年の港別の内訳、国・地域別の漁獲量、漁獲可能量の推移を順に見ていきます。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

サンマの水揚げは、ピーク時からどこまで減ったのか?

2025年はピーク時の18.9%。ただし前年の1.67倍になった。

2025年 | 全国のさんま水揚量 ÷ 2008年 18.9% 64,738トン(2025年)。最多の2008年は343,225トン ピーク比 減少
前年比 | 2024年 から 2025年 1.67 38,695トン(2024)から 64,738トン(2025) 2019年以降で初
2008 最多 2019 4万トン 2022 最少 2025 5万トン超

Source

全国さんま棒受網漁業協同組合「さんまの水揚量(年)」「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(12月31日現在・最終)」(令和8年1月6日公表・同1月26日修正)

※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

楓の整理
この記事の要点

◆ 2025年の全国のさんま水揚量は64,738トンで、最も多かった2008年の343,225トンの18.9%でした。
◆ 水揚金額は2009年が約213.6億円、2025年が約214.6億円でほぼ同じ水準です。一方で水揚量には4.76倍の開きがあります。
◆ 1kg当たりの平均単価は2009年の69.3円から2025年の331.6円へ。系列内で最も高いのは2021年の620.5円です。

出典:全国さんま棒受網漁業協同組合「さんまの水揚量(年)」「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(12月31日現在・最終)」(令和8年1月6日公表・同1月26日修正)。国・地域別の漁獲量と漁獲可能量は水産庁の公表資料によります。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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45年でどこまで減ったか|1981年からの水揚量の推移

楓

45年を1本の推移で見ると、山の高さがどこまで下がったのかが一目で並びます。系列内で最も多い年と最も少ない年に印を置きました。

さんまの水揚量の推移|1981年から2025年までの45年 単位:トン(軸は万トン表記)/出典:全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま) 0 10万 20万 30万 1981 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2008 最多 343,225トン 2022 最少 2025年 64,738トン 本表の系列は1981年が起点です。2025年の数値は令和8年1月6日公表・同1月26日修正の最終値です。
出典:全国さんま棒受網漁業協同組合「さんまの水揚量(年)」(1981年〜2025年)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

全さんまの集計では、1981年の水揚量は159,304トンでした。1980年代後半から2000年代にかけては、おおむね20万トンから30万トンの範囲で推移しています。1998年の140,110トンや1999年の134,944トンのように20万トンを下回る年もありましたが、系列全体としては大きく崩れない期間が続きました。

系列内で最も多いのは2008年の343,225トンです。翌2009年も308,271トンで、30万トンを超えたのは1990年の310,592トンを含めた3つの年に限られます。2010年以降は水準が段階的に下がり、2017年に77,169トン、2019年に40,517トンと、10万トンを割り込む年が並びました

系列内で最も少ないのは2022年の17,910トンで、2008年の5.2%にあたります。2023年は24,433トン、2024年は38,695トン、2025年は64,738トンと3年続けて前年を上回りました。ただし45年の平均である約193,485トンと比べると、2025年はおよそ3分の1の水準です。

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量が減り、単価が上がった17年|水揚金額と平均単価

楓

量と単価は別々に見ると動きが読み取りにくいので、同じ図に重ねました。棒が水揚量、線が1kg当たりの平均単価です。

水揚量と平均単価の推移|2009年から2025年までの17年 左軸=水揚量(トン)/右軸=平均単価(円/kg) 出典:全国さんま棒受網漁業協同組合 水揚量(左軸) 平均単価(右軸) 0 0 10万 200 20万 400 30万 600 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2021年 620.5円/kg 単価は水揚港での平均単価であり、小売店頭の価格ではありません。 原資料は10kg当たりの表記です。本図は1kg当たりに換算しています。
出典:全国さんま棒受網漁業協同組合「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(12月31日現在・最終)」 ほか各年の最終値
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

対比さんま水揚状況の総計行には、水揚数量とあわせて水揚金額と単価が載っています。単価は10kg当たりで公表されているため、本記事では1kg当たりに換算しました。2009年の平均単価は69.3円で、これが2009年から2025年までの17年で最も安い水準です。

単価は2015年に220.7円、2019年に316.0円、2020年に480.4円と段階的に上がり、2021年に620.5円で系列内の最高となりました。最も安かった2009年の69.3円と比べると8.95倍の開きがあります。同じ2021年の水揚量は18,291トンで、系列内でも少ない年でした。

2022年は575.8円、2023年は414.1円、2024年は464.7円と推移し、2025年は331.6円まで下がりました。前年からは28.6%の低下です。それでも2009年の69.3円と比べれば4.78倍で、17年前の水準には戻っていません。水揚量が増えた年に単価が下がるという並びが、この17年に繰り返し現れています。

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2009年と2025年をそろえて見ると|金額はほぼ同じ

楓

量・金額・単価の3つを、同じ2つの年でそろえて並べました。3本のうち1本だけ長さが変わっていません。

2009年と2025年をそろえて見る|数量・金額・単価の3指標 出典:全国さんま棒受網漁業協同組合(対比さんま水揚状況・各年最終値) 2025年 ÷ 2009年 水揚量(トン) 2009年 2025年 308,271トン 64,738トン 水揚金額(億円) 2009年 2025年 213.6億円 214.6億円 平均単価(円/kg) 2009年 2025年 69.3円/kg 331.6円/kg ×0.21 ×1.005 ×4.78 金額は千円単位の公表値を億円に、単価は10kg当たりの公表値を1kg当たりに換算しています。
出典:全国さんま棒受網漁業協同組合「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(12月31日現在・最終)」 ほか2009年の最終値
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2009年の水揚量は308,271トン、2025年は64,738トンで、2009年は2025年の4.76倍です。一方、水揚金額は2009年が21,361,716千円、2025年が21,464,574千円で、比は1.005倍でした。金額の合計は、17年をはさんでほぼ同じ水準に並んでいます。

水揚げされた量はおよそ5分の1になりましたが、水揚金額の合計はほぼ同じ水準に並んでいます。差を埋めているのが1kg当たりの平均単価で、2009年の69.3円に対して2025年は331.6円、4.78倍です。

この3本を並べると、量の減少がそのまま産地の金額の減少にはなっていないことが読み取れます。ただしここでの金額は水揚げの時点で成立した合計であり、漁に出るための費用や流通の各段階で加わる費用は含まれていません。図から言えるのは、産地で成立した取引の総額がこの17年でほぼ同じ水準にある、という一点です。

2025年のさんまはどの港に揚がったか|16港の内訳

楓

水揚げは全国どこでも起きているわけではなく、北海道と本州の16の港に集中しています。多い順に並べました。

2025年のさんまはどの港に揚がったか|港別の水揚量 出典:全国さんま棒受網漁業協同組合「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(最終)」 水揚量(トン) 構成比 花咲(北海道) 26,416 40.8% 気仙沼(宮城) 8,556 13.2% 大船渡(岩手) 8,437 13.0% 女川(宮城) 6,149 9.5% 厚岸(北海道) 5,310 8.2% 銚子(千葉) 4,659 7.2% 釜石(岩手) 2,190 3.4% 釧路(北海道) 1,940 3.0% 小名浜(福島) 771 1.2% その他6港 310 0.5% 地域別の内訳 北海道 33,847トン(52.3%) 本州 30,891トン(47.7%) その他6港は浜中・大津・那珂湊・勝浦・宮古・広尾の合計310トンです。八戸の2025年水揚げは0トンでした。
出典:全国さんま棒受網漁業協同組合「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(12月31日現在・最終)」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2025年の水揚量64,738トンを港別に見ると、最も多いのは北海道の花咲で26,416トン、全体の40.8%を占めます。次いで宮城の気仙沼が8,556トン、岩手の大船渡が8,437トン、宮城の女川が6,149トン、北海道の厚岸が5,310トンと続きます。

地域別では北海道が33,847トンで52.3%、本州が30,891トンで47.7%でした。前年と比べると北海道は1.42倍、本州は2.09倍で、増加の幅は本州側が上回っています。2024年の構成比は北海道が61.8%だったため、比率としては本州側に寄った形です。

北海道の港別さんま水揚量(2025年)

タブを切り替えると本州の港も確認できます。前年比は原資料の公表値です。

2025年(トン)2024年(トン)前年比2025年構成比
花咲26,41620,1261.31倍40.8%
厚岸5,3103,5041.52倍8.2%
釧路1,9402747.07倍3.0%
浜中1810算出なし0.3%
広尾10算出なし0.0%
オホーツク00算出なし0.0%
北海道 計33,84723,9041.42倍52.3%

本州の港別さんま水揚量(2025年)

タブを切り替えると北海道の港も確認できます。前年比は原資料の公表値です。

2025年(トン)2024年(トン)前年比2025年構成比
気仙沼(宮城)8,5563,6562.34倍13.2%
大船渡(岩手)8,4375,6501.49倍13.0%
女川(宮城)6,1493,7651.63倍9.5%
銚子(千葉)4,6595585.01倍7.2%
釜石(岩手)2,1901,3311.65倍3.4%
小名浜(福島)7711196.46倍1.2%
大津(茨城)470算出なし0.1%
那珂湊(茨城)350算出なし0.1%
勝浦(千葉)280算出なし0.0%
宮古(岩手)181610.12倍0.0%
八戸(青森)054算出なし0.0%
本州 計30,89114,7912.09倍47.7%
出典:全国さんま棒受網漁業協同組合「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(12月31日現在・最終)」(令和8年1月6日公表・同1月26日修正)。各港の数値は四捨五入のため、地域の計と各港の和が1トン異なる場合があります。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

港ごとに見ると、千葉の銚子は2024年の55トンから2025年は4,659トンへと大きく増え、原資料の前年比は85.01倍です。北海道の釧路は274トンから1,940トンで7.07倍、福島の小名浜は119トンから771トンで6.46倍でした。一方で青森の八戸は2024年の54トンに対し2025年は0トン、岩手の宮古は161トンから18トンで、港ごとの増減の向きはそろっていません

日本の漁獲量は世界の中でどの位置か|国・地域別の推移

楓

同じ資源を複数の国と地域が獲っています。北太平洋漁業委員会に報告された漁獲量を並べました。

国・地域別のサンマ漁獲量の推移|2020年から2024年 単位:トン/出典:水産庁資料(北太平洋漁業委員会〈NPFC〉への各国等報告) 台湾 中国 日本 韓国 ロシア バヌアツ 0 2万 4万 6万 2020 2021 2022 2023 2024 台湾 67,280 中国 40,504 日本 38,688 韓国・バヌアツ・ロシアはいずれも5年を通じて1万トン未満で推移しています。 本資料に2025年の数値は掲載されていないため、本図は2024年までを示しています。
出典:水産庁「令和8管理年度さんま漁獲可能量(TAC)の設定及び配分について」(NPFC統計)(令和7年11月)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

水産庁の資料には、北太平洋漁業委員会(NPFC)へ各国等が報告した漁獲量が掲載されています。2024年の合計は155,559トンで、内訳は台湾が67,280トン、中国が40,504トン、日本が38,688トンでした。韓国は5,866トン、バヌアツは2,407トン、ロシアは814トンです。

2020年から2024年までの5年間を通じて、最も多いのは台湾、次いで中国で、日本は3番目です。合計は2020年の139,809トンから2021年の92,117トンまで下がり、その後は2022年が100,085トン、2023年が118,250トン、2024年が155,559トンと推移しています。

日本のシェアは2020年が21.2%、2022年が18.0%、2024年が24.9%です。なお2024年に日本が報告した38,688トンと、全さんまが集計した同年の水揚量38,695トンとの差は7トン、率にして0.018%でした。集計の主体が異なる2つの数値が、ほぼ同じ大きさで並んでいることになります。本資料に2025年の数値は掲載されていません。

漁獲可能量はどう動いてきたか|TACと採捕実績

楓

さんまには国が定める漁獲可能量があります。枠の大きさと実際に獲れた量を並べると、両者の距離が見えてきます。

漁獲可能量と採捕実績の推移|令和3年から令和8年の管理年度 単位:トン/出典:水産庁「漁獲可能量(TAC)と採捕実績の推移」ほか 漁獲可能量(TAC) 採捕実績 0 5万 10万 15万 155,335 18,317 155,335 18,060 118,131 24,465 110,911 38,726 95,623 64,840 91,554 2021 2022 2023 2024 2025 2026 TACは管理年度の途中で変更された場合、変更後の数量です。令和8管理年度は令和8年7月時点の数量です。 令和8管理年度は管理期間の途中のため、採捕実績は示していません。
出典:水産庁「漁獲可能量(TAC)と採捕実績の推移」「令和8管理年度の漁獲可能量(TAC)の配分総括表」
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

さんまは漁業法にもとづく漁獲可能量(TAC)の対象です。水産庁の資料では、令和3管理年度のTACは当初264,000トンで、期中に155,335トンへ変更されました。令和4管理年度は155,335トン、令和5管理年度は118,131トン、令和6管理年度は110,911トンと、変更後の数量が段階的に下がっています。

令和7管理年度のTACは95,623トンで、採捕実績は64,840トンでした。令和6管理年度は110,911トンの枠に対して実績が38,726トンで、枠と実績の差はこの数年つねに大きく開いています。令和8管理年度のTACは、令和8年5月21日の変更により91,554トンとなりました。

TACの算定は、北太平洋漁業委員会で決められた保存管理措置にもとづきます。同委員会は2025年の公海における漁獲可能量を前年の135,000トンから121,500トンへ、分布域全体の年間漁獲量を225,000トンから202,500トンへと、いずれも1割減としました。令和8管理年度は管理期間の途中のため、採捕実績はまだ示されていません。

楓のまとめ|量と金額と単価は、別の速さで動いてきた

楓

ここまでの図を並べ直すと、量・金額・単価の3つが同じ向きに動いていないことがわかります。3つの観察事実に整理します。

「サンマの漁獲量はどこまで減ったか」という問いに対して、本記事の図は、45年の水揚量、17年の金額と単価、港と国・地域の内訳という3つの角度から数値を並べてきました。どの数値を、どの期間で見るかによって、読み取れる形は変わります。データに優劣をつけるのではなく、観察された並びとして整理しておきます。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 2025年の全国のさんま水揚量は64,738トンで、系列内で最も多かった2008年の343,225トンの18.9%でした。系列内で最も少なかった2022年の17,910トンからは3.61倍、前年の2024年からは1.67倍です。5万トンを上回ったのは2019年以降で初めてでした。

観察2. 2009年と2025年の水揚金額は、それぞれ21,361,716千円と21,464,574千円でほぼ同じ水準です。一方で水揚量には4.76倍の開きがあり、1kg当たりの平均単価は69.3円から331.6円へと4.78倍になりました。量と金額と単価は、同じ向きには動いていません。

観察3. 2025年の水揚げは16の港のうち花咲が40.8%を占め、地域別では北海道が52.3%、本州が47.7%でした。国・地域別では2024年の合計155,559トンのうち台湾が67,280トン、日本が38,688トンで、日本のシェアは24.9%です。漁獲可能量は令和8管理年度で91,554トンに設定されています。

3つの観察事実を重ねると、量が5分の1になっても産地で成立した金額の合計はほぼ同じ、という並びが浮かびます。量・金額・単価は、それぞれ別の速さで動いてきた指標として並んでいます。「どこまで減ったか」という問いへの答えは、45年で見れば2008年の18.9%、直近1年で見れば前年の1.67倍という、2つの数値が同時に成り立つ状態です。

よくある質問(FAQ)

楓

さんまの数字を読むときは、集計している主体・期間の取り方・価格の段階の3点をセットで確認してください。

Q1. さんまの「水揚量」と「漁獲量」は同じものですか?

本記事の主な系列は、全国さんま棒受網漁業協同組合が集計する国内の港への水揚量です。日本の漁獲量とは集計の枠組みが異なりますが、2024年で比べると、水揚量38,695トンに対して北太平洋漁業委員会に報告された日本の漁獲量は38,688トンで、差は7トン、率にして0.018%でした。近い年については、ほぼ同じ大きさの数値として読むことができます。

Q2. 2025年に水揚量が増えたのは、資源が増えたということですか?

本記事は増減の要因を判定していません。水産研究・教育機構の資源量直接推定調査では、経度180度以西の推定分布量は2021年に45万トンで過去最低となり、2024年は92.2万トンまで増えたものの低い水準にあるとされています。また水産庁は2025年8月から12月の来遊量の見通しを「昨年並みの低水準」としていました。実績は前年の1.67倍でしたが、この並びから要因を導くことはできません。

Q3. 図に出てくる単価は、お店で買うときの値段ですか?

違います。本記事の単価は水揚港で成立した平均単価で、原資料は10kg当たりで公表されています。本記事はこれを1kg当たりに換算しました。店頭の価格には輸送・加工・小売の各段階で費用が加わるため、水準が異なります。2025年の331.6円は、1尾を120gと仮定した編集部の試算で1尾あたりおよそ40円にあたります。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓

当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年8月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

2025年(令和7年)の全国のさんま水揚量 64,738トン・2024年38,695トン・前年比1.67倍。水揚金額21,464,574千円・単価3,316円(10kg当たり)。港別の内訳も同資料による。

全国さんま棒受網漁業協同組合「令和6年・令和7年 対比さんま水揚状況(最終)」 →
✅ 一次確認

1981年から2025年までの年別水揚量。系列内で最多は2008年の343,225トン、最少は2022年の17,910トン。

全国さんま棒受網漁業協同組合「さんまの水揚量(年)」 →
✅ 一次確認

NPFC統計における国・地域別サンマ漁獲量(2020年〜2024年)。2024年の合計155,559トン・台湾67,280トン・日本38,688トン。2025年の数値は当該資料に掲載なし。

水産庁 水産政策審議会 資料5-4「令和8管理年度さんま漁獲可能量(TAC)の設定及び配分について」 →
✅ 一次確認

漁獲可能量(TAC)と採捕実績の推移。令和7管理年度のTAC95,623トン・採捕実績64,840トン、令和6管理年度110,911トン・38,726トン。

水産庁「漁獲可能量(TAC)と採捕実績の推移(さんま)」 →
✅ 一次確認

令和8管理年度のさんまTACは91,554トン。令和8年5月21日に95,623トンから変更された(令和8年7月時点)。

水産庁「令和8管理年度の漁獲可能量(TAC)の配分総括表(令和8年7月31日更新)」 →
📊 筆者試算

2025年の平均単価331.6円/kgは、水揚金額21,464,574千円 ÷ 水揚数量64,738トン の再計算値(公表単価3,316円/10kgと一致)。1尾を120gと仮定すると 331.6円 × 0.12kg ≒ 39.8円で、1尾あたりおよそ40円にあたる。1尾の重量は年により変動するため、120gは編集部が置いた仮定値。

計算の元データ:全国さんま棒受網漁業協同組合「対比さんま水揚状況(最終)」 →
📊 筆者試算

2025年/2008年=18.9%(64,738 ÷ 343,225)。2009年との対比は水揚量4.76倍・水揚金額1.005倍・平均単価4.78倍。45年平均は約193,485トン。

計算の元データ:全国さんま棒受網漁業協同組合「さんまの水揚量(年)」 →
✅ 一次確認

2025年8月から12月の漁況見通し。漁期を通じた来遊量は「昨年並みの低水準」とされていた(FAQ Q2)。

水産庁「サンマの長期漁海況予報が発表されました」(令和7年7月29日) →
🔍 二次確認

サンマの資源量直接推定調査(経度180度以西の推定分布量)は2021年に45万トン、2024年は92.2万トン(FAQ Q2)。

一般財団法人 東京水産振興会「水産振興コラム」第13回 →
⚠ 要確認

農林水産省「漁業・養殖業生産統計」の令和7年(2025年)分は概数値(令和8年5月29日公表)で、魚種別の確定値は令和9年2月公表予定です。本記事の2025年の数値は全さんまの最終集計を用いています。

変更の可能性あり。農林水産省「令和7年漁業・養殖業生産統計(概数値)」 →
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