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お米の歴史を年表で図解|収穫量・反収・消費量で見る明治からの143年【2026年】

お米の歴史を年表で図解|収穫量・反収・消費量で見る明治からの143年
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楓
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米の歴史は、制度の年だけを並べても量の変化が見えず、収穫量だけを並べても制度との前後が見えません。制度の年と水稲の収穫量を同じ年の軸に重ねると、いつ、何が、どれだけ変わったのかを1枚で確認できます。

日本の水稲は、全国統計が始まった1883年産から2025年産までの143年で、作付面積が44%減り、10a当たりの収量が3.1倍になりました。農林水産省の作物統計によると、作付面積は256.5万haから142.5万haへ、10a当たり収量は178kgから547kgへ変わっています。収穫量が最も多かったのは1967年産の1,425.7万tで、2025年産は779.0万tでした。

食べる量も変わりました。食料需給表の「1人1年当たり供給純食料」(以下、1人当たり消費量)は、1962年度の118.3kgが最大で、2025年度の概算値は52.0kgです。1日当たりに直すと、324.0gから142.6gになります。

本記事では、食糧管理法、生産調整、食糧法といった制度の年と収穫量を重ねた年表図を中心に、作付面積、10a当たり収量、作況指数、1人当たり消費量を順に整理します。対象は水稲で、全国統計のある1883年産以降に絞りました。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

日本の米づくりは、明治からどう変わったのか?

1883年から143年。作付面積は44%減り、10a当たり収量は3.1倍になった。

水稲の10a当たり収量(1883年産 178kg → 2025年産 547kg) 3.1倍 作付面積 256.5万ha → 142.5万ha(44%減)/収穫量 456.6万t → 779.0万t(1.7倍) 2025年産が143年で最大 / Highest on record
1883全国統計の始点 1942食糧管理法 1967収穫量最大 1995食糧法施行 202510a当たり547kg

Source

農林水産省「作物統計」(水稲 収穫量累年統計・1883〜2025年産)/「食料需給表」(2025年度概算・2026年8月公表)

楓の整理
この記事の要点

◆ 水稲の全国統計は1883年産から2025年産まで143年分あります。作付面積は256.5万haから142.5万haへ44%減り、10a当たり収量は178kgから547kgへ3.1倍になりました。
◆ 対象は日本の水稲(子実用)です。陸稲は含めていません。稲作の伝来から江戸時代までは、年ごとの統計がないため扱っていません。
◆ 作物統計は「年産」、食料需給表は「年度」で数えます。2025年産の収穫量には基準の異なる2つの公表値があり、本記事は長期の系列と同じ基準(ふるい目幅1.70mm)の779.0万tを使います。主食用で生産者のふるい目幅による値は718.1万tです。

出典:農林水産省「作物統計」水稲 収穫量累年統計(全国・1883〜2025年産)/「食料需給表」(2025年度概算・2026年8月公表)。倍率・増減率・年数は編集部の試算です。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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米の収穫量は143年でどう動いたか|最大は1967年産の1,425.7万t

楓
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上の段に制度と統計上の節目、下の段に水稲の収穫量を置き、横軸は年を等間隔にとりました。制度が変わった年と収穫量の動きを、同じ軸の上で見比べられます。

米の歴史年表|制度と水稲の収穫量を1枚に重ねる 上段:制度(丸)と統計上の節目(四角)/下段:水稲の収穫量(1883〜2025年産・万t) 1880 1900 1920 1940 1960 1980 2000 2020 制度 統計上の節目 0 400 800 1,200 1,600万t 1,000万t 2025 備蓄米の売渡し 2018 数量目標の配分廃止 1971 生産調整の本格実施 1995 食糧法 1942 食糧管理法 1883 全国統計の始点 1967 収穫量が最大 1993 作況指数74 1967年産 1,425.7万t(最大) 2025年産 779.0万t
出典:農林水産省「作物統計」水稲 収穫量累年統計(全国・1883〜2025年産)、食料・農業・農村政策審議会資料、食料・農業・農村白書。収穫量は子実用・ふるい目幅1.70mmベース。1884・1885年産と1944〜1973年産は沖縄県を含みません。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

1883年産の収穫量は456.6万tでした。翌1884年産の404.1万tが143年の中で最も少なく、その後は増減を繰り返しながら増えていきます。1933年産に1,043.9万tとなり、初めて1,000万tを超えました。

1,000万t以上の年が続くようになったのは1955年産からです。1955年産は1,207.3万tで、1967年産に1,425.7万tの最大に達しました。1,400万tを超えたのは、1967年産と翌1968年産(1,422.3万t)の2年だけです。

1,000万t以上だった年は、1933年産から1997年産までに41回あります。最後は1997年産の1,000.4万tで、1998年産からは1,000万tを下回っています。2025年産は779.0万tで、最大だった1967年産の55%にあたります。

図の下の段には、前後の年より大きく下がった年が2つ見えます。1945年産の582.3万tと、1993年産の781.1万tです。この2つの年は、あとの章で作況指数と合わせて取り上げます。

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作付面積は減り、10a当たりの収量は増えた|面積44%減・収量3.1倍

楓
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収穫量は、作付面積と10a当たり収量の掛け算で決まります。2つを同じ年の目盛りで上下に並べると、面積が動いた時期と収量が伸びた時期を別々に確認できます。

作付面積は減り、10a当たり収量は増えた 水稲(子実用)・1883〜2025年産。上:作付面積/下:10a当たり収量。横軸は同じ年の目盛り 作付面積(万ha) 0 100 200 300 1969年産 317.3万ha(最大) 2025年産 142.5万ha 10a当たり収量(kg) 0 100 200 300 400 500 600 1880 1900 1920 1940 1960 1980 2000 2020 1919年産 302kg 1960年産 401kg 1984年産 517kg 2025年産 547kg(最大)
出典:農林水産省「作物統計」水稲 収穫量累年統計(全国・1883〜2025年産)。作付面積は子実用、10a当たり収量はふるい目幅1.70mmベース。1884・1885年産と1944〜1973年産は沖縄県を含みません。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

作付面積は1883年産の256.5万haから少しずつ広がり、1927年産に初めて300万haを超えました。300万ha以上だったのは1927〜1942年産と1955〜1969年産で、最大は1969年産の317.3万haです。

1970年産は283.6万ha、1971年産は262.6万haで、1969年産からの2年で54.7万ha減りました。1996年産に200万haを下回り、2016年産からは150万ha未満が続いています。最小は2023年産の134.4万haで、2025年産は142.5万haでした。

10a当たり収量は、1883年産の178kgから2025年産の547kgまで増えました。初めて300kgを超えたのは1919年産(302kg)、400kgは1960年産(401kg)、500kgは1984年産(517kg)です。300kgから400kgまでが41年、400kgから500kgまでが24年でした。

2025年産の547kgは143年の中で最大です。それまでの最大は、1994年産と2016年産の544kgでした。面積が44%減り、収量が3.1倍になった結果、2025年産の収穫量は1883年産の1.7倍になっています。米をつくる人の数については、農業従事者の推移をまとめた記事で整理しています。

始点・最大の年・最新の3時点で比べる

指標始点最大の年最新始点との比
作付面積256.5万ha317.3万ha(1969年産)142.5万ha44%減
10a当たり収量178kg547kg(2025年産)547kg3.1倍
収穫量456.6万t1,425.7万t(1967年産)779.0万t1.7倍
1人当たり消費量114.9kg(1960年度)118.3kg(1962年度)52.0kg(2025年度・概算)0.45倍

水稲の3指標は始点が1883年産、最新が2025年産です。1人当たり消費量は食料需給表のある1960年度が始点で、最新は2025年度の概算値です。

出典:農林水産省「作物統計」水稲 収穫量累年統計(全国・1883〜2025年産)/「食料需給表」。10a当たり収量と収穫量はふるい目幅1.70mmベース。「始点との比」は編集部の試算です。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
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米の制度はいつ変わったか|1942年の食糧管理法から2025年の備蓄米の売渡しまで

楓
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制度は、名称と年を農林水産省の資料の記述どおりに並べます。それぞれの年の作付面積や収穫量を添えて、数字と一緒に確認していきます。

農林水産省の審議会資料によると、食糧管理法は1942年から1995年までの法律です。1942年産の水稲は、作付面積が300.1万ha、収穫量が985.9万tでした。同じ資料には、1969年に国の管理外の自主流通米制度が導入されたとあります。

米の生産調整について、農林水産省は2009年の資料で「昭和44年に試行され、46年に本格的に実施」と記しています。西暦では1969年の試行、1971年の本格実施です。同省の別の資料には、開始を1969年とするものと1971年とするものがあります。作付面積は1969年産が317.3万ha、1971年産が262.6万haでした。

過剰米の処理は2回行われました。食糧部会の資料では、第1次が1971〜1974年で処分数量は約740万t、第2次が1979〜1983年で約600万tです。総損失額は、第1次が約1兆円、第2次が約2兆円とされています。

1995年には、食糧管理法から主要食糧法(食糧法)へ移りました。審議会資料には、1998年に備蓄運営ルールを導入、2004年の食糧法改正で計画流通制度を廃止、2007年産から農業者・農業者団体が主体的に需給調整を行う仕組みへ移行、と並んでいます。

令和元年度の食料・農業・農村白書によると、2018年産から行政による生産数量目標の配分が廃止されました。2018年産の作付面積は147.0万ha、収穫量は778.0万tです。

2025年には、政府備蓄米の売渡しが行われました。令和7年度の白書によると、3月と4月の入札で約31万t、5月26日からの随意契約で約28万t、8月1日からの加工原材料用で約5万tです。米の値段の動きは、米の価格の推移をまとめた記事で扱っています。

収穫量が大きく落ちた年|作況指数は1945年産が67、1993年産が74

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作況指数は、その年の10a当たり収量を平年の収量と比べた値で、平年が100です。指数のある1926年産以降で90以下だった年を、低い順に横棒で並べました。

作況指数が90以下だった8つの年(1926年産以降) 作況指数は、10a当たり平年収量に対する10a当たり収量の比率(平年=100) 0 50 100(平年) 1945年産 67 1993年産 74 1953年産 84 1934年産 85 1980年産 87 1941年産 88 1931年産 90 2003年産 90
出典:農林水産省「作物統計」水稲 収穫量累年統計(全国)。1926〜1947年産の作況指数は、過去7か年のうち最高と最低を除く5か年の平均を平年収量とみなした値です。2015年産以降は生産者が使用しているふるい目幅ベースで、2025年産は作況指数の公表がありません。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

作況指数が最も低かったのは1945年産の67です。10a当たり収量は208kg、収穫量は582.3万tで、前年の1944年産(866.6万t)より284.3万t少なくなりました。1926〜1947年産の指数は、過去7か年のうち最高と最低を除く5か年の平均を平年とみなして計算されています。

次に低いのは1993年産の74です。10a当たり収量は367kg、収穫量は781.1万tでした。前年の1992年産は1,054.6万tで、1年で273.5万t少なくなっています。翌1994年産は作況指数109、収穫量1,196.1万tでした。

食料需給表によると、米の輸入量は1992年度の9.2万tに対し、1993年度は104.9万t、1994年度は183.5万tでした。審議会資料は「1993年産米の未曾有の不作に伴う緊急輸入の実施」と記しています。1995〜2024年度の輸入量は、毎年度49.5万t以上です。

残りの6つの年は、1953年産が84、1934年産が85、1980年産が87、1941年産が88、1931年産と2003年産が90です。2003年産の収穫量は777.9万tで、1993年産の781.1万tを下回りました。2003年産の作付面積は166.0万haで、1993年産の212.7万haより46.7万ha小さくなっています。

なお、2025年産は作況指数が公表されていません。農林水産省は2025年産から、直近5年のうち最高と最低を除いた3年の平均収量と比べる「作況単収指数」を公表しており、2025年産の値は102です。

1人当たりの消費量はどう変わったか|1962年度118.3kgから2025年度52.0kg

楓
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食料需給表は1960年度から続く統計です。米の1人1年当たり供給純食料を1本の折れ線にすると、最大の年度と直近の水準を同じ図で確認できます。

米の1人当たり消費量は1962年度が最大 1人1年当たり供給純食料(kg)・1960〜2025年度。年度の値を年度の開始年の位置に置いています 0 20 40 60 80 100 120 140kg 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 1962年度 118.3kg(最大) 2025年度 52.0kg(概算) 白抜きの点は概算値
出典:農林水産省「食料需給表」。1960〜2023年度は確報の品目別累年表、2024年度(確定値)と2025年度(概算値)は2026年8月公表の資料によります。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

食料需給表の最初の年度である1960年度は114.9kgでした。1962年度に118.3kgで最大となり、1965年度は111.7kg、1975年度は88.0kg、1985年度は74.6kgです。100kg以上だったのは1968年度の100.1kgが最後でした。

1995年度は67.8kg、2005年度は61.4kg、2015年度は54.6kgでした。2023年度の50.3kgが1960年度以降の最小で、2024年度は53.3kg、2025年度の概算値は52.0kgです。2025年度の52.0kgは、最大だった1962年度の44%の水準にあたります。

1日当たりの値も公表されています。1962年度は324.0g、2025年度(概算値)は142.6gです。2024年度の値は、確報の統計表では53.4kg、2026年8月公表の資料では53.3kgで、本記事は8月の値を使いました。食料全体の自給率は、食料自給率の推移をまとめた記事で扱っています。

米の年表|1883年から2025年までの21の年

楓
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図にラベルを付けられなかった年も含めて、制度と統計上の節目を古い順に21件並べます。添えた数字は、作物統計と食料需給表、農林水産省の資料の値です。

TIMELINE
米の年表(1883年〜2025年)
1883年

水稲の全国統計(作付面積・収穫量)の始点。作付面積256.5万ha、10a当たり収量178kg、収穫量456.6万t。

1919年

10a当たり収量が初めて300kgを超える(302kg)。

1933年

収穫量が初めて1,000万tを超える(1,043.9万t・作況指数120)。

1942年

食糧管理法(1995年まで)。1942年産の収穫量は985.9万t。

1945年

収穫量582.3万t、作況指数67(指数のある1926年産以降で最小)。

1955年

収穫量1,207.3万t、作況指数118。この年から1,000万t以上の年が続く。

1960年

10a当たり収量が初めて400kgを超える(401kg)。食料需給表の最初の年度(1人当たり消費量114.9kg)。

1962年

1人当たり消費量が118.3kgで最大(1962年度)。

1967年

収穫量が1,425.7万tで最大。10a当たり収量453kg、作況指数112。

1969年

作付面積が317.3万haで最大。自主流通米制度の導入。米の生産調整の試行。

1971年

米の生産調整の本格実施。作付面積262.6万ha(1969年産から54.7万ha減)。第1次過剰米処理(1974年まで・約740万t)。

1979年

第2次過剰米処理(1983年まで・約600万t)。

1984年

10a当たり収量が初めて500kgを超える(517kg)。

1993年

収穫量781.1万t、作況指数74。米の輸入量は1993年度104.9万t、1994年度183.5万t。

1995年

食糧管理法から主要食糧法(食糧法)へ。

1998年

備蓄運営ルールの導入。作付面積179.3万ha、収穫量893.9万t(この年から1,000万t未満が続く)。

2004年

食糧法改正(計画流通制度の廃止)。

2007年

農業者・農業者団体が主体的に需給調整を行う仕組みへ移行(2007年産から)。

2018年

行政による生産数量目標の配分を廃止(2018年産から)。作付面積147.0万ha。

2023年

作付面積が134.4万haで最小。1人当たり消費量が50.3kgで最小(2023年度)。

2025年

政府備蓄米の売渡し(3月からの入札で約31万t、5月26日からの随意契約で約28万t)。2025年産は作付面積142.5万ha、10a当たり収量547kg(最大)、収穫量779.0万t。

21件のうち、制度に関する記述がある行は、1942年、1969年、1971年、1979年、1995年、1998年、2004年、2007年、2018年、2025年の10件です。残りの11件は、作物統計と食料需給表の数字から読み取れる節目で、最大や最小の年、初めて区切りの値を超えた年を載せています。

楓のまとめ|年表から読み取れる3つの観察

楓
楓

ここまでの図と年表を、3つの観察に整理します。評価や予想は加えず、数字で確認できたことだけを並べます。

「日本の米づくりは、明治からどう変わったのか」という問いには、年表そのものが答えになります。水稲の全国統計がある143年分を、収穫量、作付面積と10a当たり収量、制度、1人当たり消費量の順に見てきました。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 水稲の全国統計は1883年産から2025年産まで143年分あります。収穫量は1883年産の456.6万tから増え、1967年産の1,425.7万tが最大でした。2025年産は779.0万tで、最大の年の55%です。

観察2. 作付面積は1969年産の317.3万haが最大で、2025年産は142.5万haです。1883年産と比べると44%減りました。10a当たり収量は178kgから547kgへ3.1倍になり、2025年産が143年の中で最大です。

観察3. 1人当たり消費量は1962年度の118.3kgが最大で、2025年度の概算値は52.0kgです。制度は、1942年の食糧管理法、1971年の生産調整の本格実施、1995年の食糧法、2018年産からの生産数量目標の配分廃止の順に変わってきました。

3つを重ねると、収穫量が最大だった1967年産、作付面積が最大だった1969年産、1人当たり消費量が最大だった1962年度は、3つとも1960年代にあります。10a当たり収量だけは、最新の2025年産が最大です。

よくある質問(FAQ)

楓
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米の統計を読むときは、「年産」と「年度」の違い、水稲だけか陸稲を含むか、ふるい目幅の基準の3点を確認してください。同じ年でも、基準によって数字が変わります。

Q1. 米の収穫量が最も多かったのはいつですか?

水稲の収穫量が最も多かったのは1967年産で、1,425.7万tです。翌1968年産も1,422.3万tで、1,400万tを超えたのはこの2年だけでした。2025年産は779.0万tです。数値は農林水産省の作物統計による子実用の値で、ふるい目幅1.70mmベースです。

Q2. 米の統計はいつからありますか?

農林水産省の作物統計には、水稲の全国の作付面積、10a当たり収量、収穫量が1883年産から載っています。作況指数は1926年産から、1人当たり消費量にあたる食料需給表の供給純食料は1960年度からです。それより前の時代は、同じ形の年ごとの統計がありません。

Q3. 日本人は1年にどれくらい米を食べていますか?

食料需給表の1人1年当たり供給純食料は、2025年度の概算値で52.0kg、1日当たりでは142.6gです。確定値のある2024年度は53.3kgでした。最大だったのは1962年度の118.3kgで、2025年度はその44%の水準です。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓
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当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

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この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年10月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

水稲の作付面積(子実用)・10a当たり収量・収穫量(子実用)・作況指数の全国値。1883〜2025年産の143年分を統計表と1年ずつ照合しました。1883年産 256.5万ha・178kg・456.6万t/1967年産 1,425.7万t/1969年産 317.3万ha/2025年産 142.5万ha・547kg・779.0万t(ふるい目幅1.70mmベース)

農林水産省「作物統計調査 作況調査 長期累年」水稲 収穫量累年統計(e-Stat) →
✅ 一次確認

2025年産の主食用:作付面積136万7,000ha、10a当たり収量526kg、収穫量718万1,000t(生産者が使用しているふるい目幅ベース)、作況単収指数102。陸稲の作付面積は334ha

農林水産省「令和7年産水陸稲の収穫量」 →
✅ 一次確認

10a当たり収量が初めて300kgを超えたのは1919年、400kgは1960年、500kgは1984年

農研機構 東北農業研究センター「図説:収量の累年統計にみるわが国の稲作と東北の稲作」 →
✅ 一次確認

米の1人1年当たり供給純食料:1965年度111.7kg、1975年度88.0kg、1985年度74.6kg、1995年度67.8kg、2005年度61.4kg、2015年度54.6kg、2023年度50.3kg、2024年度53.3kg(確定値)、2025年度52.0kg(概算値)。1人1日当たりは2025年度142.6g(概算値)

農林水産省「食料需給表」令和7年度(概算値)・令和6年度(確定値) →
✅ 一次確認

1960〜2024年度の国内生産量・輸入量・1人当たり供給純食料(65年度分を統計表と照合)。1960年度114.9kg、1962年度118.3kg(1日当たり324.0g)、1968年度100.1kg。輸入量は1992年度9.2万t、1993年度104.9万t、1994年度183.5万t、1995年度49.5万t

農林水産省「食料需給表」確報 令和6年度 品目別累年表(e-Stat) →
✅ 一次確認

国民1人・1年あたりの米の消費量は1962年度の118.3kgがピーク

農林水産省 消費者の部屋「年間1人当たりの米の消費量」 →
✅ 一次確認

食糧管理法(1942〜1995年)、自主流通米制度の導入(1969年)、主要食糧法(1995年から)、備蓄運営ルールの導入(1998年)、食糧法改正による計画流通制度の廃止(2004年)、2007年産から農業者・農業者団体が主体的に需給調整を行う仕組みへ移行。「1993年産米の未曾有の不作に伴う緊急輸入の実施」の記述

農林水産省 食料・農業・農村政策審議会 企画部会 参考資料 →
✅ 一次確認

米の生産調整は「昭和44年に試行され、46年に本格的に実施」(1969年に試行、1971年に本格実施)

農林水産省「米政策の第2次シミュレーション結果と米政策改革の方向」(2009年) →
✅ 一次確認

2018年産から行政による生産数量目標の配分を廃止

農林水産省「令和元年度 食料・農業・農村白書」米政策改革の動向 →
✅ 一次確認

過剰米処理:第1次(1971〜1974年)処分数量 約740万t・総損失額 約1兆円/第2次(1979〜1983年)約600万t・約2兆円

農林水産省 食料・農業・農村政策審議会 食糧部会「米をめぐる状況について」(2025年1月) →
✅ 一次確認

政府備蓄米の売渡し:2025年3月に2回・4月に1回の入札で約31万t、5月26日からの随意契約で約28万t、8月1日からの加工原材料用で約5万t

農林水産省「令和7年度 食料・農業・農村白書」特集 米の安定供給に向けた対応 →
📊 筆者試算

143年=2025−1883+1。3.1倍=547÷178=3.07。44%減=1−142.5÷256.5=0.444。1.7倍=779.0÷456.6=1.71。55%=779.0÷1,425.7=0.546。54.7万ha=317.3−262.6。収穫量1,000万t以上の年は1933〜1997年産に41回、1,400万t以上は1967・1968年産の2回。作付面積300万ha以上は1927〜1942年産と1955〜1969年産(累年統計からの判定)

編集部 集計(元データ:農林水産省「作物統計調査 作況調査 長期累年」) →
📊 筆者試算

前年との差:284.3万t=866.6−582.3(1945年産)、273.5万t=1,054.6−781.1(1993年産)。作付面積の差46.7万ha=212.7−166.0(1993年産と2003年産)。到達の間隔:41年=1960−1919、24年=1984−1960。作況指数90以下の年は1926年産以降に8回

編集部 集計(元データ:農林水産省「作物統計調査 作況調査 長期累年」ほか) →
📊 筆者試算

1人当たり消費量の比:44%=52.0÷118.3=0.440、0.45倍=52.0÷114.9。1日当たりの検算:52.0kg×1,000÷365日=142.5g(公表値は142.6g)、118.3kg×1,000÷365日=324.1g(公表値は324.0g)

編集部 集計(元データ:農林水産省「食料需給表」) →
⚠ 要確認

2025年度の1人当たり消費量52.0kgは概算値で、確定値の公表で変わることがあります。2024年度は確報の統計表では53.4kg、2026年8月公表の資料では53.3kgで、本記事は8月の値を使っています。

変更の可能性あり。農林水産省「食料需給表」 →
⚠ 要確認

米の生産調整の開始年は、農林水産省の資料によって書き方が異なります。「消費者の部屋」は1969年から始まったと記し、審議会資料は「生産調整の開始(1971年)」と記しています。本記事は、試行と本格実施を分けて書いた資料に沿って、1969年を試行、1971年を本格実施としました。

資料により表記が異なります。農林水産省 消費者の部屋「いつから米の生産調整が始まったのか」 →
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