
血液型の割合は、100マスの図で見ると4:3:2:1の比がそのまま面積になります。日本の分布を確かめたあとで、国ごとに最も多い型を世界地図に塗り分けると、日本の位置がはっきりします。
日本人の血液型は、日本赤十字社の近似値でA型が40%、O型が30%、B型が20%、AB型が10%です。Rh陰性(Rhマイナス)の人は全体の0.5%で、200人に1人にあたります。世界の国・地域別に見ると、比較できる117のうち79でO型が最も多く、A型が最も多い日本は少数派の側に入ります。
本記事では、日本赤十字社の公表値、全国446万人を集計した1978年の論文、国別の分布表をもとに、日本の割合、Rh陰性の内訳、近似値と実測の差、世界の分布を図解で整理します。血液型と性格・相性・病気の関係は扱わず、観察された割合の数字だけを並べていきます。
日本人の血液型はA・O・B・ABがそれぞれ何割で、世界の国々と比べるとどう違うのか。
日本人はA型40%、O型30%、B型20%、AB型10%。世界の国・地域の約7割はO型が最多で、日本はA型が最多の少数派に入る。
本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
日本人の血液型の割合|A型40%・O型30%・B型20%・AB型10%

100マスの図では、1マスが1%です。A型が4行、O型が3行、B型が2行、AB型が1行と、近似値の比がそのまま行数になって並びます。右の枠はRh陰性だけを拡大したものです。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
日本赤十字社は、日本人の血液型の割合を近似値としてA型40%、O型30%、B型20%、AB型10%と示しています。比にすると4:3:2:1で、A型が最も多く、AB型が最も少ない並びです。40人のクラスに置き換えると、A型16人、O型12人、B型8人、AB型4人という人数になります。
この4:3:2:1は、日本赤十字社の輸血情報のページと、各地の赤十字血液センターのページで同じ値が示されています。いずれも「近似値」「おおよその割合」と書かれており、特定の年の集計値ではなく、日本人全体の分布を丸めた目安です。年ごとの調査値との違いは、後半で1978年の全国集計と並べて確かめます。
Rh陰性(Rhマイナス)は何人に1人?型別の内訳

Rh陰性は全体の0.5%と小さいため、ABOの4つに分けると1%に届かない数字が並びます。人数に直すと、どれくらいの頻度かがつかみやすくなります。
血液型にはABOとは別にRh式があり、日本赤十字社によると日本人のRh陰性の割合は約0.5%、200人に1人です。茨城県赤十字血液センターの内訳では、A型のRh陰性が0.2%(約500人に1人)、O型が0.15%(約670人に1人)、B型が0.1%(約1,000人に1人)、AB型が0.05%(約2,000人に1人)でした。
AB型でRh陰性の人は約2,000人に1人で、ABOとRhを組み合わせた8つの区分の中で最も少ない組み合わせです。一方、兵庫県赤十字血液センターの説明では、白人のRh陰性の頻度は15%とされています。日本の0.5%と比べると30倍の開きがあり、同じRh陰性でも地域によって割合が大きく異なります。
「4:3:2:1」は実測ではどうなる?全国446万人の集計と比べる

近似値と実測値は、同じ型どうしを2本の棒で並べると差が見えます。4つの型のうち、B型の棒だけが近似値より長くなっています。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
日本の血液型の分布を大規模に集計した研究に、Fujita、Tanimura、Tanaka の3氏が1978年に Japanese Journal of Human Genetics に発表した論文があります。全国の都道府県の衛生部、保健所、赤十字血液センターから4,464,349人分のデータを集め、A型38.65%、O型29.25%、B型22.15%、AB型9.95%という割合を示しました。
近似値の4:3:2:1と比べると、A型は1.35ポイント、O型は0.75ポイント低く、B型は22.15%で、近似値の20%より2.15ポイント多い値でした。A型、O型、B型、AB型の順位は同じで、4:3:2:1は実測の分布を扱いやすい比に丸めたものと読み取れます。
同じ論文の要旨では、A型の遺伝子の頻度が北東から南西に向かって高くなり、B型とO型の遺伝子の頻度は低くなる地域差も報告されています。ただし要旨には都道府県ごとの値が載っていないため、本記事では県別の数字や地図は示していません。いずれも1970年代の集計である点にも注意が必要です。
世界では何型が多い?国ごとに最も多い血液型を地図で見る

国ごとの分布は、最も多い型だけで塗り分けると傾向が一目でわかります。地図の大半が淡い紫のO型で、濃い紫のA型が欧州と東アジアの一部に固まっています。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
国別の血液型の分布をまとめた表(Wikipedia「Blood type distribution by country」)には126の国と地域が載っています。このうち、8区分の合計が100%から1.5ポイント以内に収まる117の国と地域で最も多い型を数えると、O型が79、A型が36、B型が2で、O型が最も多い国・地域が約7割を占めました。
A型が最も多い36の国と地域は、フランス、ドイツ、ノルウェー、ポーランドなど欧州の国々と、日本、韓国、北朝鮮の東アジア3か国に集まっています。B型が最も多いのはバングラデシュとパキスタンの2か国でした。国ごとの体の特徴の違いは、身長の国際比較でも図解しています。
この表は国ごとに出典が異なる集約表で、調査の年や対象(献血者か一般の住民か)もそろっていません。中国の行は出典とされた論文の値と一致しなかったため、本記事では中国本土の34地域・約2,300万人を集計した論文(Sun ほか、2022年)の値に差し替えました。米国の値は、Stanford Blood Center が示すAABBの公表値と一致しています。
O型が多い国・少ない国|日本は117の国と地域で低い方から4番目

O型の割合を高い順と低い順に10ずつ並べると、上位は中南米、下位は東アジアと東欧に寄っています。日本の棒は下位の側にあります。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
O型の割合が最も高いのはエクアドルの77.4%で、ペルー71.4%、パラグアイ69.0%、コロンビア66.4%と続き、上位10のうち8つが中南米の国でした。残る2つはコンゴ民主共和国(60.5%)とソマリア(60.0%)です。国別の分布表には、O型が9割を超える国はありませんでした。
反対に、O型の割合が最も低いのは北朝鮮の27.2%で、韓国27.5%、バングラデシュ29.7%と続きます。日本の30%は117の国と地域のうち低い方から4番目で、O型が少ない側の国に入ります。下位10にはアルメニア、ウズベキスタン、チェコ、ハンガリー、スロバキア、ブルガリアも並び、いずれもA型が最も多い国です。
主要20か国の血液型の割合を一覧で比べる

主要な国を1枚の表に並べると、4つの型の組み合わせが国ごとに違うことがわかります。B型とAB型の列を見ると、アジアの国の数字が大きくなっています。
主要20か国の血液型の割合(%)
単位:% / 日本は日本赤十字社の近似値、中国は本土の調査値
| 国 | O型 | A型 | B型 | AB型 | Rh陰性 | 最も多い型 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 30.0 | 40.0 | 20.0 | 10.0 | 0.5 | A型 | 一次 |
| 韓国 | 27.5 | 34.1 | 26.8 | 11.5 | 0.3 | A型 | 二次 |
| 中国(本土) | 34.2 | 28.7 | 28.2 | 8.9 | なし | O型 | 一次 |
| 台湾 | 44.2 | 25.9 | 23.9 | 6.0 | 0.3 | O型 | 二次 |
| インド | 34.6 | 23.2 | 34.1 | 8.2 | 5.9 | O型 | 二次 |
| タイ | 41.0 | 17.0 | 37.0 | 5.0 | 0.5 | O型 | 二次 |
| フィリピン | 46.0 | 23.0 | 25.0 | 6.0 | 0.3 | O型 | 二次 |
| インドネシア | 37.0 | 26.0 | 29.0 | 8.0 | 0.5 | O型 | 二次 |
| バングラデシュ | 29.7 | 26.8 | 33.7 | 9.8 | 1.8 | B型 | 二次 |
| パキスタン | 33.1 | 23.8 | 33.4 | 9.7 | 9.4 | B型 | 二次 |
| 米国 | 44.0 | 42.0 | 10.0 | 4.0 | 15.0 | O型 | 一次 |
| カナダ | 46.0 | 42.0 | 9.0 | 3.0 | 14.9 | O型 | 二次 |
| メキシコ | 61.8 | 27.4 | 8.9 | 1.8 | 4.4 | O型 | 二次 |
| ブラジル | 45.0 | 42.0 | 10.0 | 3.0 | 19.5 | O型 | 二次 |
| ペルー | 71.4 | 18.9 | 8.1 | 1.6 | 2.2 | O型 | 二次 |
| フランス | 43.0 | 45.0 | 9.1 | 2.9 | 15.1 | A型 | 二次 |
| ドイツ | 41.0 | 43.0 | 11.0 | 5.0 | 15.0 | A型 | 二次 |
| ロシア | 42.0 | 35.0 | 20.0 | 3.0 | 11.9 | O型 | 二次 |
| ナイジェリア | 52.9 | 22.8 | 20.6 | 3.7 | 5.1 | O型 | 二次 |
| エジプト | 36.4 | 33.9 | 21.0 | 8.7 | なし | O型 | 二次 |
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
B型の割合が高い国は、タイの37.0%、インドの34.1%、バングラデシュの33.7%、パキスタンの33.4%など、南アジアと東南アジアに多く見られます。117の国と地域で比べても、B型の上位にはタイ、ラオス、インド、バングラデシュ、パキスタン、ミャンマー、ベトナムが並びました。
AB型は多くの国で数%ですが、韓国の11.5%、北朝鮮の11.35%に次いで日本の10%が高く、AB型の割合が高い国は東アジアに集まっています。米国、カナダ、ブラジル、フランス、ドイツではO型とA型がそれぞれ4割前後で、B型とAB型は合わせて12〜16%でした。
表の値は国ごとに調査の年や対象が異なります。日本、中国本土、米国は一次資料の値、それ以外は国別の分布表の値です。Rh陰性の列は国によって集計の区分が違うため、目安として見てください。中国本土の論文とエジプトの行にはRh式の値が含まれていないため、「なし」としています。
楓のまとめ|A型40%の日本は、世界ではO型が少ない側に入る

日本の分布、Rh陰性、近似値と実測、世界の分布を順に並べてきました。数字として確かめられたことを、3つの観察事実に整理します。
血液型の割合は身近な話題の割に、出典が示されないまま語られることの多い数字です。本記事では、日本赤十字社の公表値、1978年の全国集計、国別の分布表という3種類の資料を並べ、それぞれの数字がどこから来ているかを確認しながら整理しました。
日本の血液型の分布は、国内ではなじみのある4:3:2:1でも、世界の中ではA型とAB型が多く、O型が少ない組み合わせとして位置づけられます。数字は調査の時期や対象によって変わるため、出典と年をあわせて見ることが、血液型の割合を読むときの手がかりになります。
よくある質問(FAQ)

血液型の割合を調べるときは、近似値か実測か、国の平均か特定の集団か、の2点を確かめると、数字の食い違いを整理しやすくなります。
Q1. 日本人に一番多い血液型は何型ですか?
A型で、日本赤十字社の近似値では約40%です。O型30%、B型20%、AB型10%と続きます。全国4,464,349人を集計した1978年の論文でも、A型が38.65%で最も多く、O型29.25%、B型22.15%、AB型9.95%の順でした。
Q2. Rhマイナスの人はどれくらいいますか?
日本人の約0.5%で、200人に1人です。型別ではA型が0.2%、O型が0.15%、B型が0.1%、AB型が0.05%で、AB型のRhマイナスは約2,000人に1人にあたります。白人ではRh陰性の頻度が15%とされ、日本より高い割合です。
Q3. 世界で一番多い血液型は何型ですか?
国ごとに最も多い型を数えると、比較できる117の国と地域のうち79でO型が最も多く、約7割を占めます。O型の割合が最も高いのはエクアドルの77.4%です。A型が最も多い国は欧州と日本・韓国・北朝鮮に集まり、B型が最も多いのはバングラデシュとパキスタンでした。
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