
「離婚率が高い県・低い県はどこか」という問いには、47都道府県を地図と順位で見比べるのが近道です。率と件数、2005年と2025年を並べると、順位の入れ替わりと20年の変化が見えてきます。
離婚率が最も高い都道府県は沖縄県、最も低いのは秋田県と富山県です。厚生労働省の人口動態統計(概数)によると、2025年の離婚率(人口千人あたりの離婚件数)は沖縄県が2.19、秋田県と富山県が1.14で、約1.9倍の開きがありました。全国は1.50で、人口約670人に1組の割合です。
一方、離婚件数(確定数)が最も多いのは東京都の19,817組ですが、離婚率は1.47で21位でした。2005年と比べると、47都道府県すべてで離婚率が下がった一方、上位5県の顔ぶれは20年前と変わっていません。
本記事では、厚生労働省の人口動態統計と「離婚に関する統計」をもとに、47都道府県の地図、上位と下位、件数と率の入れ替わり、物差しによる順位の違い、20年の変化を図解で整理します。2025年の離婚率は概数で、確定値の率は2026年11月に公表される予定です。件数は2026年9月30日に公表された確定数を使います。
離婚率が最も高い県と低い県はどこで、その差はどれくらいか。
最も高いのは沖縄県の2.19、最も低いのは秋田県と富山県の1.14で、差は約1.9倍。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
本記事は楓が調査・編集しています。掲載情報は執筆時点のものです。数値・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
離婚率が高い県・低い県は?|47都道府県の地図と順位

47都道府県の離婚率は、タイルマップで色の濃さを見ると、高い県と低い県がどの地方に集まっているかがひと目でわかります。続く横棒では、上位10と下位10の値の差を確かめられます。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
離婚率は、その年の離婚件数を日本人人口で割り、1,000をかけた値です。分母は結婚している人の数ではなく、子どもや高齢者を含む人口全体です。2025年の値は概数で、離婚は夫婦が別居する前に住んでいた都道府県で数えています。
地図で色が最も濃いのは、沖縄県(2.19)、宮崎県(1.78)、北海道(1.71)、大阪府(1.70)、福岡県(1.69)、和歌山県と高知県(1.63)の7道府県です。色の濃い県は沖縄・九州・北海道・大阪などに、薄い県は北陸と東北の日本海側に多く見られます。最も低いのは秋田県と富山県の1.14で、新潟県1.17、山形県1.18、石川県1.24が続きます。
上位10と下位10の値|最も高い県と低い県の差は約1.9倍
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
全国の1.50を上回ったのは14道府県で、山梨県と佐賀県は全国と同じ1.50でした。最も高い沖縄県の2.19は、最も低い秋田県・富山県の1.14の約1.9倍です。人口あたりに直すと、沖縄県は人口約457人に1組、秋田県と富山県は約877人に1組の割合になります。
2024年(確定値)と比べると、離婚率が下がったのは34都道府県、上がったのは7県、同じだったのは6県でした。本記事の順位は値の大きい順に1位から47位とし、同じ値は同じ順位としています。
件数と率で順位が入れ替わる|東京都は件数1位・離婚率21位

件数と率は、それぞれの上位10を左右に並べ、同じ都道府県を線で結ぶと、入れ替わりの大きさが見えてきます。線で結ばれるのは、両方の上位10に入る3道府県だけです。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
2025年の離婚件数(確定数)は全国で179,073組、1日あたり約491組でした。最も多いのは東京都の19,817組で、全国の11.1%を占めます。2位は大阪府14,264組、3位は神奈川県12,930組、4位は愛知県10,963組、5位は埼玉県10,362組で、上位10都道府県を合わせると全国の59.4%になります。
ところが離婚率で並べると、東京都と埼玉県は1.47で21位、神奈川県は1.45で28位です。件数と率の両方で上位10に入るのは、大阪府・北海道・福岡県の3道府県だけでした。反対に、離婚率1位の沖縄県は、件数では3,136組で15位です。件数は人口の大きい都道府県ほど多くなりやすいため、人口で割った率とは並び方が変わります。
「東京都の離婚率は最下位」は本当?|3つの物差しで順位を比べる

同じ「離婚が多い・少ない」でも、物差しを変えると順位は大きく動きます。6都府県の順位を、3つの物差しで並べて見比べます。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
「東京都の離婚率は全国最下位」という説明を見かけることがあります。2025年の人口動態統計(概数)で、東京都の離婚率は1.47、47都道府県中21位で、最下位ではありません。同じ表で東京都の離婚率の隣に並ぶ0.96は、合計特殊出生率の値です。
東京都が47位になるのは、離婚件数を婚姻件数で割った場合です。2025年の東京都の婚姻件数は79,481組、婚姻率は5.9で、どちらも47都道府県で最も大きい値でした。離婚件数÷婚姻件数は0.249で最も小さく、最も大きいのは高知県の0.534です。結婚の件数そのものの動きは、婚姻数と初婚年齢の推移の記事で図解しています。
離婚件数÷婚姻件数(全国0.366)は、その年に離婚した夫婦と結婚した夫婦という、別々の夫婦を割った比です。結婚した夫婦のうち離婚する割合を表す数ではありません。結婚しない人の割合の動きは、生涯未婚率の推移の記事で整理しています。
20年でどう変わった?|47都道府県すべてで離婚率が低下

20年の変化は、2005年と2025年の値を1本の線で結ぶダンベル図で見ると、すべての都道府県で点が左へ動いていることがわかります。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
厚生労働省「離婚に関する統計」によると、2005年の全国の離婚率は2.08でした。2025年は1.50(概数)で、47都道府県すべてで2005年より低い値になっています。全国の離婚件数は2005年の261,917組から2025年の179,073組へ減りました。全国の長い推移は、離婚率の戦後80年の推移の記事で図解しています。
下がり幅が最も大きいのは青森県で、2.29から1.47へ0.82下がりました。大阪府(0.73)、東京都(0.72)、北海道(0.71)、神奈川県(0.68)、千葉県(0.65)が続きます。最も小さいのは島根県の0.24(1.52から1.28)で、新潟県(0.32)、岐阜県(0.33)、石川県(0.39)が続きます。
最も高い県と低い県の比は、2005年が2.71÷1.49で約1.82倍(沖縄県÷新潟県)、2025年が2.19÷1.14で約1.92倍(沖縄県÷秋田県・富山県)でした。年によって率の分母となる人口の取り方が異なるため、小さな差を比べるときは注意が必要です。
上位・下位の顔ぶれは変わった?|4つの時点の上位5・下位5

顔ぶれの変化は、4つの時点の上位5と下位5を、同じ道府県が同じ色になるように並べると、入れ替わりの少なさをひと目で確かめられます。
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
2005年・2020年・2024年・2025年の4つの時点で、離婚率の上位5は毎回、沖縄県・宮崎県・北海道・大阪府・福岡県でした。20年で値は全体に下がりましたが、上位5の顔ぶれは4時点とも同じで、沖縄県は4時点とも1位です。2位から5位の順番は、年によって入れ替わっています。
下位5には、新潟県・富山県・秋田県が4時点とも入りました。石川県は2005年・2024年・2025年に下位5に入り、2020年は島根県と同じ1.32で5番目に低い値でした。地方ごとに件数と人口を合計して率を出すと、2025年は沖縄2.19、北海道1.71、九州1.62に対し、北陸(新潟・富山・石川・福井)は1.20です。
47都道府県の離婚率・離婚件数一覧|3つの並べ方で確認

お住まいの都道府県が何位かは、タブで並べ方を切り替えられる一覧表で確認できます。離婚率順、離婚件数順、2005年からの変化順の3つを用意しました。
2025年の離婚率は概数(確定値は2026年11月公表予定)、離婚件数は確定数です。離婚率は人口千人あたりの離婚件数で、順位は値の大きい順(同じ値は同順位)。2024年は確定値と厚生労働省の公表順位、2005年は「離婚に関する統計」の確定値です。
| 順位 | 都道府県 | 2025年 | 2024年 | 2005年 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄 | 2.19 | 2.24(1位) | 2.71 |
| 2 | 宮崎 | 1.78 | 1.74(5位) | 2.31 |
| 3 | 北海道 | 1.71 | 1.76(4位) | 2.42 |
| 4 | 大阪 | 1.70 | 1.79(2位) | 2.43 |
| 5 | 福岡 | 1.69 | 1.79(3位) | 2.31 |
| 6 | 和歌山 | 1.63 | 1.70(6位) | 2.12 |
| 6 | 高知 | 1.63 | 1.65(8位) | 2.25 |
| 8 | 熊本 | 1.56 | 1.67(7位) | 2.03 |
| 8 | 大分 | 1.56 | 1.63(10位) | 1.98 |
| 10 | 鹿児島 | 1.55 | 1.65(9位) | 2.05 |
| 11 | 群馬 | 1.54 | 1.54(18位) | 1.98 |
| 11 | 愛知 | 1.54 | 1.55(14位) | 1.97 |
| 13 | 広島 | 1.52 | 1.54(15位) | 1.97 |
| 13 | 愛媛 | 1.52 | 1.50(26位) | 2.08 |
| 15 | 山梨 | 1.50 | 1.52(20位) | 2.00 |
| 15 | 佐賀 | 1.50 | 1.49(28位) | 2.04 |
| 17 | 栃木 | 1.49 | 1.50(25位) | 2.03 |
| 17 | 鳥取 | 1.49 | 1.49(30位) | 1.98 |
| 19 | 兵庫 | 1.48 | 1.59(13位) | 2.07 |
| 19 | 長崎 | 1.48 | 1.54(16位) | 2.02 |
| 21 | 青森 | 1.47 | 1.51(22位) | 2.29 |
| 21 | 福島 | 1.47 | 1.51(23位) | 2.10 |
| 21 | 埼玉 | 1.47 | 1.49(29位) | 2.08 |
| 21 | 東京 | 1.47 | 1.52(21位) | 2.19 |
| 21 | 三重 | 1.47 | 1.54(19位) | 2.02 |
| 21 | 岡山 | 1.47 | 1.62(11位) | 1.92 |
| 27 | 香川 | 1.46 | 1.60(12位) | 2.02 |
| 28 | 千葉 | 1.45 | 1.50(24位) | 2.10 |
| 28 | 神奈川 | 1.45 | 1.48(31位) | 2.13 |
| 30 | 茨城 | 1.44 | 1.54(17位) | 1.99 |
| 30 | 山口 | 1.44 | 1.44(34位) | 1.92 |
| 32 | 宮城 | 1.43 | 1.43(36位) | 2.05 |
| 32 | 徳島 | 1.43 | 1.47(32位) | 1.96 |
| 34 | 京都 | 1.42 | 1.50(27位) | 1.97 |
| 35 | 静岡 | 1.41 | 1.44(35位) | 2.01 |
| 36 | 滋賀 | 1.40 | 1.40(38位) | 1.82 |
| 37 | 岐阜 | 1.39 | 1.42(37位) | 1.72 |
| 38 | 長野 | 1.38 | 1.35(39位) | 1.83 |
| 38 | 奈良 | 1.38 | 1.47(33位) | 1.84 |
| 40 | 岩手 | 1.34 | 1.28(41位) | 1.82 |
| 41 | 福井 | 1.30 | 1.27(42位) | 1.72 |
| 42 | 島根 | 1.28 | 1.32(40位) | 1.52 |
| 43 | 石川 | 1.24 | 1.26(43位) | 1.63 |
| 44 | 山形 | 1.18 | 1.18(45位) | 1.69 |
| 45 | 新潟 | 1.17 | 1.19(44位) | 1.49 |
| 46 | 秋田 | 1.14 | 1.17(46位) | 1.63 |
| 46 | 富山 | 1.14 | 1.13(47位) | 1.58 |
| 順位 | 都道府県 | 離婚件数 | 離婚率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京 | 19,817 | 1.47 |
| 2 | 大阪 | 14,264 | 1.70 |
| 3 | 神奈川 | 12,930 | 1.45 |
| 4 | 愛知 | 10,963 | 1.54 |
| 5 | 埼玉 | 10,362 | 1.47 |
| 6 | 千葉 | 8,749 | 1.45 |
| 7 | 北海道 | 8,421 | 1.71 |
| 8 | 福岡 | 8,402 | 1.69 |
| 9 | 兵庫 | 7,641 | 1.48 |
| 10 | 静岡 | 4,759 | 1.41 |
| 11 | 広島 | 3,984 | 1.52 |
| 12 | 茨城 | 3,878 | 1.44 |
| 13 | 京都 | 3,423 | 1.42 |
| 14 | 宮城 | 3,147 | 1.43 |
| 15 | 沖縄 | 3,136 | 2.19 |
| 16 | 群馬 | 2,759 | 1.54 |
| 17 | 栃木 | 2,699 | 1.49 |
| 18 | 長野 | 2,653 | 1.38 |
| 19 | 岡山 | 2,619 | 1.47 |
| 20 | 熊本 | 2,583 | 1.56 |
| 21 | 岐阜 | 2,544 | 1.39 |
| 22 | 福島 | 2,487 | 1.47 |
| 23 | 三重 | 2,395 | 1.47 |
| 24 | 新潟 | 2,387 | 1.17 |
| 25 | 鹿児島 | 2,321 | 1.55 |
| 26 | 滋賀 | 1,897 | 1.40 |
| 27 | 愛媛 | 1,880 | 1.52 |
| 28 | 長崎 | 1,806 | 1.48 |
| 29 | 宮崎 | 1,793 | 1.78 |
| 30 | 山口 | 1,788 | 1.44 |
| 31 | 奈良 | 1,727 | 1.38 |
| 32 | 青森 | 1,669 | 1.47 |
| 33 | 大分 | 1,637 | 1.56 |
| 34 | 岩手 | 1,494 | 1.34 |
| 35 | 和歌山 | 1,398 | 1.63 |
| 36 | 石川 | 1,322 | 1.24 |
| 37 | 香川 | 1,297 | 1.46 |
| 38 | 山形 | 1,164 | 1.18 |
| 39 | 佐賀 | 1,152 | 1.50 |
| 40 | 山梨 | 1,139 | 1.50 |
| 41 | 富山 | 1,097 | 1.14 |
| 42 | 高知 | 1,041 | 1.63 |
| 43 | 秋田 | 995 | 1.14 |
| 44 | 徳島 | 954 | 1.43 |
| 45 | 福井 | 929 | 1.30 |
| 46 | 島根 | 797 | 1.28 |
| 47 | 鳥取 | 774 | 1.49 |
| 都道府県 | 2005年 | 2025年 | 差 |
|---|---|---|---|
| 青森 | 2.29 | 1.47 | −0.82 |
| 大阪 | 2.43 | 1.70 | −0.73 |
| 東京 | 2.19 | 1.47 | −0.72 |
| 北海道 | 2.42 | 1.71 | −0.71 |
| 神奈川 | 2.13 | 1.45 | −0.68 |
| 千葉 | 2.10 | 1.45 | −0.65 |
| 福島 | 2.10 | 1.47 | −0.63 |
| 宮城 | 2.05 | 1.43 | −0.62 |
| 高知 | 2.25 | 1.63 | −0.62 |
| 福岡 | 2.31 | 1.69 | −0.62 |
| 埼玉 | 2.08 | 1.47 | −0.61 |
| 静岡 | 2.01 | 1.41 | −0.60 |
| 兵庫 | 2.07 | 1.48 | −0.59 |
| 香川 | 2.02 | 1.46 | −0.56 |
| 愛媛 | 2.08 | 1.52 | −0.56 |
| 茨城 | 1.99 | 1.44 | −0.55 |
| 三重 | 2.02 | 1.47 | −0.55 |
| 京都 | 1.97 | 1.42 | −0.55 |
| 栃木 | 2.03 | 1.49 | −0.54 |
| 佐賀 | 2.04 | 1.50 | −0.54 |
| 長崎 | 2.02 | 1.48 | −0.54 |
| 徳島 | 1.96 | 1.43 | −0.53 |
| 宮崎 | 2.31 | 1.78 | −0.53 |
| 沖縄 | 2.71 | 2.19 | −0.52 |
| 山形 | 1.69 | 1.18 | −0.51 |
| 山梨 | 2.00 | 1.50 | −0.50 |
| 鹿児島 | 2.05 | 1.55 | −0.50 |
| 秋田 | 1.63 | 1.14 | −0.49 |
| 和歌山 | 2.12 | 1.63 | −0.49 |
| 鳥取 | 1.98 | 1.49 | −0.49 |
| 岩手 | 1.82 | 1.34 | −0.48 |
| 山口 | 1.92 | 1.44 | −0.48 |
| 熊本 | 2.03 | 1.56 | −0.47 |
| 奈良 | 1.84 | 1.38 | −0.46 |
| 長野 | 1.83 | 1.38 | −0.45 |
| 岡山 | 1.92 | 1.47 | −0.45 |
| 広島 | 1.97 | 1.52 | −0.45 |
| 群馬 | 1.98 | 1.54 | −0.44 |
| 富山 | 1.58 | 1.14 | −0.44 |
| 愛知 | 1.97 | 1.54 | −0.43 |
| 福井 | 1.72 | 1.30 | −0.42 |
| 滋賀 | 1.82 | 1.40 | −0.42 |
| 大分 | 1.98 | 1.56 | −0.42 |
| 石川 | 1.63 | 1.24 | −0.39 |
| 岐阜 | 1.72 | 1.39 | −0.33 |
| 新潟 | 1.49 | 1.17 | −0.32 |
| 島根 | 1.52 | 1.28 | −0.24 |
※ 公式データをもとに、可視化pedia編集部が独自に集計・編集したものです。
離婚率順のタブでは、2024年の値と順位、2005年の値も並べています。離婚件数順のタブでは件数の多い順に、2005年からの変化順のタブでは下がり幅の大きい順に並べました。
楓のまとめ|上位5の顔ぶれは20年変わらず、離婚率は全国で下がった

ここまでの地図、件数と率の入れ替わり、20年の変化を一通り並べると、上位の顔ぶれと水準の動きを分けて見られることが、図解の対比で確認できます。3つの観察事実に整理してみます。
「離婚率が高い県・低い県はどこか」という問いに対して、本記事で並べた図解は、率と件数で順位が入れ替わることと、20年で水準が下がっても上位5の顔ぶれが変わっていないことを示してきました。理由を推し量るのではなく、見え方の違いを観察事実として整理しておきます。
3つの観察事実を重ねると、離婚率の都道府県差は、どの物差しで、いつの数字を見るかで見え方が変わることがわかります。率で見る順位、件数で見る順位、20年前との差を分けて読むと、自分の住む都道府県の位置が正確に見えてきます。2025年の確定値の離婚率が公表された時点で、本記事の数値を更新します。
よくある質問(FAQ)

都道府県の離婚率を読むときは、率か件数か、分母は何か、概数か確定数かの3点をセットで確認してください。同じ「離婚が多い県」でも、この3点が変わると答えが変わります。
Q1. 離婚率が最も高い都道府県と低い都道府県はどこですか?
2025年の人口動態統計(概数)では、沖縄県の2.19が最も高く、秋田県と富山県の1.14が最も低い値です。全国は1.50でした。離婚率は人口千人あたりの離婚件数で、分母は結婚している人ではなく人口全体です。確定値の離婚率は2026年11月に「令和7年国勢調査」の人口を使って計算し直して公表される予定で、値が変わる可能性があります。
Q2. 東京都の離婚率は全国最下位ですか?
最下位ではありません。2025年の東京都の離婚率は1.47で47都道府県中21位、離婚件数は19,817組で1位です。同じ統計表で東京都の合計特殊出生率は0.96です。離婚件数を婚姻件数で割ると東京都は0.249で最も小さくなりますが、これは婚姻件数が79,481組と最も多いためで、離婚率とは別の指標です。
Q3. 「3組に1組が離婚する」は本当ですか?
2025年の全国の離婚件数÷婚姻件数は約0.37(179,068÷489,119・概数)です。ただし、その年に離婚した夫婦と結婚した夫婦は別の夫婦です。厚生労働省「離婚に関する統計」(2022年度)は、2020年の年齢別離婚率の合計(男0.26・女0.27)を年齢別婚姻率の合計(男0.79・女0.84)で割った値を男女とも0.32と示し、およそ結婚した3組に1組が離婚している計算になると説明しています。
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