日本の高齢化率は、都道府県でどれだけ違うのか。
全国は29.3%。最も高い秋田県と最も低い東京都の差は16.8ポイントにのぼる。

「自分の県の高齢化率は高いほうなのか低いほうなのか」を知りたいときは、47都道府県を一枚の地図と一覧で並べて見比べるのが近道です。全国平均と並べると、地域による差の大きさがはっきりと見えてきます。
2024年(令和6年)10月1日現在、日本全国の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)は29.3%でした。都道府県別に見ると、最も高い秋田県は39.5%、最も低い東京都は22.7%で、その差は16.8ポイントに達します。高齢化率が30%以上の道県は36にのぼり、上位は東北・四国・山陰などの地方部に多く分布しています。
本記事では、総務省統計局「人口推計(2024年10月1日現在)」の確定値をもとに、47都道府県の高齢化率をタイルマップ・実形状の地図・全県一覧で整理します。あわせて、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計から、2050年に向けてどの県がどれだけ上昇する見込みかも見ていきます。「今」と「これから」を一望できる構成です。
本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
全国の高齢化率は29.3%、最も高い県と低い県で16.8ポイントの差

まずは47都道府県を等価に並べたタイルマップで、それぞれの県がどの位置にあるかを見てみます。タイルの色が濃いほど高齢化率が高い県です。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
2024年の全国の高齢化率は29.3%でした。65歳以上の人口は3,624万3千人で、総人口の約3割を占めます。都道府県別では、最も高いのが秋田県の39.5%、最も低いのが東京都の22.7%で、その差は16.8ポイントです。
高齢化率が30%以上の道県は36にのぼり、47都道府県のおよそ8割を占めます。30%を下回るのは東京都・愛知県・沖縄県・神奈川県・滋賀県・埼玉県・大阪府・千葉県・福岡県・宮城県・京都府の11都府県でした。
高齢化率が高い県は東北・四国・山陰に集まっている

次は実際の地図の形で見てみます。タイルマップが「順位」を等価に見せるのに対し、こちらは「どの地方に集まっているか」を面で確かめる図です。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
高齢化率の高い県を地図で見ると、東北・四国・山陰・九州西部に集まっていることがわかります。東北では秋田(39.5%)・青森(35.7%)・山形(35.6%)・岩手(35.4%)、四国では高知(36.6%)・徳島(35.7%)・愛媛(34.5%)、山陰では島根(35.2%)・山口(35.5%)が高い水準です。
一方、高齢化率が低い県は、東京・神奈川・愛知・大阪・埼玉・千葉といった大都市圏と、沖縄県に集まっています。東北6県の平均は34.9%で、全国の29.3%を5.6ポイント上回りました。
30%以上は36道県、上位10県は東北が中心

高い県と低い県を、それぞれ10県ずつ横棒で並べてみます。上位と下位で、どんな地域が並ぶかが見えてきます。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
高齢化率の上位10県は、秋田(39.5%)を筆頭に、高知・徳島・青森・山形・山口・岩手・島根・長崎・愛媛が並びます。東北と四国の県が中心です。下位10都県は、東京(22.7%)・沖縄・愛知・神奈川・滋賀・埼玉・大阪・千葉・福岡・宮城の順でした。
上位と下位を分ける要素のひとつに、人口構造の違いがあります。若い世代の流入が続く大都市圏では高齢化率が相対的に低く、人口の転出が続く地方部では高齢化率が高くなる傾向が、この分布から観察できます。
2050年には25県が40%以上になる見込み

ここからは「これから」の話です。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計をもとに、2024年から2050年への伸びを見ます。なお2050年の値は推計値である点にご注意ください。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」によると、2050年には高齢化率が40%以上になる見込みの県が25県にのぼります。2050年に最も高くなる見込みは秋田県の49.9%で、およそ2人に1人が65歳以上という水準です。最も低い見込みは東京都の29.6%でした。
2024年から2050年への伸びを見ると、青森(+12.7ポイント)・岩手(+10.5ポイント)・福島(+10.5ポイント)・秋田(+10.4ポイント)・奈良(+10.4ポイント)が大きい一方、島根(+4.5ポイント)・大分(+6.1ポイント)・熊本(+6.2ポイント)・福岡(+6.5ポイント)は小さくなっています。すでに高い水準にある県の伸びが小さく、大都市圏を含む県でこれから上昇する、という二極の形がみられます(いずれも推計値)。
65歳以上の中でも75歳以上の割合が高まっている

高齢化率は65歳以上の割合ですが、その中で75歳以上がどれだけを占めるかも見ておきます。後期高齢化の進み方は県によって違いがあります。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
全国の75歳以上の割合は16.8%で、最も高い秋田県の22.0%から最も低い沖縄県の11.7%まで幅があります。65歳以上の割合が高い県は、75歳以上の割合も高い傾向がみられます。
一方、沖縄県は65歳以上が24.2%であるのに対し75歳以上は11.7%と、両者の差が比較的大きい県です。これは戦後の人口構造を反映した観察事実として読み取れます。県ごとに、65歳以上と75歳以上のバランスには違いがあります。
47都道府県の高齢化率 全一覧

最後に、47都道府県すべての高齢化率を順位つきで一覧にまとめました。ご自身の県や気になる県の位置を確かめてみてください。
47都道府県 高齢化率 全一覧(2024年)
| 順位 | 都道府県 | 高齢化率 | 75歳以上 |
|---|---|---|---|
| 1 | 秋田県 | 39.5% | 22.0% |
| 2 | 高知県 | 36.6% | 21.6% |
| 3 | 徳島県 | 35.7% | 20.2% |
| 3 | 青森県 | 35.7% | 19.5% |
| 5 | 山形県 | 35.6% | 19.6% |
| 6 | 山口県 | 35.5% | 20.9% |
| 7 | 岩手県 | 35.4% | 19.7% |
| 8 | 島根県 | 35.2% | 20.4% |
| 9 | 長崎県 | 34.7% | 19.0% |
| 10 | 愛媛県 | 34.5% | 19.7% |
| 10 | 和歌山県 | 34.5% | 20.1% |
| 12 | 大分県 | 34.4% | 19.6% |
| 13 | 新潟県 | 34.2% | 19.2% |
| 13 | 鹿児島県 | 34.2% | 18.4% |
| 15 | 宮崎県 | 33.9% | 18.7% |
| 16 | 鳥取県 | 33.7% | 18.9% |
| 16 | 福島県 | 33.7% | 17.9% |
| 18 | 北海道 | 33.3% | 18.7% |
| 19 | 富山県 | 33.2% | 19.7% |
| 20 | 長野県 | 32.9% | 19.4% |
| 20 | 奈良県 | 32.9% | 19.4% |
| 22 | 香川県 | 32.8% | 19.1% |
| 23 | 熊本県 | 32.6% | 18.0% |
| 24 | 山梨県 | 32.0% | 18.0% |
| 順位 | 都道府県 | 高齢化率 | 75歳以上 |
|---|---|---|---|
| 24 | 佐賀県 | 32.0% | 17.3% |
| 26 | 福井県 | 31.8% | 18.0% |
| 27 | 岐阜県 | 31.4% | 18.1% |
| 28 | 静岡県 | 31.2% | 17.8% |
| 28 | 岡山県 | 31.2% | 18.4% |
| 30 | 群馬県 | 31.1% | 17.6% |
| 31 | 三重県 | 30.9% | 17.8% |
| 31 | 茨城県 | 30.9% | 17.0% |
| 33 | 石川県 | 30.7% | 17.9% |
| 34 | 栃木県 | 30.5% | 16.4% |
| 35 | 広島県 | 30.4% | 17.8% |
| 36 | 兵庫県 | 30.2% | 17.6% |
| 37 | 京都府 | 29.8% | 18.0% |
| 38 | 宮城県 | 29.6% | 15.9% |
| 39 | 福岡県 | 28.6% | 15.9% |
| 40 | 千葉県 | 28.1% | 16.3% |
| 41 | 大阪府 | 27.6% | 16.7% |
| 42 | 埼玉県 | 27.5% | 15.9% |
| 43 | 滋賀県 | 27.3% | 15.3% |
| 44 | 神奈川県 | 26.0% | 15.3% |
| 45 | 愛知県 | 25.8% | 15.0% |
| 46 | 沖縄県 | 24.2% | 11.7% |
| 47 | 東京都 | 22.7% | 13.2% |
順位は高齢化率の高い順(同率は標準競争順位)。色の濃い丸ほど高齢化率が高いことを示します。
出典:総務省統計局「人口推計(2024年10月1日現在)」(確定値)。※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
47都道府県の高齢化率を高い順に並べると、上位は東北・四国・山陰の県が、下位は大都市圏と沖縄が占めています。同じ「高齢化」という言葉でも、住んでいる県によって65歳以上が占める割合は2割台から4割近くまで幅があります。一覧の数値はいずれも2024年(令和6年)10月1日現在の確定値です。
まとめ|高齢化率は地方部で高く、地域差と将来の伸びに幅がある

ここまでの分布と将来推計を一通り並べると、高齢化率の地域差と、これからの伸びの幅が図解で確認できます。3つの観察事実に整理してみます。
47都道府県の高齢化率を並べた図解は、地方部で高く大都市圏で低いという分布と、県によって異なる将来の伸びを示してきました。数値はいずれも公的統計に基づくもので、地域の優劣や良し悪しを示すものではありません。観察された事実として整理しておきます。
3つの観察事実を重ねて読むと、いまの高齢化率は地域の人口構造の違いを反映して2割台から4割近くまで幅があり、将来推計では大都市圏を含む多くの県でさらに上昇する見込みが示されています(推計値)。「自分の県はどの位置にあるのか」「これからどう変わる見込みか」は、本記事の地図・一覧・伸びの図解から確かめることができます。
よくある質問(FAQ)

高齢化率のデータを読むときは、いつ時点の値か・実績か推計か・65歳以上か75歳以上かの3点を確認すると、数値の意味を取り違えにくくなります。
Q1. 高齢化率とは何ですか?
総人口に占める65歳以上人口の割合を指します。本記事は総務省統計局「人口推計(2024年10月1日現在)」の確定値をもとにしています。2024年の全国の高齢化率は29.3%でした。
Q2. 2024年で最も高齢化率が高い県はどこですか?
秋田県で39.5%でした。次いで高知県が36.6%、徳島県と青森県がともに35.7%と続きます。最も低いのは東京都の22.7%で、秋田県との差は16.8ポイントです。
Q3. これからも上がり続けるのですか?
国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」では、2050年にすべての都道府県で高齢化率が上昇し、25県が40%以上になる見込みとされています。2050年に最も高くなる見込みは秋田県の49.9%です(いずれも推計値)。
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