
楓
昭和という時代は「何年続いたのか」から確かめると、年表の数字がそろって読めます。改元の日付と人口・平均寿命の統計を、1本の年軸に重ねて整理しました。
昭和は1926年12月25日に始まり、1989年1月7日に終わりました。長さは両端の日を含めて62年と14日で、元号の年の数(64)より2年ほど短くなります。この62年の間に、日本の総人口は6,074万1千人から1億2,274万5千人へ約2.0倍になり、男性の平均寿命は30.72年延びました。
2026年は、昭和の始まりから満100年にあたります。本記事では、総務省統計局の人口統計、厚生労働省の生命表、総務省統計局の消費者物価指数といった一次資料の年次の数字を、改元や制度の出来事と同じ年軸に並べ、総人口と平均寿命、物価の指数が昭和の間にどう変わったかを年表の形で確認します。
昭和は何年続き、その間に人口や寿命はどう変わったのか?
1926年12月25日から1989年1月7日までの62年。総人口は約2.0倍、男性の平均寿命は30.72年延びた。
昭和の長さ(1926年12月25日〜1989年1月7日)
62年
正確には62年と14日(両端の日を含め22,660日)。元号の年の数は64だが、最初と最後の年は各7日
2026年で満100年 / 100 years since 1926
1926昭和に改元
1945終戦の詔書
1967総人口1億人
1989平成に改元
2026始まりから100年
出典:総務省統計局「日本統計年鑑」、厚生労働省「完全生命表」「簡易生命表」、国立天文台 暦計算室
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
この記事の要点
◆ 昭和は1926年12月25日から1989年1月7日までの62年と14日です。元号の年の数は64ですが、最初と最後の年は各7日しかありません。
◆ 総人口(各年10月1日現在)は1926年の6,074万1千人から1988年の1億2,274万5千人へ約2.0倍になりました。1945〜1970年の値は沖縄県を含みません。
◆ 平均寿命は完全生命表の各回で比べると、男性が44.82年(1926〜1930年)から75.54年(1988年・簡易生命表)へ30.72年延びています。
◆ 物価の指数(東京都区部・戦前基準、1934〜1936年平均=1)は1947年の109.1から1988年の1,608.8へ、約14.7倍になりました。
出典:総務省統計局「日本統計年鑑」、厚生労働省「完全生命表」「簡易生命表」、総務省統計局「消費者物価指数」、国立天文台 暦計算室。年はすべて西暦で表記しています。
本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
昭和はいつからいつまでか|元号の年は64、長さは62年

楓
昭和の長さは、元号の「年」を数えるか、日付どうしの間隔を測るかで答えが変わります。まず始まりと終わりの日付をそろえて確認します。
昭和の始まりは1926年12月25日です。国立天文台暦計算室の元号一覧によると、この日に「12月25日以後を昭和元年とする」詔書が出されました。終わりは1989年1月7日で、同じ日の政令第1号により「1月8日以後を平成元年とする」と定められています。
始まりと終わりの日付で数えると、昭和は両端の日を含めて22,660日、62年と14日続きました。一方、元号の年の数は64あります。最初の年は1926年12月25日から31日までの7日、最後の年は1989年1月1日から7日までの7日しかなく、年の数で数えた「64年」と実際の長さの「62年」はここで食い違います。
2026年は、昭和の始まりの1926年から数えて満100年にあたります。内閣官房は、この節目を「昭和100年」として関連施策の案内をまとめています。
出来事と総人口を1本の年軸で見る|62年で約2.0倍

楓
62年分の出来事と人口は、等間隔の年軸に重ねると、出来事の間隔と人口の増え方を同時に読めます。出来事を上段、総人口を下段に置きました。
出典:総務省統計局「日本統計年鑑」表2-1 総人口(各年10月1日現在。国勢調査年は国勢調査、ほかは人口推計。1945年は11月1日の人口調査による補正人口。1945〜1970年は沖縄県を除く)/国立天文台 暦計算室・内閣官房・国立公文書館・国立国会図書館・厚生労働省・沖縄県の公表資料(出来事)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
総務省統計局の日本統計年鑑によると、1926年10月1日の総人口は6,074万1千人でした。改元の約3か月前の日付ですが、昭和の始まりに最も近い年次の値です。総人口はその後毎年増え、1944年には7,443万3千人になりました。
1945年の値は7,214万7千人です。この年の値は11月1日の人口調査に軍人・軍属と外国人の推計を加えた補正人口で、沖縄県を含みません。同じ表の注記では、沖縄県を除いた1944年の人口は7,383万9千人とされています。系列のなかで前年を下回るのは、1945年・1961年・1966年の3つの年です。
1967年には1億19万6千人となり、10月1日現在の総人口が初めて1億人を上回りました(沖縄県を除く値)。昭和最後の10月1日にあたる1988年は1億2,274万5千人です。1926年と1988年を比べると総人口は約2.0倍で、1日あたり約2,738人ずつ増えた計算になります。平成以降を含む長期の動きは日本の総人口の推移で整理しています。
平均寿命は男性で30.72年延びた|生命表の各回で見る

楓
平均寿命は毎年の統計ではなく、生命表の「回」ごとに作られてきました。回ごとの値を並べると、表が作られていない期間もそのまま見えます。
出典:厚生労働省「第23回生命表(完全生命表)の概況」表2(第5回〜第16回)/厚生労働省「平成10年簡易生命表」参考資料2(1986〜1988年)。第8回〜第13回は沖縄県を除く
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
厚生労働省の完全生命表によると、1926〜1930年(第5回)の平均寿命は男性44.82年、女性46.54年でした。続く1935〜1936年(第6回)は男性46.92年、女性49.63年です。第6回の次は1947年の第8回で、そのあいだの期間に作られた生命表はありません(第7回は欠番)。
1947年(第8回)は男性50.06年、女性53.96年、1950〜1952年(第9回)は男性59.57年、女性62.97年でした。その後も回を追うごとに延び、1985年(第16回)は男性74.78年、女性80.48年です。簡易生命表では1987年が男性75.61年、女性81.39年、1988年が男性75.54年、女性81.30年でした。
昭和の始めと終わりで比べると、平均寿命は男性で30.72年、女性で34.76年延びています。なお第8回〜第13回の値は沖縄県を含まず、第5回・第6回・第9回は単年ではなく複数年の期間の値です。昭和以降の長期推移は平均寿命の推移にまとめています。
物価の指数は1947年から|1988年は1947年の約14.7倍

楓
物価は、戦前を1とした指数で見ると昭和の戦後をひと続きで追えます。年軸は人口の図と同じにしたので、指数のない期間は左側の空白として残っています。
出典:総務省統計局「2020年基準消費者物価指数」第17表 戦前基準5大費目指数(東京都区部)年平均・持家の帰属家賃を除く総合(1934〜1936年平均=1)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
総務省統計局の消費者物価指数には、1934〜1936年の平均を1とした「戦前基準」の指数(東京都区部)があります。値があるのは1947年からで、1947年の指数は109.1でした。1934〜1936年平均の約109倍の物価水準にあたります。
指数は1948年に189.0(前年比+73.2%)へ上がり、1950年(−7.2%)と1955年(−1.5%)には前年を下回りました。1974年は882.4で、前年の719.5から22.6%上がっています。1950年以降の昭和の各年では、前年比の上昇率が最も大きいのが1974年です。
昭和の最後の年は7日しかないため、年平均の比較は1988年までとしました。1988年の指数は1,608.8で、1947年の約14.7倍です。この指数は物価水準の比であり、個々の品物の値段や賃金が何倍になったかを示すものではありません。系列は1947年から続く「持家の帰属家賃を除く総合」を使っています。
昭和の年表|改元から平成への改元までを年順に

楓
図に載せきれない出来事と数字は、年順の年表にまとめました。人口と平均寿命の値は、同じ年の出来事と並べて書いています。
TIMELINE
昭和の出来事と数字(1926年〜1989年)
1926年
10月1日の総人口は6,074万1千人。12月25日、「12月25日以後を昭和元年とする」詔書が出された。第5回完全生命表(1926〜1930年)の平均寿命は男性44.82年・女性46.54年。
1935年
第6回完全生命表(1935〜1936年)の平均寿命は男性46.92年・女性49.63年。10月1日の総人口は6,925万4千人(国勢調査)。
1945年
8月14日、ポツダム宣言の受諾が決まり、終戦の詔書が出された。総人口は7,214万7千人(11月1日の人口調査による補正人口・沖縄県を除く)。
1947年
5月3日、日本国憲法が施行された。第8回完全生命表の平均寿命は男性50.06年・女性53.96年(沖縄県を除く)。消費者物価指数(東京都区部・戦前基準)は109.1。
1950年
第9回完全生命表(1950〜1952年)の平均寿命は男性59.57年・女性62.97年。10月1日の総人口は8,411万5千人(国勢調査)。
1961年
4月、拠出制の国民年金が始まり「国民皆年金」が実現した。同じ年に国民皆保険も達成された。
1964年
10月10日〜24日、東京オリンピック(第18回)が開かれた。参加国・地域は93、選手は5,152名。
1967年
10月1日の総人口が1億19万6千人となり、初めて1億人を上回った(沖縄県を除く)。
1970年
第13回完全生命表の平均寿命は男性69.31年・女性74.66年(沖縄県を除く)。
1974年
消費者物価指数(東京都区部・戦前基準)は882.4で、前年から22.6%上昇した。
1985年
第16回完全生命表の平均寿命は男性74.78年・女性80.48年。10月1日の総人口は1億2,104万9千人(国勢調査)。
1987年
簡易生命表の平均寿命は男性75.61年・女性81.39年。
1988年
昭和最後の10月1日の総人口は1億2,274万5千人。簡易生命表の平均寿命は男性75.54年・女性81.30年。消費者物価指数(東京都区部・戦前基準)は1,608.8。
1989年
1月7日が昭和の最後の日となり、「1月8日以後を平成元年とする」政令が出された。
2026年
昭和の始まり(1926年)から満100年。
年表の出来事は、国立公文書館・国立国会図書館・厚生労働省・沖縄県などの公表資料にある名称で記載しています。1964年の東京大会は、大会の規模の移り変わりとあわせてオリンピックの歴史でも年表にしています。
楓のまとめ|昭和の62年を数字で整理する

楓
ここまでの年表と図を、日付・人口・平均寿命の3つの観点で整理します。いずれも一次資料の数字だけで確認できる事実です。
昭和の年表を数字で読むと、「64年」という呼び方と実際の長さの違い、人口の倍増、平均寿命の延びが、同じ年軸の上に並びます。評価を加えず、確認できた事実だけを3点にまとめます。
3つの観察事実
観察1. 昭和は1926年12月25日から1989年1月7日までの62年と14日(22,660日)でした。元号の年の数は64ですが、最初と最後の年はどちらも7日です。
観察2. 総人口(各年10月1日現在)は1926年の6,074万1千人から1988年の1億2,274万5千人へ約2.0倍になりました。1945年は補正人口、1945〜1970年は沖縄県を含まない値です。
観察3. 平均寿命は、男性が44.82年(1926〜1930年)から75.54年(1988年)へ30.72年、女性が46.54年から81.30年へ34.76年延びました。第6回と第8回のあいだに生命表はありません。
昭和の62年は、総人口が約2.0倍になり、平均寿命が30年以上延びた期間として、一次資料の数字で確認できます。2026年は始まりから満100年にあたり、同じ年表を平成以降につなげて読む起点にもなります。
よくある質問(FAQ)

楓
昭和の年数は、元号の年を数えるか日付で数えるかで答えが変わります。質問ごとに、どちらの数え方かを分けて答えます。
Q1. 昭和は何年から何年までですか?
西暦では1926年から1989年までです。日付では1926年12月25日に始まり、1989年1月7日に終わりました。長さは両端の日を含めて62年と14日(22,660日)で、元号の年の数は64です。
Q2. 昭和の最初の年と最後の年は何日ありましたか?
どちらも7日です。最初の年は1926年12月25日から31日まで、最後の年は1989年1月1日から7日までです。1989年1月8日からは平成になりました。
Q3. 日本の総人口が初めて1億人を超えたのはいつですか?
総務省統計局の日本統計年鑑(各年10月1日現在)では、1967年の1億19万6千人が初めて1億人を上回った値です。1945〜1970年の値には沖縄県が含まれていません。
🔍 この記事のファクトチェックについて

楓
当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。
記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。
✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認
🔍 二次確認:報道など二次情報で確認
📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算
⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認
総人口(各年10月1日現在)1926年 6,074万1千人・1945年 7,214万7千人(補正人口)・1967年 1億19万6千人・1988年 1億2,274万5千人。1945〜1970年は沖縄県を除く
総務省統計局「日本統計年鑑」表2-1 総人口 →
📊 筆者試算
総人口の倍率 約2.0倍(122,745÷60,741=2.02)・1日あたり約2,738人(増加62,004千人÷22,646日・1926年10月1日〜1988年10月1日)
総務省統計局「日本統計年鑑」表2-1 →