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日本は食料をどこから輸入しているか?主要品目別の輸入相手国シェアを図解【2026年】

日本は食料をどこから輸入しているか?主要品目別の輸入相手国シェアを図解
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楓
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「日本の食料はどこから来ているのか」という問いは、国別の総額と品目別のシェアを分けて見ると答えやすくなります。総額の地図と品目ごとの地図を並べると、品目によって輸入相手国の顔ぶれが大きく変わることが見えてきます。

農林水産省の「農林水産物輸出入概況」によると、2025年の日本の農林水産物の輸入額は13兆8,143億円でした。相手国・地域別で最も多いのは米国の2兆3,481億円で、全体の17.0%を占めます。次いで中国が13.1%、タイが5.9%です。ただし品目ごとに見ると顔ぶれは大きく違い、とうもろこしは米国が97.1%、かつお・まぐろ類は上位3か国を合わせても47.3%です。

本記事では、財務省「貿易統計」の確々報値を基に農林水産省がまとめた2025年分の概況を使い、相手国別の輸入額を世界地図で、主な食料品目の輸入相手国を品目別の地図で整理します。なお、統計上の「農林水産物」には、たばこや木材など食料以外の品目も含まれます。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

日本は食料を、どの国から輸入しているのでしょうか。

相手国別では米国が17.0%で最大。品目ごとに見ると、とうもろこしは米国が97.1%、かつお・まぐろ類は上位3か国を合わせても47.3%です。

2025年・農林水産物の輸入額に占める米国の割合 17.0% 2兆3,481億円(輸入額13兆8,143億円のうち・相手国別で1位)
とうもろこし 97.1% 米国からの割合(2025年・金額ベース)
小麦 99.8% カナダ・米国・豪州の3か国の合計
かつお・まぐろ類 47.3% 中国・台湾・韓国の3か国の合計

SOURCE

農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」の確々報値を基に作成・2026年5月作成)

楓の整理
この記事の要点

◆ 2025年の農林水産物の輸入額は13兆8,143億円で、前年から3.0%増えました。最大の相手国は米国(2兆3,481億円・17.0%)で、中国(13.1%)、タイ(5.9%)が続きます。
◆ 品目別に見ると、とうもろこしは米国が97.1%、小麦はカナダ・米国・豪州の3か国で99.8%を占めます。
◆ 上位3か国の合計が最も低い食料品目はかつお・まぐろ類の47.3%で、えびも56.4%です。品目によって輸入相手国の集中の度合いが大きく違います。

出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」の確々報値を基に作成)。構成比はすべて金額ベースです。統計上の「農林水産物」には、たばこや木材など食料以外の品目も含まれます。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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農林水産物の輸入額はいくらか|2025年は13兆8,143億円

楓
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まず全体の大きさと中身を押さえます。統計上の「農林水産物」は食料だけの集計ではないため、何が含まれているかを先に確認しておくと、この後の国別・品目別の数字が読みやすくなります。

2025年の農林水産物の輸入額は13兆8,143億円で、2024年の13兆4,131億円から3.0%増えました。1日あたりに直すと約378億円、国民1人あたりでは年間約11万2,000円にあたります(いずれも編集部算出)。

金額は輸入時のCIF価格(運賃と保険料を含み、関税を含まない価格)で、円建てで集計されています。為替レートの長期の動きは、円高円安の推移、50年のドル円レートで整理しています。

農林水産物の輸入額 13兆8,143億円の内訳(2025年) 金額ベースの構成比。農林水産物には、たばこ・天然ゴム・木材なども含まれます。 71.3% 13.2% 15.5% 農産物 9兆8,431億円 林産物 1兆8,258億円 水産物 2兆1,454億円 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

内訳は農産物が9兆8,431億円(71.3%)、林産物が1兆8,258億円(13.2%)、水産物が2兆1,454億円(15.5%)です。統計上の農林水産物には、たばこ・天然ゴム・木材チップ・製材など、食料ではない品目も含まれます。輸入額上位20品目のうち、この4品目の合計は1兆5,337億円で、総額の約1割(11.1%)にあたります(編集部算出)。

このため本記事では、相手国別の総額を「農林水産物の輸入額」として示し、「食料の輸入額」とは呼びません。品目別の輸入相手国は、小麦・大豆・肉・魚介・果実などの食料の品目で見ていきます。国内でどれだけ自給しているかは、日本の食料自給率、60年の推移で整理しています。

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相手国別に見ると、米国が17.0%で最大

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相手国ごとの金額は、世界地図に塗り分けると分布が一目でわかります。濃い色の国がどの地域に集まっているかに注目してください。

相手国・地域別 農林水産物の輸入額(2025年) 概況に国別の値が掲載されている上位20か国を色分け。灰色は掲載外(輸入ゼロという意味ではありません)。 米国 17.0% 2兆3,481億円・1位 1兆円以上 5,000億〜1兆円 3,000億〜5,000億円 1,400億〜3,000億円 掲載外 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)/地図:Natural Earth ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)/地図:Natural Earth
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

相手国・地域別の輸入額は、米国が2兆3,481億円(17.0%)で最も多く、中国が1兆8,065億円(13.1%)で続きます。米国と中国の2か国だけで、農林水産物の輸入額のおよそ3割(30.1%)を占めます(編集部算出)。

3位以下は、タイ(8,197億円)、ベトナム(7,712億円)、カナダ(7,649億円)、豪州(7,539億円)と、7,000億〜8,000億円台の国が並びます。地図で見ると濃い色の国は北米・東アジア・東南アジア・オセアニアに集まり、欧州ではフランス、イタリア、スペインなどが上位20か国に入ります。

農林水産物の輸入額 相手国・地域別 上位20(2025年) 棒は輸入額、右端の数値は前年比(2024年比・▲は減少)。増減で色は変えていません。 前年比 輸入額 1. 米国 2兆3,481億円 +5.1% 2. 中国 1兆8,065億円 +0.2% 3. タイ 8,197億円 ▲1.3% 4. ベトナム 7,712億円 +22.2% 5. カナダ 7,649億円 +8.4% 6. 豪州 7,539億円 ▲8.8% 7. インドネシア 6,598億円 +5.0% 8. ブラジル 5,099億円 ▲6.0% 9. マレーシア 3,701億円 +9.2% 10. 韓国 3,669億円 ▲5.0% 11. イタリア 3,572億円 ▲9.6% 12. フィリピン 3,499億円 +7.1% 13. チリ 3,494億円 +0.4% 14. フランス 3,155億円 +3.3% 15. ニュージーランド 3,057億円 +0.9% 16. スペイン 2,168億円 ▲6.5% 17. ロシア 1,820億円 +8.6% 18. メキシコ 1,576億円 ▲13.5% 19. ルーマニア 1,467億円 +31.3% 20. ノルウェー 1,447億円 +9.5% 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

概況の国別の表は上位20か国までの掲載で、20か国の合計は輸入額全体の84.7%です。前年と比べると、ベトナムは22.2%、ルーマニアは31.3%増えました。一方で豪州は8.8%、メキシコは13.5%減っています。2024年に4位だった豪州は、2025年は6位でした。

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輸入額の大きい品目は何か|上位20品目

楓
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品目別の金額は、横棒に並べると大小の関係がつかみやすくなります。食料の品目と食料以外の品目を色で分けて示します。

農林水産物の輸入額 品目別 上位20(2025年) 淡い色の4品目(たばこ・木材チップ・製材・天然ゴム)は食料以外(編集部の区分)。 食料の品目 食料以外の品目(編集部の区分) たばこ 7,923億円 豚肉 6,195億円 とうもろこし 5,995億円 生鮮・乾燥果実 4,722億円 牛肉 4,658億円 アルコール飲料 3,906億円 コーヒー生豆 3,631億円 鶏肉調製品 3,560億円 冷凍野菜 3,350億円 さけ・ます 3,006億円 木材チップ 2,989億円 大豆 2,667億円 小麦 2,405億円 製材 2,261億円 かつお・まぐろ類 2,203億円 天然ゴム 2,164億円 えび 2,131億円 鶏肉 2,099億円 ナチュラルチーズ 1,931億円 菜種 1,760億円 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

品目別で最も輸入額が大きいのはたばこの7,923億円で、豚肉6,195億円、とうもろこし5,995億円、生鮮・乾燥果実4,722億円、牛肉4,658億円が続きます。食料の品目に限ると、1位は豚肉です。上位20品目のうち16品目が食料で、肉類・穀物・魚介・果実・飲料が並びます。

とうもろこしには飼料用も含まれます。概況の品目別統計表では、とうもろこしの輸入額5,995億円のうち飼料用が4,533億円で、約4分の3(75.6%)を占めます(編集部算出)。家畜の飼料として輸入される分も、この金額に入っています。

前年比が大きく動いた品目もあります。コーヒー生豆は輸入額が48.8%増えた一方、数量は0.3%減でした。大豆は輸入額が7.3%減、小麦は6.3%減です。金額と数量の動きは一致しないことがあるため、この2つは分けて見る必要があります。

主な食料6品目は、どの国から輸入しているか

楓
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ここからが品目別の話です。小麦・大豆・とうもろこし・牛肉・豚肉・さけ・ますの6品目を同じ形の地図に並べると、品目ごとに色の付く国が入れ替わる様子が見えてきます。

主な食料6品目の輸入相手国(2025年・金額ベースの構成比) 各品目で概況に掲載された上位5か国のみ色分け。灰色は掲載外(輸入ゼロという意味ではありません)。 小麦 輸入額 2,405億円 カナダ 40.2%・米国 37.9%・豪州 21.7% 上位3か国の合計 99.8% 大豆 輸入額 2,667億円 米国 66.5%・カナダ 16.4%・ブラジル 16.1% 上位3か国の合計 99.0% とうもろこし 輸入額 5,995億円 米国 97.1%・ブラジル 2.4%・フランス 0.3% 上位3か国の合計 99.8% 牛肉 輸入額 4,658億円 豪州 49.4%・米国 36.0%・ニュージーランド 5.7% 上位3か国の合計 91.1% 豚肉 輸入額 6,195億円 カナダ 26.6%・米国 20.4%・スペイン 19.6% 上位3か国の合計 66.6% さけ・ます 輸入額 3,006億円 チリ 61.2%・ノルウェー 20.0%・ロシア 7.8% 上位3か国の合計 89.0% 50%以上 20〜50% 10〜20% 1〜10% 1%未満 掲載外 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)/地図:Natural Earth ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)/地図:Natural Earth
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

穀物と大豆の輸入相手国は、北米・南米・豪州に集まっています。小麦はカナダ40.2%、米国37.9%、豪州21.7%の3か国で99.8%です。大豆は米国が66.5%で、カナダとブラジルがそれぞれ16%台です。

とうもろこしは米国が97.1%で、ほぼ1か国からの輸入になっています。2024年の米国の割合は77.0%で、1年で約20ポイント上がりました(編集部算出)。2位のブラジルは2.4%、3位のフランスは0.3%です。

肉類では、牛肉は豪州49.4%と米国36.0%の2か国で85.4%を占めます。豚肉はカナダ26.6%、米国20.4%、スペイン19.6%と上位3か国がいずれも2割前後で、メキシコとブラジルも1割台です。同じ肉類でも、牛肉と豚肉では輸入相手国の広がり方が異なります。

さけ・ます(生鮮・冷蔵・冷凍)はチリが61.2%で、ノルウェー20.0%、ロシア7.8%が続きます。国内の漁獲量の推移はサケの漁獲量はどこまで減った?で整理しています。次の表に、6品目それぞれの上位5か国と構成比をまとめました。

主な食料6品目の輸入相手国 上位5か国(2025年)

構成比は各品目の輸入額(金額ベース)に占める割合。概況に掲載された上位5か国と「その他」です。

順位国・地域構成比輸入額
小麦 輸入額 2,405億円(前年比 ▲6.3%)
1位カナダ40.2%966億円
2位米国37.9%912億円
3位豪州21.7%522億円
4位フランス0.2%5億円
5位ルーマニア0.0%0億円
その他0.0%0億円
大豆 輸入額 2,667億円(前年比 ▲7.3%)
1位米国66.5%1,773億円
2位カナダ16.4%436億円
3位ブラジル16.1%429億円
4位中国1.1%29億円
5位パラグアイ0.0%0億円
その他0.0%0億円
とうもろこし 輸入額 5,995億円(前年比 +0.5%)
1位米国97.1%5,819億円
2位ブラジル2.4%141億円
3位フランス0.3%16億円
4位ペルー0.1%5億円
5位ニュージーランド0.1%5億円
その他0.2%10億円
牛肉 輸入額 4,658億円(前年比 ▲2.0%)
1位豪州49.4%2,301億円
2位米国36.0%1,677億円
3位ニュージーランド5.7%264億円
4位カナダ5.6%262億円
5位メキシコ1.9%87億円
その他1.4%67億円
豚肉 輸入額 6,195億円(前年比 ▲4.1%)
1位カナダ26.6%1,646億円
2位米国20.4%1,264億円
3位スペイン19.6%1,212億円
4位メキシコ10.6%654億円
5位ブラジル10.1%624億円
その他12.8%796億円
さけ・ます 輸入額 3,006億円(前年比 +6.9%)
1位チリ61.2%1,838億円
2位ノルウェー20.0%602億円
3位ロシア7.8%234億円
4位トルコ3.2%96億円
5位米国2.3%69億円
その他5.6%167億円
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)
輸入額1億円未満の国は「0億円」と表示しています。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

上位3か国への集中度は、品目で大きく違う

楓
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この記事でいちばん見てほしいのがここです。品目ごとに「上位3か国で何%を占めるか」を横に並べると、100%近い品目と半分程度の品目がはっきり分かれます。

上位3か国の合計シェア 食料16品目(2025年) 輸入額上位20品目のうち食料の16品目。棒の区切りは1位・2位・3位の国の構成比(金額ベース)。 1位の国 2位の国 3位の国 鶏肉 ブラジル タイ 99.9% 菜種 カナダ 豪州 99.9% とうもろこし 米国 99.8% 鶏肉調製品 タイ 中国 99.8% 小麦 カナダ 米国 99.8% 大豆 米国 カナダ 99.0% 牛肉 豪州 米国 91.1% さけ・ます チリ ノルウェー 89.0% 冷凍野菜 中国 米国 78.0% コーヒー生豆 ブラジル ベトナム 72.5% 豚肉 カナダ 米国 66.6% 生鮮・乾燥果実 フィリピン 米国 66.2% ナチュラルチーズ 豪州 64.8% アルコール飲料 フランス 英国 63.8% えび インド ベトナム 56.4% かつお・まぐろ類 中国 台湾 47.3% 小麦は3か国で99.8% 上位3か国の合計は構成比(小数第1位)の和。金額から計算すると最大0.1ポイント異なる場合があります。 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

輸入額上位20品目のうち食料の16品目について、上位3か国の構成比を合計しました(編集部算出)。鶏肉・菜種が99.9%、小麦・とうもろこし・鶏肉調製品が99.8%で、5品目は上位3か国でほぼ全量を占めます。大豆(99.0%)と牛肉(91.1%)も9割を超えます。

一方、かつお・まぐろ類は47.3%、えびは56.4%で、上位3か国以外からの輸入が4割以上あります。ナチュラルチーズ(64.8%)、アルコール飲料(63.8%)、豚肉(66.6%)も6割台です。穀物・油糧種子・鶏肉は少数の国に集まり、魚介・乳製品・飲料は多くの国に分かれていることが、数字の上で確認できます。

1つの国が複数の品目で登場する|品目と国の早見表

楓
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最後に、国の側から見てみます。主な9品目の上位3か国を1枚の表にまとめると、複数の品目で名前が出てくる国と、特定の品目だけに出てくる国が分かれます。

主な食料9品目 上位3か国の顔ぶれ(2025年) 円の面積は構成比(金額ベース)に比例。各品目の上位3か国のみ表示し、登場品目の多い国から並べています。 小麦 大豆 とうもろ こし 牛肉 豚肉 さけ・ ます えび 生鮮・乾燥 果実 コーヒー 生豆 米国 6品目で上位3か国 37.9 66.5 97.1 36.0 20.4 23.4 カナダ 3品目で上位3か国 40.2 16.4 26.6 ブラジル 3品目で上位3か国 16.1 2.4 39.6 豪州 2品目で上位3か国 21.7 49.4 ベトナム 2品目で上位3か国 18.2 20.3 ニュージーランド 2品目で上位3か国 5.7 14.0 チリ 1品目で上位3か国 61.2 フィリピン 1品目で上位3か国 28.8 インド 1品目で上位3か国 22.4 ノルウェー 1品目で上位3か国 20.0 スペイン 1品目で上位3か国 19.6 インドネシア 1品目で上位3か国 15.8 コロンビア 1品目で上位3か国 12.6 ロシア 1品目で上位3か国 7.8 フランス 1品目で上位3か国 0.3 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成) ※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」(財務省「貿易統計」を基に作成)
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

米国は9品目のうち6品目(小麦・大豆・とうもろこし・牛肉・豚肉・生鮮・乾燥果実)で上位3か国に入ります。カナダとブラジルは3品目ずつ、豪州・ベトナム・ニュージーランドは2品目ずつです。相手国別で1位の米国は、穀物から肉・果実まで複数の品目にまたがって上位に入っている点が特徴です。

一方で、1品目で大きな割合を占める国もあります。チリはさけ・ますで61.2%、フィリピンは生鮮・乾燥果実で28.8%、インドはえびで22.4%を占め、いずれも9品目のうち1品目だけで上位3か国に入っています。

楓のまとめ|総額の1位と品目ごとの顔ぶれは分けて見る

楓
楓

ここまでの国別・品目別の図解を並べると、「どこから輸入しているか」への答えは、総額で見るか品目で見るかで変わります。3つの観察事実に整理してみます。

「日本は食料をどこから輸入しているか」という問いに対して、本記事では相手国別の総額と、品目別の輸入相手国を分けて見てきました。数字の大小に良し悪しをつけるのではなく、見え方の違いを観察事実として整理しておきます。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 2025年の農林水産物の輸入額は13兆8,143億円で、相手国別では米国(17.0%)と中国(13.1%)の2か国で約3割を占めます。統計上の農林水産物には、たばこや木材など食料以外の品目も含まれ、主要20品目のうち4品目の合計が総額の約1割です。

観察2. 品目別に見ると、とうもろこしは米国が97.1%、小麦はカナダ・米国・豪州の3か国で99.8%、牛肉は豪州が49.4%、さけ・ますはチリが61.2%です。品目によって1位の国も、上位に並ぶ国の組み合わせも入れ替わります。

観察3. 食料16品目の上位3か国の合計は、鶏肉・菜種の99.9%から、かつお・まぐろ類の47.3%まで開いています。米国は主な9品目のうち6品目で上位3か国に入る一方、チリ・フィリピン・インドのように1品目で大きな割合を占める国もあります。

相手国別の総額では米国が17.0%で最大ですが、品目ごとに見ると、上位3か国の合計は99.9%から47.3%まで大きく開いています。どの品目の話をしているのかを確かめてから国別の数字を読むことが、輸入データを正確に読む手がかりになります。各国の食料自給率との比較は、世界の食料自給率、主要国と日本の比較で整理しています。

よくある質問(FAQ)

楓
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輸入の統計を読むときに迷いやすい点を、3つにまとめました。統計の範囲、構成比の意味、データの新しさについてです。

Q1. 「農林水産物の輸入額」と「食料の輸入額」は同じですか?

同じではありません。農林水産省の統計でいう農林水産物には、食料のほかに、たばこ・天然ゴム・綿・羊毛・木材チップ・製材なども含まれます。2025年の輸入額上位20品目では、たばこ・木材チップ・製材・天然ゴムの4品目の合計が1兆5,337億円で、総額の約1割でした。本記事では相手国別の総額を「農林水産物の輸入額」と呼び、食料は品目ごとに見ています。

Q2. 構成比は、重さ(数量)の割合ですか?

本記事の構成比は、すべて輸入額(金額)に占める割合です。同じ品目でも国によって単価が異なるため、数量で見た割合とは一致しない場合があります。金額は輸入時のCIF価格で、運賃と保険料を含み、関税は含みません。

Q3. 最新の値はいつ出ますか?

農林水産省が年に1回、「農林水産物輸出入概況」としてまとめています。2025年分は2026年5月に作成され、6月30日に政府統計の総合窓口(e-Stat)で公開されました。月ごとの輸出入額は、同省の「農林水産物輸出入情報」で確認できます。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓
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当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

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この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年9月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

2025年の農林水産物の輸入額 13兆8,143億円(前年比+3.0%)・農産物9兆8,431億円/林産物1兆8,258億円/水産物2兆1,454億円

農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」PDF →
✅ 一次確認

相手国・地域別の輸入額 米国2兆3,481億円(17.0%)・中国1兆8,065億円(13.1%)・上位20か国の金額と前年比

農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」PDF →
✅ 一次確認

品目別の輸入額上位20と各品目の上位5か国の構成比(とうもろこし 米国97.1%・小麦 カナダ40.2%/米国37.9%/豪州21.7%ほか)・とうもろこしのうち飼料用4,533億円

農林水産省「農林水産物輸出入概況(2025年)」Excel →
📊 筆者試算

上位3か国の合計(各国構成比の和:小麦99.8%・かつお・まぐろ類47.3%ほか)・米国と中国の合計30.1%・食料以外4品目の合計1兆5,337億円(総額の11.1%)・とうもろこしの米国比率 2024年77.0%・飼料用の割合75.6%

計算の元データ:同概況 Excel →
📊 筆者試算

1日あたり約378億円(13兆8,143億円÷365日)・国民1人あたり年間約11万2,000円(÷総人口1億2,321万人・2025年10月1日現在の概算値)

総務省統計局「人口推計(2025年10月1日現在)」 →
⚠ 要確認

貿易統計は、公表後に財務省が修正情報を掲載することがあります。本記事は2025年分概況(確々報値ベース)の数値で、分母の総人口は概算値です。

変更の可能性あり。財務省 貿易統計の修正情報 →
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