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日本人の肥満率はどう変わったか|男女・年代別の推移を図解【2026年】

日本人の肥満率はどう変わったか|男女・年代別の推移を図解
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楓
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肥満者の割合は、最新の1年分だけを見るより、20年分の男女の線と年代別の内訳を並べると、どこが動いてどこがあまり動いていないのかがはっきりします。調査が行われなかった年や、集計の仕方が違う値も、図の中で区別して示します。

厚生労働省の国民健康・栄養調査で、20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合は、2024年に男性32.4%、女性19.3%でした。2005年は男性28.6%、女性22.0%です。この20年、男性は2016年以降3割台、女性は2割前後で推移しています。

2024年の値を人数に置き換えると、20歳以上の男性の約3人に1人、女性の約5人に1人がBMI25以上という計算です(32.4%を3分の1、19.3%を5分の1に近似した筆者試算)。身長170cmの人なら、体重がおよそ72.3kg以上でBMI25以上になります(25×1.70×1.70で筆者が試算)。

本記事では、厚生労働省が各年に公表した値をもとに、男女の20年の推移、2024年の年代別の内訳、20〜30歳代女性の「やせ」の推移、BMI25の位置を図解します。1970年代からの長い変化は、国立健康・栄養研究所が全ての年を同じ基準で集計し直した値で、別の図にしています。

EVIDENCE / 可視化pediaの結論

日本人の肥満者の割合は、この20年でどう変わったのでしょうか。

男性は3割台に上がり、女性は2割前後で推移しています。

女性・20歳以上
肥満者(BMI25以上)の割合
19.3% 22.0%(2005)→ 19.3%(2024) 約5人に1人
男性・20歳以上
肥満者(BMI25以上)の割合
32.4% 28.6%(2005)→ 32.4%(2024) 約3人に1人
2005 男性28.6% 2019 男性33.0% 2020・21 調査中止 2024 男性32.4%

Source

厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要」(平成27年・令和元年・令和5年・令和6年)

楓の整理
この記事の要点

◆ 20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合は、2024年に男性32.4%、女性19.3%でした。2005年は男性28.6%、女性22.0%です。
◆ 2024年の年代別では、男性は50歳代の38.3%、女性は70歳以上の22.8%が、それぞれ最も高い値でした。
◆ 20歳代の女性では、BMI18.5未満の「やせ」が17.1%で、肥満の7.4%を上回っています。

出典:厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要」(平成27年・令和元年・令和5年・令和6年)。2024年は拡大調査の全国補正値です。1970年代からの長期の変化は、国立健康・栄養研究所の再集計値に基づきます。

本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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20歳以上の肥満者の割合は、20年でどう動いた?

楓
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20年分の推移は、男女2本の折れ線で見ると、線の高さの違いと、それぞれの幅の中の上下が同時に読めます。調査が行われなかった2020年と2021年は線を切り、拡大調査の年は白抜きの点で区別しています。

20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合 2005〜2024年 単位:% 厚生労働省「国民健康・栄養調査」各年の公表値(年齢未調整) 男性 女性 白抜き=拡大調査の年(全国補正値) 0 10 20 30 40 (%) 2005 2010 2015 2020 2024 男性 32.4% 女性 19.3% 33.0% 2020・21年 調査中止 2024年 拡大調査
出典:厚生労働省「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」図18-1(2005〜2008年)、「令和元年国民健康・栄養調査結果の概要」図18-1(2009〜2010年)、「令和5年国民健康・栄養調査結果の概要」図1-1(2011〜2023年)、「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」図4(2024年)。2012年・2016年・2024年は全国補正値。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

男性の肥満者の割合は、2005年の28.6%から2019年の33.0%まで、上下を繰り返しながら高い位置へ移りました。2016年以降は、調査のあったすべての年で30%を上回っています。2019年の33.0%は、この20年で最も高い値です。2024年の32.4%も、2016年以降の3割台の範囲の中にあります。

女性は、2005年の22.0%から2024年の19.3%まで、19.2〜22.3%の幅に収まっています。最も低いのは2015年の19.2%、最も高いのは2019年の22.3%で、2024年の19.3%は2015年に次ぐ低い値でした。男性とは異なり、20年を通じて2割前後の水準が続いています。

厚生労働省は、各年の概要で10年間の傾向も判定しています。平成27年の概要は、2005〜2015年について男性は有意な変化がなく、女性は有意に減少したとしています。令和5年の概要は、2013〜2023年について女性は有意な増減がなく、男性は2013年から2019年の間に有意に増加し、その後は有意な増減がないとしています。

この線を読むときは、2つのつなぎ目に気をつける必要があります。2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響により調査が中止され、値がありません。2012年・2016年・2024年は4年に1度の拡大調査の年で、都道府県ごとの世帯数で重み付けした全国補正値として公表されています。1年前との小さな差より、20年の幅の中での位置として読むのが、公表のされ方に沿った読み方です。

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年代別に見ると、どの年代が高い?

楓
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年代ごとの違いは、男女を同じ年代で上下に並べた横棒で見ると、年代による高さの違いと男女の差を1枚で比べられます。

年代別の肥満者(BMI25以上)の割合 2024年 単位:% 厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」図4(20歳以上・全国補正値) 男性 女性 濃い色=男女それぞれで割合が最も高い年代 0% 10% 20% 30% 40% 20歳代 21.0% 7.4% 30歳代 34.3% 11.9% 40歳代 35.8% 18.5% 50歳代 38.3% 21.2% 60歳代 33.6% 20.6% 70歳以上 29.4% 22.8% 男性は50歳代が最も高い
出典:厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」図4(20歳以上、性・年齢階級別、全国補正値)。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

2024年の年代別で見ると、男性の肥満者の割合は30歳代から60歳代で3割を超え、50歳代の38.3%が最も高い値でした。20歳代は21.0%、70歳以上は29.4%です。男性は、どの年代でも同じ年代の女性より高い値になっています。

女性は20歳代が7.4%で最も低く、30歳代11.9%、40歳代18.5%と年代が上がるほど高くなります。50歳代以降は21.2%、20.6%、22.8%と2割をやや上回る水準で、70歳以上の22.8%が最も高い値でした。男女とも、最も高い年代と最も低い年代のあいだに15ポイント以上の開きがあります。

やせ・適正体重・肥満の3区分で並べると

年代別に見た「やせ・適正体重・肥満」の割合 2024年 単位:% 厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」図4(20歳以上・全国補正値) やせ(又は低栄養傾向) 適正体重 肥満(男性) 肥満(女性) 「やせ」は20〜64歳がBMI18.5未満、65歳以上はBMI20以下(低栄養傾向)です。 60歳代・70歳以上の欄は両方を含みます。適正体重は65歳以上がBMI20を超え25未満です。 やせ 肥満 男性 20歳代 67.6 11.5% 21.0% 30歳代 60.6 5.1% 34.3% 40歳代 62.2 2.0% 35.8% 50歳代 59.6 2.0% 38.3% 60歳代 58.2 8.2% 33.6% 70歳以上 57.5 13.1% 29.4% 女性 20歳代 75.5 17.1% 7.4% 30歳代 72.0 16.1% 11.9% 40歳代 67.7 13.8% 18.5% 50歳代 65.3 13.5% 21.2% 60歳代 59.9 19.5% 20.6% 70歳以上 52.4 24.9% 22.8% 20歳代の女性では、やせ(17.1%)が肥満(7.4%)を上回ります
出典:厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」図4(20歳以上、性・年齢階級別、全国補正値)。やせは20〜64歳がBMI18.5未満、65歳以上はBMI20以下(低栄養傾向)。60歳代・70歳以上の欄は両方を含みます。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

同じ年代別の結果を、やせ・適正体重・肥満の3区分で100%に積み上げると、どの年代でも適正体重が5割台から7割台を占めています。男性の30歳代から50歳代では、BMI18.5未満のやせは2.0〜5.1%にとどまり、肥満が3割台です。

女性の20歳代では、やせが17.1%、肥満が7.4%で、やせの割合が肥満の割合を上回っています。やせは肥満のおよそ2.3倍です(17.1÷7.4で筆者が試算)。30歳代でも、やせの16.1%が肥満の11.9%を上回ります。

この図の60歳代・70歳以上の「やせ」の欄には、65歳以上の低栄養傾向(BMI20以下)が含まれており、20〜59歳と同じ基準の値ではありません。適正体重の欄も、65歳以上はBMI20を超え25未満の範囲です。年代をまたいで「やせ」の数字を比べるときは、この区分の違いを前提に読む必要があります。

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若い女性では「やせ」が肥満を上回る

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若い女性のやせは、1年分の数字より、同じ区分で10年余りの推移を折れ線で見ると、年ごとの上下の幅がつかめます。

20〜30歳代女性の「やせ」(BMI18.5未満)の割合 2011〜2024年 単位:% 厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要」(令和5年 図3-1・令和6年 本文) 20〜30歳代女性のやせ 白抜き=拡大調査の年(全国補正値) 参考:2024年・20歳代女性(年代別の集計) やせ 17.1% 肥満 7.4% 0 10 20 30 (%) 調査中止 2011 2013 2015 2017 2019 2022 2024 16.6 18.9 19.0 16.3 18.2 18.7 16.5 19.5 18.1 16.5 20.2 16.6
出典:厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査結果の概要」図3-1(2011〜2023年)、「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」本文(2024年・全国補正値)。参考欄は同概要の図4(20歳代女性)。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

厚生労働省が推移を示している20〜30歳代女性のやせの者(BMI18.5未満)の割合は、2011年の16.6%から2024年の16.6%まで、16.3〜20.2%の幅で動いてきました。最も高いのは2023年の20.2%、最も低いのは2014年の16.3%です。この区分のやせは、およそ6人に1人から5人に1人の範囲で推移しています。

この推移の区分は「20〜30歳代」で、前の図の「20歳代」とは年齢の範囲が異なります。2024年の20歳代女性に限ったやせ17.1%と、20〜30歳代女性のやせ16.6%は、別々の集計の値です。厚生労働省の以前の概要には「20歳代女性のやせ」の推移も載っていますが、年齢の区分や集計の方法が異なり、この図にはつないでいません。

「BMI25以上」は、身長170cmなら体重何kg?

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BMIの区分は、数値を1本の目盛りに並べ、日本の基準とWHOの基準を上下に置くと、同じ数字でも呼び方が違う場所が見えてきます。

「BMI25の線」はどこにあるか 日本とWHOの判定区分 日本肥満学会の肥満度分類とWHO基準の対照(厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」表1) BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m) 日本 (肥満学会) 低体重 普通体重 肥満(1度) 肥満(2度) 肥満(3度) 肥満(4度) BMI 15 18.5 20 25 30 35 40 WHO基準 Underweight Normal range Pre-obese Obese class I Obese class II Obese class III 25以上=日本の「肥満」 30以上=WHOの「Obese」 身長別に見た「BMI25」にあたる体重 筆者試算:25 × 身長(m) × 身長(m)。小数第2位を四捨五入 身長150cm 56.3kg 身長160cm 64.0kg 身長170cm 72.3kg 身長180cm 81.0kg
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」表1(日本肥満学会の肥満度分類とWHO基準)。身長別の体重は筆者試算。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

BMIは、体重(kg)を身長(m)で2回割った値です。日本肥満学会の基準では、BMI18.5未満を低体重、18.5以上25未満を普通体重、25以上を肥満とし、肥満はさらに1度から4度に分けられます。本記事で扱う肥満者の割合は、BMI25以上に当てはまる人の割合です。

WHOの基準では、同じ25以上30未満を「Pre-obese」と呼び、30以上を「Obese」としています。日本の「肥満」とWHOの「Obese」は線を引く位置が異なり、海外の統計の肥満の割合と日本の肥満者の割合は、そのままでは並べて比べられません。厚生労働省のe-ヘルスネットは、肥満(BMI25以上)は医学的に減量を要する状態とは限らないと注記しています。

BMI25にあたる体重を身長別に計算すると、身長150cmで約56.3kg、160cmで64.0kg、170cmで約72.3kg、180cmで81.0kgです(25×身長(m)×身長(m)で筆者が試算)。同じBMI25でも、身長によって線の位置となる体重は大きく変わります。

1970年代からの長い目で見ると

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50年の変化は、年と年代を縦横に並べたヒートマップにすると、どの年代の色がいつ濃くなったかを一度に追えます。この図だけは集計した機関が異なるので、前の図とは分けています。

年代別の肥満者(BMI25以上)の割合 1973〜2023年 単位:% 国立健康・栄養研究所による国民健康・栄養調査の再集計(全ての年を同じ基準で集計) 色の区切り(以上〜未満) 10未満 10〜15 15〜20 20〜25 25〜30 30〜35 35以上 男性 1973年 1983年 1993年 2003年 2013年 2023年 20歳代 8.3 13.8 16.9 14.8 21.8 23.2 30歳代 16.5 20.5 28.2 32.7 25.4 30.2 40歳代 15.3 26.7 24.5 34.4 34.9 34.3 50歳代 15.9 23.1 27.9 30.9 31.1 34.8 60歳代 14.6 17.4 23.8 30.7 28.7 35.0 70歳以上 11.2 12.3 18.1 20.9 27.6 29.0 女性 1973年 1983年 1993年 2003年 2013年 2023年 20歳代 8.6 7.0 6.5 8.1 10.7 11.8 30歳代 17.1 12.6 11.7 12.6 13.3 12.4 40歳代 24.1 22.8 22.2 19.8 14.8 19.0 50歳代 26.4 28.4 26.6 23.8 21.9 24.3 60歳代 28.2 30.6 35.2 30.3 21.5 25.0 70歳以上 19.6 22.5 26.4 28.3 27.1 22.2
出典:国立健康・栄養研究所 健康日本21分析評価事業「主な健康指標の経年変化:身体状況調査」BMIの状況の年次推移(15歳以上、性・年齢階級別)。全ての年で一律の基準により集計しており、厚生労働省の各年の報告書の値と一致しないことがあります。女性は妊婦を除いた値。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

1970年代からの長い変化は、国立健康・栄養研究所が全ての年を同じ基準で集計し直した値で示しています。厚生労働省が各年に公表した値とは集計方法が異なり、別の図にしています。列には1973年から10年ごとの年を並べました。

男性は、1973年には20歳代から70歳以上までの各年代が8〜17%でしたが、2023年には20歳代の23.2%を除く各年代が29〜35%です。男性はどの年代でも、1973年より2023年の値が高く、2003年と2023年の列では30歳代から60歳代がすべて30%以上です。

女性は、年代によって動きが分かれます。30歳代から60歳代は2023年の値が1973年を下回り、たとえば40歳代は24.1%から19.0%、60歳代は28.2%から25.0%です。一方、20歳代は8.6%から11.8%、70歳以上は19.6%から22.2%と、2023年のほうが高い値でした。

10年ごとの列は、各年の1時点を抜き出したものです。たとえば男性の60歳代は2013年が28.7%、2023年が35.0%ですが、途中の年の上下はこの図には表れていません。長い期間を見るときは、1つのセルの差より、行全体の色の移り方をたどると、年代ごとの動きがつかみやすくなります。

年ごとの数値一覧

楓
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図で見た推移の数値は、下の一覧でタブを切り替えて確認できます。年齢調整値は、年ごとの年齢構成の違いを補正した値です。

20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合・年齢未調整(2005〜2024年)

年男性女性備考
2005年28.6%22.0%
2006年29.7%21.4%
2007年30.4%20.2%
2008年28.6%20.6%
2009年30.5%20.8%
2010年30.4%21.1%
2011年30.3%21.5%
2012年29.1%19.4%全国補正値
2013年28.6%20.3%
2014年28.7%21.3%
2015年29.5%19.2%
2016年31.3%20.6%全国補正値
2017年30.7%21.9%
2018年32.2%21.9%
2019年33.0%22.3%
2020年調査中止調査中止新型コロナの影響で中止
2021年調査中止調査中止新型コロナの影響で中止
2022年31.7%21.0%
2023年31.5%21.1%
2024年32.4%19.3%全国補正値

20歳以上の肥満者の割合・年齢調整値(平成22年国勢調査の基準人口・2005〜2023年)

年男性女性
2005年28.3%20.5%
2006年29.4%20.2%
2007年29.7%18.9%
2008年28.2%19.0%
2009年30.1%19.5%
2010年29.9%19.5%
2011年30.1%20.2%
2012年28.4%18.1%
2013年28.4%18.8%
2014年28.3%19.8%
2015年29.8%17.4%
2016年31.1%19.0%
2017年30.9%19.4%
2018年31.6%19.6%
2019年32.6%19.9%
2022年31.4%19.2%
2023年31.3%19.4%

20〜30歳代女性のやせの者(BMI18.5未満)の割合(2011〜2024年)

年割合備考
2011年16.6%
2012年18.9%全国補正値
2013年19.0%
2014年16.3%
2015年18.2%
2016年18.7%全国補正値
2017年16.5%
2018年19.5%
2019年18.1%
2022年16.5%
2023年20.2%
2024年16.6%全国補正値
出典:厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要」(平成27年・令和元年・令和5年・令和6年)。2012年・2016年・2024年は拡大調査の年で全国補正値。年齢調整値は平成22年国勢調査の基準人口による値です。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。

年齢調整値は、年齢構成の変化を補正した値で、2005〜2023年に男性は28.2〜32.6%、女性は17.4〜20.5%の幅で推移しています。2024年の年齢調整値は基準人口が令和2年国勢調査に変わっており、概要に男女別の値も載っていないので、一覧は2023年までとしています。

関連する記事:喫煙率、ピークからの推移を男女別に図解【2026年】(同じ国民健康・栄養調査のデータ)/日本人の平均身長、年齢別・男女別の最新データを図解【2026年】/平均寿命と健康寿命の差、男女・都道府県のデータ図解【2026年】

楓のまとめ|男性は3割台、女性は2割前後、20歳代女性はやせが上回る

楓
楓

ここまでの推移と年代別の内訳を並べると、同じ「肥満者の割合」でも、男女・年代・集計の区分によって見え方が分かれることが、図解の対比で確認できます。3つの観察事実に整理してみます。

「日本人の肥満率はどう変わったか」という問いに対して、本記事の図解は、1本の数字ではなく、男女と年代で異なる動きを示してきました。データに良し悪しをつけるのではなく、見えた事実を3つにまとめておきます。

楓の観察整理
3つの観察事実

観察1. 20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合は、男性が2005年の28.6%から2024年の32.4%へ、女性が22.0%から19.3%へと動きました。20年間の幅は男性28.6〜33.0%、女性19.2〜22.3%で、男性は2016年以降3割台、女性は2割前後で推移しています。2024年は拡大調査の全国補正値です。

観察2. 2024年の年代別では、男性は30歳代から60歳代で3割を超え、50歳代の38.3%が最も高い値でした。女性は20歳代の7.4%が最も低く、70歳以上の22.8%が最も高い値です。男性はどの年代でも、同じ年代の女性より高い割合でした。

観察3. 20歳代の女性では、BMI18.5未満のやせが17.1%で、肥満の7.4%のおよそ2.3倍でした。20〜30歳代女性のやせは、2011年から2024年まで16.3〜20.2%の幅にあります。1970年代からの再集計値では、男性はすべての年代で1973年より2023年の値が高く、女性は年代によって上下が分かれます。

3つの観察を重ねると、男性の3割台、女性の2割前後、そして若い女性ではやせが肥満を上回るという、区分ごとに異なる形が並んでいることがわかります。「日本人の肥満」を1つの数字で語るより、男女・年代・判定基準をそろえて見ることで、数字の意味が読み取りやすくなります。国民健康・栄養調査の結果は、厚生労働省のページで毎年公表されています。

よくある質問(FAQ)

楓
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肥満者の割合のグラフを読むときは、判定の基準、調査のなかった年、集計の方法の3点をセットで確認してください。この3点で、並べて比べられる数字と比べにくい数字が分かれます。

Q1. 日本の肥満の基準は、WHOと同じですか?

同じではありません。日本肥満学会の基準ではBMI25以上を肥満と判定しますが、WHOの基準では25以上30未満を「Pre-obese」、30以上を「Obese」と呼びます。国民健康・栄養調査の肥満者の割合はBMI25以上の人の割合で、WHO基準のObeseの割合とは対象の範囲が異なります。海外の統計と並べるときは、どのBMIで線を引いているかを先に確認することが大切です。

Q2. 2020年と2021年の値がないのはなぜですか?

厚生労働省は、令和2年(2020年)と令和3年(2021年)の国民健康・栄養調査を、新型コロナウイルス感染症の影響により中止しています。この2年は値が存在せず、本記事の折れ線も2019年と2022年の間を線でつながずに示しています。年ごとの一覧でも、この2年は「調査中止」と表示しています。

Q3. 2024年の値は、ほかの年と比べてよいですか?

2024年(令和6年)は4年に1度の拡大調査の年で、値は全国補正値として公表されています。厚生労働省は、通常年の調査との比較性を重視して都道府県ごとの世帯数で重み付けしたと説明しており、2012年と2016年の拡大調査の値も推移の中に並べています。一方、1年前との小さな差には補正の影響も含まれうるので、20年の幅の中での位置として読むのが公表のされ方に沿っています。

🔍 この記事のファクトチェックについて

楓
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当サイトはファクトチェックを実施しています。このページのファクトチェックのエビデンスを以下に掲載します。

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この記事のファクトチェックについて
確認日:2026年9月

記事内の主要な数値・事実について、確認の度合いを4段階で示しています。

✅ 一次確認:公式発表・省庁・原典で直接確認 🔍 二次確認:報道など二次情報で確認 📊 筆者試算:一次データを基にした独自計算 ⚠ 要確認:状況により変わるもの
✅ 一次確認

2024年(令和6年)20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合 男性32.4%・女性19.3%(全国補正値)、年代別 男性50歳代38.3%・女性70歳以上22.8%、20歳代女性 やせ17.1%・肥満7.4%、20〜30歳代女性のやせ16.6%

厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」p.15 図4 →
✅ 一次確認

2011〜2023年の肥満者の割合(2019年 男性33.0%・女性22.3%)、年齢調整値、20〜30歳代女性のやせの推移、2020年・2021年の調査中止

厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査結果の概要」p.5〜6 図1・図3 →
✅ 一次確認

2005〜2015年の肥満者の割合(2005年 男性28.6%・女性22.0%)と年齢調整値、10年間の傾向の判定

厚生労働省「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」p.17 図18 →
✅ 一次確認

2009〜2010年の肥満者の割合(2009年 男性30.5%・女性20.8%)

厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査結果の概要」p.18 図18 →
✅ 一次確認

2024年は4年に1度の拡大調査(平成24年・28年に続き3回目)で、値は全国補正値として公表

厚生労働省 報道発表「令和6年『国民健康・栄養調査』の結果」 →
✅ 一次確認

日本肥満学会の肥満度分類(BMI25以上=肥満)とWHO基準の対照、肥満(BMI25以上)は医学的に減量を要する状態とは限らないとの注記

厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」表1 →
✅ 一次確認

1973〜2023年の年代別の肥満者の割合(全ての年を同じ基準で集計した再集計値・男性20歳以上 1973年13.9%/2023年31.5%、女性20歳以上 1973年20.0%/2023年21.1%)

国立健康・栄養研究所「主な健康指標の経年変化:身体状況調査」 →
📊 筆者試算

約3人に1人(32.4%≒3分の1)・約5人に1人(19.3%≒5分の1)、やせは肥満の約2.3倍(17.1÷7.4=2.31)、男性は2005年から3.8ポイント高く(32.4−28.6)、女性は2.7ポイント低い(22.0−19.3)

計算の基礎:厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果の概要」 →
📊 筆者試算

身長170cmでBMI25にあたる体重 72.25kg(25×1.70×1.70)、身長150cm 56.25kg・160cm 64.0kg・180cm 81.0kg

計算式の基礎:厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」 →
⚠ 要確認

令和7年(2025年)の国民健康・栄養調査の結果は、本記事の確認日時点で公表されていません。例年は翌年の秋から冬に公表されており、公表後に2025年の値を追加する予定です。

変更の可能性あり。厚生労働省「国民健康・栄養調査」 →

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